おんなひとり、お遍路しながら88の煩悩について考えてみた―準備編その①・お遍路の服装と持ち物

2017.12.01

お遍路することを、「四国に呼ばれる」とも言う。呼ばれた人たちが、弘法大師のおしえをもとにつくられた、悟りの境地を得るための道を歩くお遍路。一体どんなもの? いくらかかって、どこに泊まり、どんな風景が見える? 88か所のお寺を参拝すると、88の煩悩が消えると言われるけど……人の88の煩悩とは?を歩きながら考えてみました。

 四国のお遍路は、約1200年前に弘法大師が修行のために歩いた道をたどり、遍路道に点在する88か所の寺を参拝すること。約1450kmにわたるすべての寺をまわれば「結願(けちがん)」する。その後、空海がいまも眠る高野山金剛峯寺に参拝、納経帳の1ページ目に御朱印をいただくのがゴールだ。 弘法大師が生きていた平安時代、自然災害や病気の蔓延などが相次いだ。このため人々の健康的な暮らしのために祈りながら、弘法大師らが所々で寺を建てた。寺の本堂には、阿弥陀如来や薬師如来などのお釈迦様がまつられており、境内には不動明王や菩薩像など、その寺にまつわる仏像が鎮座している。

弘法大師。「へんろころがし」と言われる急所にある一本杉とお大師さま。12番礼所「焼山寺」に行く途中にある。

88か所のお寺を1番から順番に参拝する「順打ち」でまわる(88番礼所から1番に向かってまわることを「逆打ち」という)。1番礼所の入り口付近には、お遍路グッズを揃えられるお店が立ち並び、スタートするのにちょうどよい場所だ。

1番礼所「霊山寺」の前にあるお遍路グッズショップ。お遍路に必要なものはここで全部揃う。白装束、菅笠、納経帳など最低限のアイテムを揃えると1万円ぐらいになる。

本来、白装束をまとってお遍路をするのは、いつ死んでもいいように、と言われる。平坦な道だけではない。海抜0mから標高938mまで登る山道など、険しい道を歩むのは大変な修行だった。昔は白装束が泥で真っ黒になるのが普通だったという。

お遍路の正装。白装束とは、死に装束のこと。靴は、履き慣れたトレッキングシューズがおすすめ。

最低限、身につけたいものを独断と偏見で挙げる。まずは上半身の白衣(2500円程度)。白装束をまとうと、お遍路としての自覚が芽生え、気持ちがシャンとする。さらに周囲から「お遍路さん(お遍路をしている人の敬称)」ということがわかる。四国独特のお遍路をもてなす文化「お接待」にあずかる機会が増え、人のやさしさにより多く触れられる。

つぎに菅笠(1800円程度)。日よけや雨よけに便利。白衣と同様に、お遍路していることを周囲に伝えられる。「納経帳」(4000円程度)と「納め札」(200円程度)があると、記すことで参加意識が高まる。

納札。参拝後に、本堂と大師堂に納める。住所、名前、願い事などを記入する。参拝したお寺に渡す名刺のようなもの。

歩き遍路は白装束と菅笠で充分。金剛杖は弘法大師の分身と言われており、必須とも言われるが、両手が開いていたほうがいいので今回はなし。

(つづく)
 

☆プロフィール☆

 重野友紀 (しげの ゆき)

カメラマン。ハンで押したような日常生活が苦手で、常に変化を求めている。定住の地はいずこ……。

HP:https://www.yukishigeno.com

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