何でも燃やせばいいってもんじゃない!焚き火で燃やしてはいけないものは? | 焚き火のコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.10.03

    何でも燃やせばいいってもんじゃない!焚き火で燃やしてはいけないものは?

    知ってそうで知らないアウトドア・Q&A
    キャンプのマナー

    キャンプの楽しみと言えば、焚き火タイム。薪を燃やすのはもちろんだけど、ん!?うっかり、燃やしちゃいけないものまで燃やしたりしていませんか?

    Question:焚き火で燃やしていけない樹木はどれ?

    1:ウダイカンバ

    2:アカシア

    3:ウルシ

    4:ナナカマド

    5:キョウチクトウ

    Answer

    3:ウルシ

    5:キョウチクトウ

    ウルシとキョウチクトウは、焚き火の薪にしてはいけない植物の代表格。薪として売られているものはないが、自分で薪作りをしている人は注意したい樹木だ。ウルシにはアレルギーを引き起こす物質が含まれているので、煙を出す焚き火には向かない。また、園芸品種のキョウチクトウは、花、葉、枝、根、果実、土、燃焼時に出る煙など、全てに毒性を含んでいるので燃やさないようにしよう。

    薪として使ってもよい1のウダイカンバはシラカバの一種で、鵜飼の松明(たいまつ)に使用されている樹木。勢いよく燃えて明るく、着火材に向く。2のアカシアは、生木でもよく燃える樹木で、ブッシュクラフトでも役に立つ。4のナナカマドは、硬く火持ちがよく、炭の最高級材料と言われている。

    ウルシの葉。ウルシは薪として販売されていないが、自分で薪作りをしている人は要注意。

    園芸品種の樹木「キョウチクトウ」の花と葉。伐採されたものを焚き火に使ってはいけない。

    焚き火で燃やしてはいけないもの

    焚き火は乾燥させた天然木の薪を使うのが基本。建築用の建材などは、燃やすと有害な煙が出るものもあるのでなるべく避けたい。次の1~5は焚き火のマナーとして燃やしていけないもの。特に共同の焚き火場では、土壌汚染につながったり、後から使用するキャンパー達が不快な思いをしたりするので注意。心地よく火を楽しむための心得として頭に入れておきたい。

    1:キャンプゴミ

    キャンプで出たゴミは持ち帰って捨てるか、キャンプ場や自治体が指定する分別方法で処理するのが基本。ゴミの中には燃やすと有害なビニール製品や油などが混ざっている場合もあり、直火で燃やすと土壌汚染にもつながる。共同の焚き火場では、次の人のことも考えてきれいに使おう。

    2:プラスチック類

    プラスチック類を燃やすと、有毒化学物質が大気中に放出されるので、焚き火で燃やすのはNG。ペットボトルなど、再利用可能なものはリサイクルゴミとして処理すること。

    3:ガスボンベ缶、エアゾール缶などの危険物

    火気厳禁の容器を絶対に焚き火で燃やしてはいけない。必ず中身を空にして、穴を開けて各自治体が指定するゴミ捨て場に持ち込むこと。

    火気厳禁の容器は焚き火に近づけるのも危険。各容器に書かれた注意事項を読んで、適切に処理しよう。

    4:雑誌、色付きギフト包装紙など、インク印刷された紙

    着火材にする紙類は、なるべく無色無地のものを使用したい。使用されているインクによっては、燃焼すると有毒なガスを放出するものもあるので注意。

    5:防腐剤や塗料、薬品処理された木材

    建築用の材木には、燃やすと有毒なガスを放出する防腐剤や塗料が塗られたものもあるので注意。特に気をつけなければならないのが、焚き火料理をするとき。接着剤を使用した合板のコンパネや、薬品処理された建築用建材などは使用しないこと。天然木の薪を使うよう心がけたい。

    防腐剤の塗られた材木は燃やさないこと。

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    取材・文/松浦裕子 

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