マイナス20℃、極寒の地での「焚火」のすすめ | 焚き火のコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.02.04 たてしな縄文人のアウトドアライフ

    私が書きました!
    たてしなの自称縄文人
    渡部 見
    株式会社エルソルの代表取締役。縄文人を目指し、信州白樺高原で狩猟採取生活を実践しながら生計を立てる。集めた食料は経営する宿泊施設『B&B sora』『Picnicbase&Hostel』(https://picnicbase.com 白樺高原、女神湖畔にある自炊宿。冬季を含め通年でアウトドア設備のご利用可能)『takibi hut』(https://takibihut.com 白樺高原、白樺湖畔にある小規模なキャンプ場。冬季を含め通年でご利用可能)で提供している。ジビエ・山菜・キノコ狩り、各種味噌づくりなどの他、囲炉裏小屋やテント用ウッドデッキ制作、室内の改装など食料が揃うと余暇はDIYに明け暮れている。

    マイナス20℃、焚火で暖を取る

    パチパチ火花が上がり、炎が上がる焚火・・・いや、厳寒の地の焚火は違う。私が住む女神湖は蓼科山の中腹1500mの高原にあり、冬になると氷点下20℃にもなる日がある高原地帯だ。

    厳寒の地の焚火に欠かせないのは熱を逃がさず、寒さを遮断する幕。安いタープテントで十分だ。

    天幕と横幕で囲えば、外から遮断された空間を作れる。焚火は空気を温め、幕の中では別世界のような穏やかな空間を作る。

    安いタープテントでは焚火の火の粉が天幕に穴をあけるとよく言われるが実は違う。

    あたためられた空気と共に立ち上がる火の粉は、天幕に触れる前に上昇を遮られた空気と共に左右に別れ、横幕の脇を通って地面につく前に消えることが多い。

    天幕の下では、火の粉と煙を出さない焚き火を

    火の粉が上がる焚火は、だれもが好きな乾燥した薪や落ちている小枝などで焚いた焔だ。パチパチという音と共に水分を含んだ薪が爆ぜるときに火の粉が舞う。

    しかし、こんな焚火は同時に煙も出す。

    火の粉と違い、煙は幕内では大敵だ。どんな大男でも、ひげおやじでも、焚火の煙に巻かれたテントの中では生きていけない。すぐにも逃げ出してしまうだろう。

    そう、厳寒の地、幕内では煙を出さない焚火をするのが古来からの知恵だ。

    日本では古来石器時代から炭を作り屋内で火を焚いてきた。より高度な文化を持つ縄文人ならもちろん炭を使うだろう。

    だから、私も炭を使う。赤く色めき、小さく揺らめきながら、調理にも暖房にもこの上ない上質な焔だ。

    肉を焼けば遠赤外線で芯までふっくら焼け、じゅわっと肉汁が染み出す。野菜を焼けば、香ばしい炭の香りが極上のスパイスとなり、野菜の甘みをより深くする。

    ダッチオーブンを使って蒸し焼きしたステーキとお野菜は、料理人も脱帽するしかない。

    脱帽だ。

    お料理の横では石を焼くのが私流。

    熱く焼けた石に天幕の外から持ってきた雪をかければ、即席のサウナだ。

    氷点下20℃の世界の焚火は、布一枚とたき火で快適な空間に

    快適な空間に炎とおいしいおつまみがあれば、お酒が進む。きっと、縄文時代の人も焚火を囲って団らんを楽しんだのだろう。

    お酒は何だったのだろうか。葡萄酒を飲みながら思いを馳せ、熱燗を飲みながら語らう。そんな極上空間を作り出すのが、極寒の地の焚火だ。

     

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