現地での調理が驚くほどラクになる。BBQ食材の下ごしらえ方法 | 料理・レシピ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.06.30

    現地での調理が驚くほどラクになる。BBQ食材の下ごしらえ方法

    私が書きました!
    ママキャンライター
    天嶺 葵
    北海道在住。キャンプと料理、DIYをこよなく愛するアウトドア系フリーライター。3児の母でもある。本格的なキャンプはもちろん、子どもやペットのニワトリと楽しめる、手軽なアウトドアライフを満喫中。目下の夢は老若男女にアウトドアの楽しさを広める、ブッシュクラフトインストラクターになること。

    BBQの際に、野菜やお肉の調理をすべて現地でするのは、とても大変です。「最初からぜんぶ外でやりたい」といった要望がなく、時短を優先するのなら、出かける前に食材を下ごしらえしてみませんか。

    特にファミリーや少人数でBBQをする場合は、なるべく当日の負担をなくしたいですよね。今回は、食材調理の時短を目的とした「前日から出来るBBQ食材の下ごしらえ方法」をご紹介します。

    お肉の下ごしらえをしよう

    BBQのメインはやっぱりお肉!

    牛肉

    牛肉はパックのまま持って行っても大丈夫ですが、下味をつけておくのもおすすめです。この一手間で、塩で焼くにしても、タレで焼くにしても、焼き肉屋さんのような味わいが楽しめます。

    ・にんにく(すりおろし)
    ・塩
    ・ごま油

    上記の3つの材料を、フリーザーバッグなどにお肉と一緒に入れて、もんでおくだけ。下味ですので、それぞれの分量は少しずつでかまいません。お好みで調整してみてください。

    鶏肉

    下ごしらえの調理には、シリコンスチーマーが便利。

    鶏肉はしっかり焼きたいけれど、中まで火が通りにくい食材でもあります。最初から加熱しておけば時短になり、現地での「まだ焼けていないかも」という不安もなくなります。シリコンスチーマーを使ってレンジ加熱するのがおすすめですが、耐熱皿にラップをかけてもOKです。

    ・塩 少々
    ・酒 少々

    上記2つの材料をお肉にふりかけて、レンジで加熱します。9割程度火が通ればOK。加熱しすぎると固くなるので、仕上げは炭火に任せましょう。タレを漬けたいときは、熱いうちに漬けこみます。加熱の際に出た出汁は、タレに加えるとおいしく仕上がります。

    串打ちしたいときはあら熱がとれてから行いましょう。完全に冷めてから、ビニール袋などに入れ、冷蔵、または冷凍します。

    これぞ焼き鳥!というボリュームでも、あらかじめ加熱してあれば、生焼けの心配がありません。

    豚肉

    焼き肉用の豚肉であればそのまま、もしくは塩こうじなどで下味をつけるのがおすすめです。牛肉と同様の下味をつけてもおいしいです。

    スペアリブなどの火が通りにくいお肉は、加熱しておくと当日焼くときに、とても時短になります。鶏肉同様、シリコンスチーマーなどでレンジ加熱したあと、温かいままタレに漬けましょう。

    <漬けダレの参考例>
    ・にんにく(すりおろし) 1かけ
    ・しょうが(すりおろし) 少々
    ・塩 少々
    ・こしょう 少々
    ・トマトケチャップ 大さじ4
    ・中濃ソース 大さじ3
    ・はちみつ 大さじ1
    ・砂糖 大さじ1
    ・酢 小さじ1

    加熱したお肉を、タレと一緒にフリーザーバッグなどに入れて漬けこみます。焼き肉のタレに漬けておいてもおいしいですよ。

    下ごしらえして冷凍した食材。左下がスペアリブ。右下は串打ちした鶏肉です。

    調理したお肉を冷蔵するか、冷凍するかは、現地までの距離や時間などを考えて決めます。冷凍したけれど、着いたときに「お肉が凍っていて焼けない!」なんてことのないように注意しましょう。

    魚介類の下ごしらえをしよう

    貝にエビにイカ。BBQの華です。

    魚介と一口にいってもたくさんの種類がありますが、ここでは海沿いのBBQでよく見かける、人気のエビ、ホタテ、イカの下ごしらえをご紹介します。

    エビ

    下処理をすませたら、冷凍保存がおすすめです。

    有頭、無頭、どちらも塩をすりこんで流水ですすぎます。エビは足の間やしっぽの裏に汚れが溜まっているので、ここをよくこすって洗います。有頭のエビはとがったところがあるので、手を刺さないように注意しましょう。

