どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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↓前回の記事はこちら
【柳沢有紀夫の世界は愉快!オーストリア・センメリング編2】
今までの「体当たり系アクティビティー」はというと…。
空の上での「パラグライダー」(https://www.bepal.net/archives/587623)。
海の中では「サメとダイビング」(https://www.bepal.net/archives/496267)。
そして「クジラとスイミング」(https://www.bepal.net/archives/480403)。
雪の上での「氷点下30度ハイキング」(https://www.bepal.net/archives/522156)。
寒中水泳ならぬ「氷水遊泳」(https://www.bepal.net/archives/584710)。
砂漠での「砂すべり」(https://www.bepal.net/archives/364645)もあったな。
それらを差し置いて見事「最恐アクティビティー」と私が認定するのは、その名も「ミレニアムジャンプ」。直訳すると「1000年ジャンプ」ですね。なんで「ミレニアム」かというと「ミレニアムタワー」という名の塔にある高さ20メートルくらいの台から飛び降りるからです!

ここから飛び降りる…と言ってもじつは高度差は20メートルなので、バンジージャンプの初級者レベル。さらになんたってバンジージャンプのように「頭から真っ逆さまに落下」するのではなく、水泳の飛び込み台のようなところをすたすたと歩いて行ってそのまま「足から落ちる」だけ。
滞空時間も短いので、頭が空中で自然に下を向いて「真っ逆さま」になることもないはず。足からストンと落ちて、ハイ、おしまい。高所恐怖症気味の私でも楽勝、楽勝…と能天気に構えていたのです。

場所はオーストリアの首都ウィーン近郊にあるセンメリングというリゾート村。前回の記事でも紹介したロープウェイの山頂駅から徒歩1分くらいのところです。

ジャンプの前にまずは一番上にある高さ25メートルの展望台へ。

ここからの眺めはというと…。

となかなかの絶景ですが視界に入るのは遠景ではなく、真下に広がる地面ばかり。遠くを見ていればいいのに、ついつい視界は真下へ。
「楽勝ムード」が吹っ飛び、だんだんと不安が募ってきます。

開かれたドアの先にスッと伸びているのが「飛び込み台」です。いや、「飛び降り台」か。
いざジャンプ!ところが…
でもビビッてばかりはいられません。覚悟を決めて、階段を降りてジャンプ台へ向かいます。

ドアを開けたインストラクター氏、「飛び込み台の上をそのまま歩いて行って落ちればいいよ~」。気軽にのたまわってくれるのですが、じつはこちとらバンジーもやったことがないジャンプ初挑戦。足がすくんで前に出ません。心臓もバクバクと音を立てます。
さきほどは「バンジージャンプみたいに頭からではなく足からだから怖くない」なんてうそぶいていました。でもよくよく考えるとこの足からの落下、「絞首刑」と同じじゃないですか! ロープが首にかけられているかハーネスについているかとか、踏板が他人によって遠隔で外されるか自分が飛び降りるかなど細かい違いがあるにしても。
「絞首刑とほぼ同じ」と考えると、もうパニックに。
いつのまにか脳裏にはオーストラリアに残してきた愛しい妻の笑顔が浮かんできました。
しばらくすると妻の顔が、懐かしい母の顔に。その母が菩薩のような穏やかな笑みを浮かべて「おいでおいで」とやさしく手招きしてくれます。
…いや、いやいやいや。待て待て待て~い!
母が今いるのは私が生まれ育った日本ではありません。「天国」です。
こんなときに出てくるなっつ~のっ! 手招きもやめろっつ~のっ!
慌てて母を脳裏から退散させ、改めて深呼吸をします。
こういうのは迷ったら負け。余計なことを考えたら終わりです。そして先端で一度止まったりすると余計怖いはずです。な~んにも考えないで飛ぶのがベスト。そもそも私、な~んにも考えないの得意だし。
なんてことを思いながら意を決してスタスタと歩いて行って、そのまま見事に落下しました。
うわっ、落ちているとビビッたのは一瞬です。
幸運なことに高さは20メートルしかありません。時間にしておそらく1~2秒。気絶する暇もありません。
すぐにブランブランと紐で宙釣りになっていました。そして紐が伸びていき無事着地。
な~んだ、楽勝じゃん。そんなふうに心の中でうそぶいていたとき、ハタと大事なことに気づきました。
もしかしたら懸命な読者のみなさんはしばらく文字ばかりで写真がないことから私の大失態に気付いているかもしれません。
はい、そうです。恐怖のあまり「飛び降りる直前」と「飛び降りている最中」の撮影を忘れていました。涙

撮影し忘れたことをインストラクターに告げると「あっ、もう一回やってもいいよ~」。でももう一度あの台に立つのは無理。
というわけでインストラクター氏が飛ぶところを撮影することにしました。すると…。



ちょ~、かっちょええ~。と思いました。インストラクター氏をキラキラとした昭和の少女漫画の目で見る私がいました。
でも「ストンと落下」した私のあとに、この曲芸を見せなくても…。ギャラリーの熱い視線を全部持って行くつもりかよっ! …幸いなことに見物客はゼロでしたが。笑
インスタラクター氏、「ええかっこしい」じゃなくて「単なる曲芸ジャンプ好き」でした。笑
木の上のラウンジと寝室でチルしてみた
そんなバクバクした心臓を鎮めるために「チルラウンジ」に向かいます。最近日本でも若者たちが「チルする」という表現を使いますが、それと同様「落ち着く」「まったりする」という意味です。

落ち着くよりもワクワクしてしまう「頭は5歳」の私です。早速入ってみましょう。
けど左の卵みたいな形のものは何?
ハシゴを2回登ります。

森の中で地上数メートルのところにボードウォークを張り巡らせて、鳥の目の高さを歩く「バードウォーク」はあちこちにあります。でもこの高さでゆっくりと寝っ転がったりできるというのは格別な体験。
秘密基地のようなワクワク感もあるのですが、その一方で森の一部になったような気分でくつろげもします。

じつは「卵」の中はゴロンと横になれるスペース。先ほどがラウンジならばベッドルームといったところでしょうか。

でもその分、森の音を感じます。人間が外部から得る情報の約80パーセントは視覚からと言われますが、それがさえぎられる分、五感の鋭さが増すのでしょうか。
大の字になって寝転がりながらふと「ああ、あちこちよく旅してきたな」という感想が頭に浮かびました。「ミレニアムジャンプ」のようなスピードやスリルを楽しむアクティビティーもいいですが、こうしたまったりとした時間を過ごしながらあれこれ思い出すのも格別です。
旅はまだまだ続きます。
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
ミレニアムジャンプ
https://www.semmering.com/en/activities/millennium-jump/
Semmering-Hirschenkogel Bergbahnen GmbH (ロープウェイ運行会社。マウンテンカートなど山頂駅での様々なアウトドアアクティビティも提供)
https://www.semmering.com/en/
Sporthotel am Semmering (スポルトホテルアムセンメリング。今回私が宿泊したホテル)
https://sporthotel-semmering.at/en/
オーストリア観光公式
https://www.austria.info/ja/inspiration/skiing-and-winter/





