聖地のパワーが感じられる!セドナ在住の写心家・NANAの絶景写真
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    2020.01.09

    聖地のパワーが感じられる!セドナ在住の写心家・NANAの絶景写真

    サンダーマウンテンを望む丘から。雲間からの光がセドナの岩山をシルエットに変える。

    アップタウンに向かう途中、車の中から。セドナは毎日が人生の旅だと教えてくれる。

    NANAの家の庭から・・・。日常の中にミラクルは現れる。

    ――世界的な聖地・パワースポット、セドナに住んで23年になる写心家・NANAさんは、セドナの大自然をガイドしながら、住んでいる人だけが触れられる四季折々のセドナの自然を写真に収めています。NANAさんの写心と、NANAさんがセドナの大自然から学んだ「自分の中の自然に目覚める方法」は、忙しく暮らす日本の人たちに元気を与えてくれます。

    NANA はじめまして。NANAです。私が写真家ではなく「写心家」と言っているのは、写真という手段を通して、母なる地球・ガイアの愛を感じていただきたい、と想って撮影しているからなんです。

    ――NANAさんのガイドするセドナ・ツアーは、どんな感じなんですか?

    NANA セドナの観光スポットを案内する、というより、むしろ観光客が絶対に行かないような場所で、大地に触れて、大地のエネルギーを感じていただくお手伝いをする、という感じでしょうか。

    ――ツアーでは、どんな体験をするんですか?

    NANA 皆さんに裸足になっていただいて、セドナの岩に直接、立っていただきます。私をとても可愛がってくださった、今は亡きネイティブの長老は「都会の人は裸足で大地に触れないから、心身ともに病気になるんだ」とおっしゃっていました。本当にその通りなんじゃないかな、と思います。都会はアスファルトの道路で、靴を履いていれば、大地の氣というものを感じられなくなってしまいますよね。だからセドナでは、裸足になっていただくんです。そして深呼吸。日本の、特に都会からいらっしゃる方を見ていると、呼吸が浅い方が多いんです。

    セドナの4大ヴォルテックスの一つ、キャセドラルロックの頂上。 思いっきり「ありがとう!」を叫ぶ。

    ――大地に裸足で触れたり、深呼吸をすると、何か変化はありますか?

    NANA ありますねえ!まず、表情が一変します(笑)そして皆さん、おっしゃるんです。「ああ、気持ちいい!」「自然に触れるって大事ですね」「こんなことしたのは、いつぶりだろう?」って。それは裏を返せば、普段、どれだけ自然から切り離された生活をしているか、ということだと想います。

    ――確かに都会で会社に勤めていたりすると、自然に触れる機会は少ないですよね。

    NANA 自然といっても、山や川や森などの外の自然だけではないと想うんです。「自然」という字を見ると、自ら然るべき、と書きますよね?自然というのは、「本来の自ら然るべき姿」ということだから、いわゆる人工物でない自然だけが自然ではなくて、「自分の本来の自然な姿」という自然からも切り離されてしまっているのではないかと想うんです。そして普段、都会で暮らしていると、そのことに気づかない。

    キャセドラルロックが水鏡になるレッドロック・クロッシング。同じ場所からでも同じ光景は二度とない。景色とのご縁も一期一会だ。

    ――なぜ都会では、自分が「本来の自然な姿」でないことに気づかないんでしょう?

    NANA 都会で過ごしていると、コンクリートジャングルが当たり前の環境になってしまうでしょう。つまり、人が創った「人間中心の世界」が当たり前になって、社会が求める「こうあるべき姿」に自分を合わせて、「自らの然るべき姿」を押し込めてしまって、感覚が麻痺してしまうからなんじゃないかな、と思います。

    ――人為的な「時間と空間」に、囚われてしまうわけですね?

