初めてのジョンミューア・トレイル顛末記 Vol.2 ~スタートしてすぐ危機一髪~ | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル - Part 3

海外の旅

2015.11.15

初めてのジョンミューア・トレイル顛末記 Vol.2 ~スタートしてすぐ危機一髪~

ここまでのエリアは、携帯電話の電波がまったく入らない場所でした。
なんの情報も得られずただただ歩き続けていた私ですが、ヨミテ国立公園に入るとデイハイカーも増え、新たな情報が耳に入ってくるようになりました。
その中で一番私を不安にさせたのは、JMTルート付近で新たな火事が発生したという情報です。
体が弱っているだけに、ちょっとしたマイナス情報で、私の不安は大きく膨らんでいくのでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

4日目の朝、予定より随分早くトゥオルミーメドーに到着。そしてすぐにストアに直行。
とりあえずハンバーガーを注文。食べたいという欲求よりも、食べないと体重が減りすぎ危険だとカラダが訴えていたからです。
バックパックには用意した6日分の食料が半分以上が残っていたのです。この時ばかりは、いつも楽しみにしているジュースもアイスクリームですら食べたいとも思いませんでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

何とか食事を流し込んだ私は、大きな選択を迫られました。
ひとつは大きく迂回する別のトレイルを通ってJMTに合流するルート。もうひとつは、スキップして途中からJMTに合流するルートです。
今回取得した許可書は、JMTルートのトゥオルミー・メドーから、ヨセミテ国立公園出入口に当たる、ドノビューパスを通過することができないからです。スキップ先までのバスは1日に1本。もうまもなく、出発する時間です。迂回路を行くと、JMTより随分と長い距離を歩く事になり、予定に遅れが生じる可能性が出てきます。
食欲もなく寒さにもやられている私の体の状況が、余計に決断を迷わせました。確実なトレイル踏破を優先に考えスキップするか、多少の予定の遅れを覚悟し迂回路をギリギリの予定で歩くか。
この決断が、この先のトレイルを大きく左右するのかもしれない。まさに決断の時だったのです。

つづく

 

プロフィール

 

 

 

Profile
斉藤正史 山形県在住
LONG TRAIL HIKER
NPO法人山形ロングトレイル理事
トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。

ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

数年前にアメリカ合衆国の国鳥に指定された「ハクトウワシ」。絶滅の危機から復活した理由とは?

2026.09.16

シロサイとクロサイってどこが違うの?「サイ」の知られざる生態とは…?

2026.09.15

湖を望む断崖の伝説的スポット!滝がとどろくスイスの「ベアトゥス洞窟」で“涼”を感じる秘境探索

2026.09.14

ロサンゼルス国際空港からわずか10分の場所にある穴場ビーチ。そのすぐ近くに今も砂丘が残されているワケ

2026.09.13

カイトサーフィン、食事、家族…エーゲ海を望むトルコのサーフハウスでの充実した日常

2026.09.11

【地球を走る】ランナー飯野航さんが続ける前人未到の挑戦「トランス アトラス ランニング」とは!?

2026.09.10

200㎞以上続く砂利道をさすらう!アラスカの「デナリ・ハイウェイ」をドライブ

2026.08.22

遙かなるデナリを眺めて―――アラスカにある北米最高峰を前に、植村直己さんを偲ぶ

2026.08.20