面倒なシーズニングが不要になる?100均グッズでできるスキレットコーティング! | キャンプのコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.10.18

    面倒なシーズニングが不要になる?100均グッズでできるスキレットコーティング!

    私が書きました!
    フリーライター
    アサノダイスケ
    秋田県在住。幼少期に父に連れられて行ったキャンプでアウトドアに目覚め、妻ともアウトドアがきっかけで知り合い、結婚しました。毎週末、妻とキャンプに出掛ける日々を送っています。目下の目標は「雪山での雪中キャンプ敢行」で、それに向けて着々と準備中です。

    100均商品を使って、スキレットのメンテナンスをしよう

    スキレットで調理をした後は、シーズニングが必要と言われている

    キャンプの調理器具と言えば、メスティンやクッカーがスタッキングできて人気ですが、鋳鉄製の武骨なスキレットもおしゃれで捨てがたいですよね。

    スキレットはその多くが「シーズニング」を必要とします。シーズニングとは、スキレットに錆を発生させないように油を塗る作業で、スキレットを使用後に毎回やらなければいけない、手間がかかる作業です。

    しかし一度しっかり「コーティング」すれば、使用後のシーズニングが不要になるということをご存知でしょうか。今回は100円ショップ「セリア」の商品を使って、スキレットをコーティングする方法をご紹介します。

    面倒なシーズニングが不要になり、スキレットが扱いやすくなります。キャンプでスキレットをよく使うという方は、ぜひチェックしてみてください。

    コーティング方法

    準備するもの

    サラダ油以外は100円ショップで入手可能

    ・重曹
    ・スクレーパー
    ・食器用洗剤
    ・スポンジ
    ・サラダ油
    ・油引き

    重曹や食器用洗剤も100円ショップで入手出来ます。スキレットの汚れ落としに必要なものですので、探してみましょう。

    コーティングの仕方

    焦げ付きがひどい場合は、重曹を使って焦げを浮かせる

    スキレットを使用後、もし焦げ付きがひどい場合はスキレットに水を張り、重曹を大さじ1入れ、20~30分程度付け置きします。

    スキレット表面をまんべんなくこする

    スクレーパーで焦げを削ぎ落とします。これで表面の焦げ・汚れは、ほぼ落ちます。

    洗剤で汚れを完全に洗い落とす

    食器用洗剤とスポンジで、スキレットの汚れをガシガシ洗い落としましょう。

    「スキレットに洗剤を使ってはいけない」という迷信のような話をたまに聞きますが、洗剤を使っても全く問題はありません。油汚れを「シーズニングされている」と思い込んで放置すると、油が酸化し、くさいニオイが料理に付くようになります。

    何より衛生上、それが綺麗なはずがありません。洗剤で洗いましょう。

    煙が止まるまで加熱する

    洗剤で洗った後は、スキレットを加熱して水分を飛ばします。

    加熱し続けるとスキレットから煙が上がりますが、やがて煙は止まりますので、それまで加熱を続けましょう。

    ここで注意するポイント。加熱したスキレットは、持ち手部分も含めて高温になります。火傷をしないよう注意しましょう。また、屋内で作業を行うと、焦げ臭いニオイが部屋に充満します。なるべく屋外で行うか、換気扇の下で作業しましょう。

    油引きでスキレット全面に油を塗る

    いったん加熱を止め、5分程度冷まします。完全に冷え切る前にサラダ油を大さじ1程度スキレットに入れて、再度加熱します。

    サラダ油は油引きを使って、スキレットの全面に広げましょう。

    油が黒い「泡」になるまで加熱

    再度スキレットを中火で加熱します。加熱を続けると、サラダ油が黒く変色し、ブクブクと泡が立ちます。ある程度泡が立ち、見た目が変化しなくなったら加熱を止めます。

    ここで注意するポイント。油を引いたスキレットは、引火しやすく危険です。加熱時はスキレットの鍋底から火がはみ出る程、火を強くしてはいけません。必ず中火で加熱しましょう。

    スキレットに残った汚れを拭き取る

    この工程でサラダ油が艶々したコーティング状に変化し、スキレットの表面が「濡れているように」黒く変色します。

    スキレットの温度が下がったら、泡状になったサラダ油をクッキングペーパー等で取り除きます。

    スキレットの表面は、濡れている様に黒く艶が出る

    スキレットが完全に冷めたことを確認してから、再度食器用洗剤とスポンジで洗いましょう。

    先程の艶々したコーティングは剥がれず、指で触ると「つるつる」していることが確認出来るはずです。これでスキレットはしっかりコーティングがされて、錆が発生しにくい状態になりました。

    長期間使わない場合は、新聞紙で包んで保管

    この後にスキレットの表面に、油を塗る必要はありません。それこそ「油臭くなる原因」ですので、やめましょう。スキレットはそのまま保管しておくか、長期間使わない場合は、新聞紙などで包んで保管しましょう。

    本当に油を塗らなくても錆びない?

    スキレットにコーティングをすると、錆びにくくなる

    今回の方法でスキレットの表面をコーティングすると、錆が発生しにくい状態になります。

    サラダ油を黒くなるまで加熱したことで、表面に樹脂のようなコーティングが出来ます。これは「単にスキレットに油を塗っただけ」と異なり、食器用洗剤で洗っても落ちない、強固なコーティングです。金たわし等で表面を削らない限り、コーティングは落ちません。そのため、使用後は普通の食器と同様に、食器用洗剤で洗って乾かすだけで良くなります。

    スキレットを使用後に毎回シーズニングをしなくても済むため、手間が少なく、さらにシーズニングによって料理に油臭さが付いてしまうことを防ぎます。

    アヒージョなど油を多く使う料理は、スキレットと相性が良い

    スキレットで調理をすると料理が焦げ付きやすいのは、鋳鉄製の調理器具の特徴です。保管時に表面に油を塗ることで、焦げ付きが改善することはありません。スキレット調理は基本的に弱火、強くても中火までにとどめます。

    そして調理前に油を回す際は、家庭用のフライパンより「ずっと多め」にサラダ油を使います。こうすることでスキレットの焦げ付きが改善されて、調理がしやすくなります。料理自体に油を多く使うレシピは、スキレットと相性が良いためおすすめです。

    しっかりコーティングして、スキレットで美味しい料理を!

    酸化した油のにおいが料理に付かず、料理が美味しくなる

    スキレットを強固にコーティングすることで、料理が格段に美味しくなります。毎回使用後に油を塗っていた余計な工程が無くなり、油の消費も手間も少なくなります。100円ショップの道具だけで、スキレットをしっかりコーティングすることができるので、気になった方はぜひ試してみてください。

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