    NANA セドナは岩山に囲まれて、地球の歴史が剥き出しになっているような場所です。こういう場所では、特定の場所というより、地球そのものの命を感じられるんです。そういう中に身を置いて、地球という大きな視点から見ると、都会の環境はけっして当たり前の状態ではなくて、この世界は人間が中心の世界ではないのだ、ということに気づかされるんですね。それは本来なら、セドナでも日本でも、どこにいても同じことなんですが。

    岩の橋、デビルズ・ブリッジ。ここに辿り着くには片道1時間半くらい歩かなくてはならない。

    ――「自ら然るべき姿」を「自然」と考えると、いつも自然から切り離された人工的な空間では、「自分の中の自然」にも気づけなくなってしまうんですね?

    NANA 私は東京生まれですが、東京にも自然はたくさんありますよね。明治神宮も代々木公園も、駒沢公園だってあります。都会でも自然に触れようと思えばできるんです。でも、知っていても実際にそこで自然に触れているか?というと、触れている人は少ないんじゃないでしょうか?ただ通り過ぎるだけなんじゃないですか?木に触れ、匂いを嗅ぎ、裸足になって地面を感じ、深呼吸する。そんなことをしていますか?

    鮮やか、というより優しい色のセドナの紅葉。

    約3億年前に閉じ込められた古代水が湧き出る泉。セドナにはこうした湧水が湧き出ているところが沢山あって、乾いた大地のオアシスになっている。

    ――そう言われれば、そんな風にしている人は、そんなに多くないですね。

    NANA ちょっとしたことを意識することだけで、「自らの然るべき姿」を想い出すことはできると想うんです。みんな、都会ではストレスを感じながら我慢して暮らしていて、結局、病気になってしまう人も多いけれど、自分がなぜ病気になったのか?ということに気づけない人がほとんどではないかな?それは、自分の中の自然と切り離されてしまっているからなのではないかと想います。

    キャセドラルロックからの夕日。沈みゆく日がまたどこかの国で朝日となる。雄大な宇宙的時間が流れる。

    ――都会で「自分の中の自然」に気づくには、どうしたらいいんでしょう?

    NANA まずは、自分が地球という母体の中に生きている一つの「命」なんだということを想い出す、ということ。どんな場所にいても出来ることはあると想います。まずは身近な自然に触れることから始めてみたらどうでしょう?散歩するときに、葉っぱをこすって匂いを嗅いでみる。公園で裸足になって歩いてみる。そういうことから、自我を超えた一つの命としての自分を意識してみてください。そういった視点から見た時に、私たち一人一人が、この大宇宙の奇跡の存在であり、地球に存在する全ての命が、どんなにミラクルな存在なのか、を感じられるようになると想います。そして、自分の命に感謝し、自分の命を通して生きとし生けるものすべての命に感謝するーーそれが「自分の中の自然」に気づくということなのではないでしょうか。セドナはそれを想い出させてくれる場所だと想うんです。私が撮影したセドナの「写心」を通して、セドナの自然の美しさや、私が感じる大地の声を、みなさんにシェアしていただけたら嬉しいです。

    雪解けの夕刻。夕焼け雲を映す水溜りは、不思議の国へのポータル。

    地球影(日没後の東の空に出てくる青い色)に昇ってくる満月。レッドロック・クロッシングより。

    ゆったりと宇宙的時間を感じながら待つ月の出は人の心を揺さぶる。

    薄雲の中、岩山から昇ってきた春の朧月。

    ――次回は、「ネイティブ・アメリカンの聖地からのメッセージ」をお送りします。

    ◯ NANA プロフィール 東京生まれ。高校卒業後、スウェーデンに渡り、美術学校へ。その後、ストックホルム大学で、スウェーデン語と民族学を学ぶ。帰国後、アメリカ人と結婚し、アメリカ、アリゾナ州セドナに移り住む。セドナの自然を案内しながら、セドナ、そして北アリゾナの自然を撮り続けている。その他、ウエディング写真、ホームページ用写真、記念写真の撮影も行いながら、大自然の美しさを通して、命の尊さを伝えたいと想っている。写心(写真)家・ガイドの他に、誘導瞑想、エネルギーワーク、地元のサイキックなどのセッションの通訳、そして自らもヒューマンデザイン・リーディングというセッションを行う。

    NanaさんのHPは、sedonana.com  インスタグラムは、sedonanaworld

    写真/NANA

    構成/ 尾崎 靖(エディトリアル・ディレクター)

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