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価格約65万円!未舗装路もいけるキャノンデールのEスポーツバイク「トップストーン・ネオ」がおもしろい

2021.09.03

Eバイクのデザインは、ここまで進化している。どんな走りを楽しめるのか、走行性能にも期待!

最新Eスポーツバイクはデザインからしてハイパフォーマンス

2020年11月に愛知県で開催された『outdoor&bike』(https://www.bepal.net/bike/126958)というイベントで見かけたEバイクがどうにも気になり、キャノンデール・ジャパンから試乗車をお借りした。

それが、「キャノンデール/トップストーン・ネオ・カーボン・レフティ3」というモデル。

ぱっと見、ここ数年、人気が高まっているグラベルロードバイク風だが、じつはこれ、ボッシュ製の電動アシストユニットを搭載したEスポーツバイク(スポーツ仕様の電動アシスト自転車)なのだ。大容量のバッテリーをフレーム内に埋め込み、モーターなどのユニットも目立たないようデザインされている。

シンプルなディスプレイ。左側の「+」「-」で走行中でもアシストモードを切り替えられる。

しっかりと変化を感じられる4モードの走り

アシスト強度は、「エコ」「ツアー」「スポーツ」「ターボ」の4モードを手元にあるディスプレイ横のスイッチひとつで簡単に切り替えできる。「エコ」モードでは、自然なアシスト力で、まるで自分が漕いでいるかのように、スムーズに加速を手伝ってくれる。

「ツアー」に切り替えると、もう少し「グングン」と背中を押されているような感じが強くなり、しっかりとアシスト力を意識しながら進んでいく。「スポーツ」では、加速をしはじめてから時速20kmに到達するまでの時間が、かなり短くなる印象だ。まさにスポーツカーのような鋭い加速感がおもしろい。平地のみならず、なだらかな上り坂など、ものともせずに加速しながら力強く上れる。

そして、「ターボ」。その名の通り、ペダルを踏んだ瞬間から「バーン!」とすごい勢いで加速する。うっかり砂利道の上りで停止した状態からスタートしたら、軽くフロントホイールが浮いて、小石が重なる段差をものともせずにバリバリと加速していった。もはやモーターバイク並みの加速といえる。

試しにグラベルロードを走ってみた。めっちゃキツい未舗装の上りもグイグイ進む。体力に自信がなくてもグラベルライドをあきらめることはない。

センチュリーライドをイメージして約160kmを走ってみた

試乗車をお借りしてから、様々なシチュエーションでライドしてみた。自宅近所にある普段は絶対に自転車では近づかない勾配10%越えの上り坂も平気で上っていく。試しに繰り返し急坂だけを上り続けてみたら、バッテリー残量の表示もどんどん消えていった。それだけモーターががんばってくれているのだ。

どの程度バッテリーが持つのかが気になり、ロングライドの定番=センチュリーライドをイメージして約160kmのツーリング出かけてみた。メーターパネルには、「Range」という表示があり、およその航続可能距離が表示される。この表示は、直近の乗り方を解析して算出するようで、加速を繰り返す市街地走行のあとだったためか、エコモード、フル充電の状態で「112km」と表示されていた。ちなみにメーカー発表の最長走行距離は141km。

「電動アシストに頼りすぎると途中でバッテリー切れになるな」と読んで、体力に余裕がある序盤の平地ではスイッチをオフにして走った。このバイクの素晴らしさは、電動アシストを使わなくても、普通のスポーツバイクとしてスイスイと気持ちよく走れること。

前後のサスペンションが極上の乗り心地を演出

「レフティオリバーフォーク」というフロントサスペンションフォークと、見た目にサスペンションとは気づかせない、カーボンの柔軟性を利用した「キングピンリアサスペンションシステム」。この両輪を支えるサスペンションによる走りは極上そのもの。スポーツバイクらしい、パリッとした剛性感と多少の悪路でもしなやかに振動を吸収する上質な乗り心地の調和が癖になりそうだ。

650B×42のやや太めのタイヤは、想像以上に気持ちよく転がる。ロードバイクのようにハイスピードを維持しながら走るというよりは、時速20km前後で風を感じながら景色でも楽しんで走る、ちょっと速めのツーリングに向いていそうだ。

キャノンデールのテクノロジーを結集した片持ちサスペンチョンフォーク「レフティオリバーフォーク」。トラベルは30mm。グラベルでも、しっかり振動を吸収する。

「キングピンリアサスペンションシステム」の効果で、路面の荒れた舗装路では、微妙な振動を制御し、スムーズな乗り心地を体感。滑りやすいグラベルの上りでも、高いトラクション性能でグイグイ上れる。

上り坂では体力の衰えを軽々とカバーしてくれる

途中、斜度7%と9%の上り坂があった。普段なら見ただけでヘコむそんな坂でも大丈夫。今日はアシスト君がいるのだから。迷わずスイッチをオン。エコモードでも、時速15km以上でグイグイ上る。もちろんある程度、人力でも頑張ってはいるが、それ以上にモーターが威力を発揮する感覚だ。

ツアーモードに切り替えると、さらに加速し、時速18km程度で気持ちよく、しかもあっという間に上り切ってしまった。疲労感もほとんどなし。まるでなん十歳も若返ったかのように、筋肉の芯に余裕がある感じだ。ほぼ平地並みの速度で上り坂をクリアできたので、予定走行時間を大幅に短縮できた。これはすごい!

