『モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン』行ってきました! | イベント 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2016.11.29

    『モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン』行ってきました!

    本国のスイスでは、今年で50周年を迎えた『モントルー・ジャズ・フェスティバル』。当初こそ、いわゆる、なジャズが中心でしたが、近年はロック、レゲエ、ソウル、ワールドミュージックなど、幅広いジャンルの一流アーティストたちが登場しています。

    ちなみに、モント「ルー」は、スイスのレマン湖畔のジャズフェス。

    モント「レー」は、カリフォルニアのジャズフェスなので要注意!

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    さて、そんな「モントルー」のほうのジャズフェスティバル。なんと2015年から、日本版として『モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン』が東京で開催されているのです。

    第2回となる今年は、10月7日~9日の3日間、「恵比寿ザ・ガーデンホール」でおこなわれました。ちょうど『朝霧JAM』と同じ時期です。

     

    What is “JAZZ”?

    さて、この日本版、実は本国以上にジャンルレスなのが魅力!  出演アーティストは最後にすべて羅列しますが、ざっくりと1日目の金曜はテクノ系、2日目土曜はブラジル系、3日目の日曜は巨匠の歌声系といった感じ。ほぼジャズの要素ナシ!

    しかし、それはジャンルとしてのジャズ要素であり、マインドとしてのジャズ要素はぎゅうぎゅうに詰まっております。

    ちなみに、日本版の主催者は「私の考えるジャズ”とは、大人が楽しめる洗練された音楽”なんです」と語っています。まさに、そんな内容の素敵なフェスとなりました。

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    まずは会場の雰囲気ですが、「恵比寿ガーデンホール」だけに上品です。なにより素敵なのはドリンクが、すべてグラスで提供されるところ! フェスでグラスはなかなかないですよね。

    ドリンクメニューで人気なのは、スパークリングワイン。生ビールも、ぱりっとスーツ姿のバーテンダーが泡のバランスも最適に、おいしく注いでくれます。

    お客さんは年齢層が少し高めで、音楽もフェスも大好きだけど「もう少しゆっくり楽しみたいわ」といった雰囲気。おしゃれして行きたくなる空気感でした。

     

    DAY1

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    そんななか、まずは1日目のトップバッターとして、高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳、TOWA TEIなどを擁する日本最強チーム「METAFAIVEが登場。このミュージシャンのラインナップで、このフェスのノリが伝わるんじゃないかと思います。

    そのほか、クラシックのピアニストながらテクノに傾倒しているフランチェスコ・トリスターノが、デトロイト・テクノの創始者のひとりであるDJデリック・メイと共演するという話題のライブも。

    また、逆にテクノ・ハウス系の電子音楽家でありながら、ダンスミュージックをストリングス・オーケストラで演奏しる試みをしているヘンリック・シュワルツが日本のジャズプレイヤーとセッションしたり……。

    あまり詳細に書くと長くなるのでテンポよくいきましょう。

     

    DAY2

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    2日目は、ブラジル音楽の生きる伝説、マルコス・ヴァーリをはじめとしたスーパースター選抜チーム「ソンゼイラ・ライブ・バンド」が世界初お披露目!

    コンポーザーはロンドンが世界に誇るDJ、ジャイルス・ピーターソン。というのも、「ソンゼイラ・ライブ・バンド」のメンバーは、ジャイルスのアルバム『ブラジル・バン・バン・バン』に起用された大物たちなんです。もうそりゃ圧巻のライブです。

    「ニーナ・シモンの再来」とも称されるベルギー出身のシンガー、メラニー・デ・ビアシモのライブもすばらしかった!

     

    DAY3

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    3日目には、ブラジル音楽の巨匠でありシンガーソングライターのカエターノ・ヴェローゾによる弾き語りライブ!

    弾き語りということで、この日は往年のファンがたくさん詰めかけておりました。そしてライブが始まると、いっきにカエターノの世界。つい呆然と立ち尽くしながら聴き入ってしまうほどのすばらしさでした。

    この日はほかにも、日本から八代亜紀が、ジャズピアニストのクリヤ・マコトらとともにジャズセットで登場。また、音楽家や俳優、映画監督としても活躍する、セルジュ・ゲンズブールの息子、ルル・ゲンズブールが父親のカバーを披露するステージも。

    というわけで、雰囲気良し、ライブ良し、アーティストの人選すごいっていうフェスなのですが、気になるのはお値段。1日、ゲスト豊富な3~4バンド+幕間DJという組み合わせで、前売り8000円~1万3000円(日によって変更あり)。たぶん高いと思う人も多いでしょう。しかし、雰囲気と出演者の豪華さは、ブルーノートやコットンクラブやビルボードライブと変わらない。そう考えるとリーズナブルだと思います。音響もいいですしね。これはまさに、音楽好きの大人のためのフェスなのです。気になったら、ぜひ来年チェックしてほしい。これまでのフェスとはまた違った、成熟した雰囲気が流れていますよ。

    ちなみに、金曜と土曜は代官山UNITで『モントルー・ジャズ・ラボ』というクラブイベントを同時開催していました。こちらもナイスなDJがたくさん出演しておりましたよ!

     

    Montreux Jazz Festival Japan 2016

    ・日程:2016年10月7日(金)・8日(土)・9日(日)
    ・会場:恵比寿ガーデンホール、代官山UNIT

     

    【DAY1】
    フランチェスコ・トリスターノ presents ピアノリグ feat. デリックメイ
    METAFAIVE
    ヘンリク・シュワルツ feat. 板橋文夫 & Kuniyuki

     

    【DAY2】 
    ジャイルス・ピーターソン presents ソンゼイラ・ライブバンド
    メラニー・デ・ビアシオ
    ジャイルス・ピーターソン(DJ)
    ピート・ジョセフ
    須永辰緒(DJ)

     

    【DAY3】 
    カエターノ・ヴェローゾ
    ルル・ゲンズブール feat. アラ・クリスタル
    八代亜紀 & クリヤ・マコト・クインテット
    テレーザ・クルスチーナ
    松浦俊夫(DJ)

    ◎文=富山英三郎 撮影=Kenta Suzuki、Taiki Murayama

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