滝の裏側まで散策!スイスのサスティナブルな公園「ネイチャーパーク・ギースバッハ」ハイキング | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.08.18

    滝の裏側まで散策!スイスのサスティナブルな公園「ネイチャーパーク・ギースバッハ」ハイキング

    滝を中心に散策やハイキングを楽しめる「ネイチャーパーク・ギースバッハ」。

    “スイステナブル”な旅はいかが?

    4,000m級の雄大な山々に、氷河が流れる川や湖と、大いなる自然に恵まれているスイス。自然との共生はスイスの人々に根付いており、各地で「スイステナブル(スイス+サスティナブル)」な旅が実現できます。

    あるがままの自然を尊重しながら、サスティナブルな取り組みを行っているホテルがスイス・ベルン州ベルナー・オーバーラント地方のブリエンツ湖近くにあるグランドホテル・ギースバッハ。敷地内の広大な森林を守り、畑やグリーンハウスで野菜を育てています。

    簡単なハイキングも楽しめる、グランドホテル・ギースバッハの自然公園、ネイチャーパーク・ギースバッハをご紹介します。

    森林、滝、湖に癒されるネイチャーパーク・ギースバッハとは?

    ブリエンツ湖畔の高台に佇む「グランドホテル・ギースバッハ」。

    グランドホテル・ギースバッハを中心に、敷地内の80%が森に囲まれているネイチャーパーク・ギースバッハ。

    150年前に開業し、数々の著名人に愛されてきた歴史あるクラシックホテルですが、財政難やたび重なる所有権の譲渡で、過去には解体の危機もありました。

    1950年にはホテルや公園の名前にもなっているギースバッハ滝と周辺エリアがベルン州の自然保護区に指定。現在は1983年に設立された非営利のギースバッハ財団に管理されることで美しい自然が保たれています。

    ギースバッハ滝を目指して45分のハイキング

    レンジャーのトムさん。右の案内板にはネイチャーパークのガイドブックが置いてある。

    今回ネイチャーパーク・ギースバッハを案内してくれたのは、レンジャーのトムさん。

    ブナやモミの木など森に生息する木々を見ながら、広大な敷地を一緒に散策しました。ネイチャーパーク・ギースバッハ最寄りのバス停「アップツヴァイグン・ギースバッハ」もしくは駐車場からスタートし、滝を見て戻ってくるハイキングコースは約45分。

    ホテルに立ち寄ったり、ゆっくり写真を撮るのであれば、3時間ほど時間をとっておくのがおすすめです。

    心地よい涼しさの森林。

    7月中旬、東京は最高気温37度にもなる酷暑でしたが、ネイチャーパーク・ギースバッハの森林の中は天国のような涼しさ。整備された道をただ歩くだけで、心が安らぎます。

    自然と朽ち果てた木も、あるがままにしておく。

    保護下にあるネイチャーパーク・ギースバッハは、「あるがままの自然」を大切にしています。例えば木が朽ち果てたとしても、撤去することなくそのままに。日々刻々と変化する、生きた森の風景を楽しむことができます。

    滝の“裏”から望む絶景

    雪どけ水が勢いよく流れ落ちる「ギースバッハ滝」。

    ネイチャーパーク・ギースバッハのハイライトが、公園を流れるギースバッハ滝。この滝は落差約400mで、アクスアルプの山の上からブリエンツ湖まで、大小合わせて14層の滝となり流れ落ちていきます。雪どけ水が流れ込む滝はとても清らかで、近づくと冷んやり!

    滝の裏側から見える、グランドホテル・ギースバッハとブリエンツ湖。

    このギースバッハ滝は滝の“裏”を通れることが特徴!整備される前から森に住む人々はこの滝の裏を通っていたそうです。

    畑やグリーンハウスでオーガニック野菜を栽培

    ネイチャーパーク・ギースバッハ内にある畑。

    森林の中を進み、駐車場方面へ戻る道で見えてきたのは約100年前から続いている畑。

    ここではケール、インゲン、ストロベリーなど約50種類の野菜と果物がオーガニックで育てられ、旬の時期にホテルで提供されます。

    手作業で100年続く畑を守る、ヨハンナさん。

    畑の責任者を務めるヨハンナさんが大切にしているのは、「自然とのバランス」。

    受粉を手伝ってくれる虫を集めるために美しい花を畑に植えたり、野菜の病気を防ぐためにカモミールを野菜のそばに植えたりと、オーガニックで野菜を育てるアイディアが詰まっていました。

    滝の水で育てられたオーガニック野菜、おいしくないわけがありません!

    実がつきはじめた、ミニトマト。

    畑のほか、グリーンハウスでも野菜を育てています。グリーンハウスでは種から苗を育てており、成長後には畑に移し替えるものも。取材時はトマトやキュウリなど、おいしそうな夏野菜が実っていました!

    レストラン「ル・タピ・ルージュ」のテラスから見えるブリエンツ湖。

    散策の最後にはグランドホテル・ギースバッハでランチやコーヒーを。

    スイスで最も優れた女性シェフBEST10にも選ばれたシェフの料理を味わえるレストラン「ル・タピ・ルージュ」や、気軽な服装でも利用しやすいテラスでゆっくりくつろげます。ホテルはギースバッハ滝とブリエンツ湖の両方を眺められる最高の立地!絵葉書のような風景を見ているだけで心が洗われます。

    グランドホテル・ギースバッハでは、畑で採れた野菜を使った料理を食べられる。

    旬の野菜を使った料理が提供されるため、レストランのメニューはその日によって変わります。この日はパークレストラン「レ・カスケード」でミートローフを堪能。付け合わせの野菜はホテル内の敷地で育ったもので、味が濃くとてもおいしかったです!

    サスティナブルな取り組みを学べる場所での貴重な体験

    森林浴を楽しみながら、サスティナブルな取り組みを学べる「ネイチャーパーク・ギースバッハ」。

    滝周辺の散策に重装備は必要なく、スニーカーさえ履いていれば問題ありません。

    もしくはイゼルトヴァルト方面へブリエンツ湖畔沿いを歩く約2時間のコースや、山を登る約3時間のコースで本格トレッキングを楽しむことも可能!スイス・ユングフラウ地方に行く際は、ぜひスケジュールに入れてみてくださいね。

    ネイチャーパーク・ギースバッハ
    HP:https://giessbach.ch/en/naturpark-erlebnisse/

    【取材協力】
    スイス政府観光局
    HP:www.myswiss.jp

    ユングフラウ鉄道グループ
    HP:www.jungfrau.ch

    インターラーケン観光局
    HP:www.interlaken.ch

     

    私が書きました!
    旅ライター
    小浜みゆ
    神奈川県在住の旅ライター。素敵な旅行先を求めて、全国どこへでも飛んでいきます。横浜、神戸、広島、福岡での在住経験があり、国内旅行は47都道府県ほぼ制覇。グランピングや料理が好き。

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