アフリカ縦断ドライブの運命の分かれ道『 ガーナ 』第1回 ゴシック建築の蟻塚と2段構えの賄賂

2019.01.29

軽キャンピングカーで、地球半周中です。
稚内からロシアへ渡り、モンゴルで道草してから中央アジアへ。イラン、ヨーロッパと抜けてアフリカに上陸しました。
南アフリカの喜望峰を目指していますが、西アフリカは課題が多すぎて、苦戦しています。マラリアやシャレにならない雨期、複雑怪奇なVISA取り、賄賂警察官にイスラム過激派。車中泊ができず、南下するほどに溜まるストレスです。

セネガルでVISAを断られ、マリで断られ、最後のチャンスだったブルキナファソで拒否られた、因縁のガーナにやって来ました。
VISAは、担当者の謎の心変わりで入手済みです。

泥建築のお手本は蟻塚

北の古都タマレから、首都アクラを目指します。

道中、久しぶりにマイ秘境を発見(認定)しました。
蟻塚です。

この辺りの蟻塚は、尖塔の鋭いゴシック建築です。

泥建築で有名なガーナは、蟻塚がお手本だったかもしれません。

働きアリは分業制

これまで見た蟻塚の王様は、オーストラリアでした。

巨大なう○こ型。
思えば、ちょっと品がない造形美。設計思想が見えません。
その点ガーナは尖った頭に気品があるので、働きアリのなかに建築家アリがいます。
植物とのコラボも美しく、華道家アリも大活躍です。

ちなみにオーストラリアには、お墓のような四角いデザインもあります。

脅されるには最高の雰囲気

首都アクラが近づくにつれ増えてきたのが、西アフリカの名物「賄賂検問」。
「右ハンドルは違法だああああっ!」
本気で怒鳴ってきます。
ひと言も言い訳を聞いてくれません。
散々怒鳴って疲れたら、掘っ建て小屋に連れ込まれます。
これがまた悲しいくらいに粗末な小屋で、賄賂を脅し取るには最高の雰囲気です。

裁判所へ行きましょう

悪徳警察官の手口は、2段構えです。
いかにも上司ヅラした警察官が、もったいぶって
「明日、裁判所へ出頭していただきます」
時間がかかるぞ~作戦です。
あ、明日っ! そ、それだけは勘弁してください。今日中に荷物を届けないと叱られます。今回ばかりはこれでどうかひとつ、とばかりに自主的に賄賂を握らせる方法です。
残念ながら、暇なボクらには通用しないわけで、
「了解しました。明日、裁判所へ行きます」

値引き懐柔作戦

裁判所出頭命令が効かないと、第2段として、若い警察官が甘くささやきます。
「ボクが上司にとりあってあげるから、罰金の半分くらい払えない?」
値引き懐柔作戦は、得意の必殺技で反撃します。
「現金を持っていないので、クレジットカードで払います」
これは効きます。
多少しのごの言いますが、彼らの特徴は根気がないこと。3分と経たずに釈放されます。
たまに、現金がなくてどうやって旅行するんだと訊かれてしどろもどろになりますが、もともとしどろもどろの英語力。
No Problemです。

コートジボワール以降、車中泊もままならない西アフリカの雨季。
ガーナの治安は悪くなさそうですが、南下するごとに色濃くなる熱帯雨林です。
蚊が増えてきました。
次回のレポートは、「とうとう我が家にマラリアが?」をお送りします。

石澤義裕・祐子
住みやすい国をリサーチしようという話から2005年から世界一周をスタート。アメリカ、カナダなどをスクーターで旅行し、オーストラリアをキャンピングカーで回ったのをきっかけに2015年の夏から軽キャンピングカーで旅を始めた。

この記事をシェアしよう!

関連記事

『 海外のアウトドア旅 』新着ユーザー投稿記事

『 海外のアウトドア旅 』新着ユーザー投稿写真

『 海外のアウトドア旅 』新着編集部記事

おすすめ記事