バッテリーを温存する走り方を発見!

50km地点を超えたころから、ごくユルい上り坂が何度か登場しはじめ、スイッチをオンのまま走ることにした。ほぼ安定した回転数でペダルを踏みながら。するとなぜか航続可能距離の表示がグイグイと伸び始めた。最長200kmを超えるまで。そこからは、スイッチを入れたままエコモードで走り続けた。

モーターを使っているときは、わずかな「キュ~ン」という音が聞こえるが、平地では向かい風でも吹かない限り音はしない。そんなときはアシストを使わずに走っているのだ。時速20kmちょっと。同じようなペースで足を回しながら走り続けるのが、バッテリーを長持ちさせるコツのようだ。

乗車姿勢はアップライトなので、視界が広くスポーツバイクに不慣れな方でもなじみやすいだろう。どこまでも走っていきたくなる自然なポジションが心地いい。おじさんにも優しい設計だ。

走り方しだいでロングツーリングもいけそう

残りの走行予定距離が50kmを切っても、航続可能距離は100km以上をキープしている。だいぶ疲労感も蓄積されてきたので、そこからはツアーモードで走った。すると、時速2~3km落ちていたペースが元に戻った。さすがだ。

さらに残りの20kmは、大盤振る舞いでターボモードまで使って、向かい風の中を気持ちよく走った。走り終えてメーターを見ると、バッテリー残量表示は5分の3を残していた。航続可能距離は83km。「最初からアシストを使って走ればよかった」とプチ後悔。

繰り返すが、メーカー発表の最長走行距離は141km。その日の気温、風向き、獲得標高、乗る人の体重、体力、走り方など様々な条件によってアシスト走行可能距離は変動するので、この日の数値は好条件が重なったものと推測。あくまでも参考値としてご理解いただきたい。

キャノンデール・オリジナルのバーテープは、厚みがあり適度にソフトな素材。手が痛くなりにくかった。

標準装備のタイヤは、650B×42だが、タイヤクリアランスは最大48mmまでの太さを装着できる。また、700Cホイールとコンパチブルできる設計で、700Cの場合は太さ37mmまでのタイヤに対応する。

変速機は、シマノのグラベル用コンポーネント「GRX」を装備。軽いギア比まで装備した11段変速仕様。

価格を裏付ける納得できる性能を実感

65万円近い価格は、庶民からしたら高嶺の花である。しかし、ある程度年齢を重ねて体力が落ちてからでも、スポーツバイクをしっかり楽しめるという価値を考えたら、ありえない金額ではないと理解する。スポーツバイクにアシストは邪道という考えもあると思う。でも、自動車の世界では、今やハイブリッドも電力だけで走る自動車も普通になっている。最初は金額を聞いただけで驚くかもしれないが、Eスポーツバイクの真価がわかれば、これが妥当な値段であることに気づくに違いない。

今回、試乗をしてみてEスポーツバイクの可能性を強く感じた。スタイリッシュで走りも極上。しかも、衰えた体力までカバーしてくれるのだ。今回紹介したグラベルバイクタイプのみならず、各社が発売するEスポーツバイクには、MTB、ロードバイク、クロスバイク、そしてカーゴバイクまで、様々なジャンルのモデルがどんどん増えている。まずは一度、試乗会やイベントなど、どこかで試して最新モデルの実力に驚いてほしい。

試乗車のサイズはM。別途、充電器も付属する。

商品情報

キャノンデール/トップストーン・ネオ・カーボン・レフティ3
価格:642,400円
カラー:グレイ
サイズ:S、M、L
フレーム素材:カーボン
Eドライブユニット:ボッシュ・パフォーマンスラインCX250W
バッテリー:ボッシュ・パワーチューブ400Wh
変速機:シマノ/GRX600(1×11段変速)
ブレーキ:シマノGRX(油圧式)
タイヤ:WTB/リゾルト650Bx42
最長走行距離:141km

キャノンデール・ジャパン
https://www.cannondale.com/ja-jp

私が書きました!
フリーランスライター
山本修二
1963年東京生まれ、名古屋在住。自転車が得意なフリーランスライターとして、本誌を中心に25年以上東京で活動。2015年に名古屋へ移住し、スポーツバイクの輸入代理店でマーケティング広報を担当。2019年12月からライター活動を本格再開し、アウトドア遊びのパラダイス=名古屋からディープな情報をお届けします。著書『スポーツ自転車でまた走ろう』(技術評論社) http://yamabon.jp
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