    背にわたがあるので、取り除きます。つまようじなどで背中の横から刺して、上に持ち上げると、黒い線のような背わたが取れます。キッチンペーパーなどで軽く水気を拭き取り、フリーザーバッグなどに入れます。

    ホタテ

    手前が下ごしらえしたもの、奥が洗って口を開いただけのものです。

    まるごと焼きたいときは、洗うだけです。内臓などを取っておきたい場合は、包丁などで貝を開き、中身を一度取り出しましょう。

    内臓を取りのぞいたあと、貝柱と貝ひもを塩でもんで、流水で洗います。開けた貝の殻は丸みのあるほうをとっておき、一緒にフリーザーバッグなどに入れておきます。BBQでは、これをお皿にして網の上に乗せ、焼きます。

    イカ

    イカは加熱する際に爆発しやすいので、必ずラップやフタをしましょう。

    イカは、スルメイカやヤリイカなどがありますが、調理方法は同じです。流水で洗って、つぼ抜き(内臓や足を取り、胴体だけにした状態)にします。足は目玉の部分から包丁を入れて切り開き、目玉や内臓などを取り除いておきましょう。えんぺら(頭にある三角のヒラヒラ)は外しても外さなくても、どちらでも大丈夫です。シリコンスチーマーなどに入れて、加熱します。

    胴体の上半分だけ包丁を入れたもの。足やえんぺらの部分は串打ちしても◎。

    加熱後、取り出したイカ本体に上半分だけ、包丁で切れ込みを入れておくと、焼いたときにシェアがしやすくなるのでおすすめです。

    野菜の下ごしらえをしよう

    思いのほか調理に時間のかかる野菜たちも、下ごしらえして時短に。

    野菜の下ごしらえの基本は、洗ってカットし、レンジで加熱することです。野菜の種類によって加熱したほうがいいもの、加熱する必要のないものがあります。

    加熱しなくてもいい野菜

    洗ってカットするだけで、下ごしらえが完了する野菜たち。

    ・葉物野菜やトマトなど(生食のものは、洗ってビニール袋に入れる)
    ・キノコ類(あらかじめ加熱すると味が落ちるので、カットするだけ)
    ・ピーマン(すぐに火が通るので、カットするだけ。頭とお尻は落としてなるべく平らに)
    ・パプリカ(生でも問題ない食材。ピーマン同様になるべく平らになるようカットする)
    ・長ネギ(生でも問題ない食材。カットして串打ちしておく)
    ・ナス(色が変わるので、カットして酢水にさらす。水が出るので別保存がおすすめ)
    ・アスパラガス(洗ってカットするだけ)

    加熱したほうがいい野菜

    食材にあわせて、大きさも形も色々あるシリコンスチーマーが活躍します。

    レンジでの加熱時間は、食材の量を見ながら調整しましょう。

    ・カボチャ(厚めにカットし、9割程度加熱する)
    ・タマネギ(厚めにカットし、竹串などで串打ちしたのち、8割程度加熱する)
    ・ジャガイモ(洗って皮をむき、9割程度加熱する。バターやサラダ油を塗ったアルミホイルに包む)
    ・サツマイモ(洗ってカットし、9割程度加熱する)
    ・トウモロコシ(洗って皮をむき、9割程度加熱する)

    ジャガイモやタマネギをアルミホイルに包んでじっくり焼きたい、という場合は、生のままサラダ油を塗ったアルミホイルに包んで持って行きましょう。炭の上にそのまま置く場合は焦げやすくなるので、2重3重に包むのがポイントです。

    下ごしらえが完了した野菜たち。こんな風に持って行けます。

    下ごしらえのまとめ

    あとは焼くだけ、のBBQはとてもラクですよ。

    食材の下ごしらえには多少の手間がかかりますが、現地での調理をスムーズに、ラクにするためには欠かせないものです。一通り覚えてしまえば、それほど面倒ではありませんし、現地での自由時間が増えるのでとてもおすすめです。まずは食材をしぼって少ない品数を用意し、下ごしらえをすませた上で、BBQを体験してみてください。炭をおこしてから食べるまでが、驚くほどスムーズに進むと思います。

    現地での調理に使う時間を短縮して、ゆっくりのんびり、BBQを楽しんで下さいね。

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