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    2019.07.27

    話題の軽キャンパー「NーVAN COMPO」はフットワーク抜群の快適車中泊カー

    ようやく街でも見かけるようになりましたが、未だに2カ月程度と納車待ちが続く人気のN-VAN。商用バンでありながら、スタイリッシュなデザインやピラーレスによる大開口ドア、室内高たっぷりのシートアレンジなど、車中泊カーやアウトドアの相棒としても注目が高い1台です。

    また、今年は軽キャンピングカーでも話題を集めているベース車両ですが、キャンピングカーメーカーのホワイトハウスから「N-VAN COMPO」がデビューしたので、いったいどんなモデルかじっくりと紹介したいと思います。

    ポップアップルーフ搭載車はサスペンションのスプリングを変更し、全高2000mm以下を実現。軽自動車枠にしっかり収まるようになっています。

    「コンポ」と聞いて思い浮かべるものはオーディオのコンポーネント。1970〜80年代にかけて、レコードプレーヤーをはじめ、CDプレーヤー、カセットデッキ、アンプ、イコライザーにスピーカーなど、自分の好みに合わせ組み合わせて楽しむ、いわゆる「バラコン」「ミニコン」時代がありました。また、そんな時代背景もあってかホンダの初代シティ(1981年デビュー)には「モトコンポ」と呼ばれる、荷台に折りたたんで載せられるスクーターも同時に登場し話題になりました。

    今回紹介する「N-VAN COMPO」はコンポという名を冠しているのが特徴です。いったいどの辺がコンポなの?と思い、企画・開発をされたホワイトハウスの酒井さんにお話を伺いました。

    注目ポイントは回転機構付きフロントシート。後席を倒してマットをセットすれば、大人2人が就寝可能。ルーフテント部分にも2人寝られるのでファミリーにも対応。

    「N-VANの最大の魅力は収納力です。その力を落とすことなく、快適に車中泊できるようにするのが課題でした。当社は以前、ホンダ バモスをベースにしたホビオ・マイボックスという軽キャンパーをリリースして販売台数も含め大変好評でした。これは、寝やすさや使いやすさといった基本部分をていねいに仕上げていったから。そこで、このN-VAN COMPOも作りのしっかり感をはじめマイボックスと同じような方向性で開発しました」

    ユーティリティナットを活用して取り付けができる家具類。写真の右キャビネットは外部シャワー付きのシンクを搭載。リヤゲートやサイドドアに装着できる網戸もラインナップ。

    ・開発中の苦労したところはどこでしょうか?

    「超低床化を恩恵にした室内高1365mmは確かにセールスポイントなのですが、ベッドの高さをどうするかに悩みました。床の高さでそのまま寝るのには反対意見もあり、ベッドの高さはいろいろと試して決定しました。また、家具類についてもくつろいでいるときにどう使うかを想定して開発。注目はN-VANにもともと備わるユーティリティナットを有効活用しようとしたことです。キャビネットや上部の収納棚をこのナットで固定できるようにし、使う人のスタイルで家具の足し引きができるし、取り付けも自分で行なえるようにしました。現在はコンプリートのみでの販売になっていますが、ゆくゆくは家具のみでも販売ができる可能性も出てきました。お客さんの声を聞いてリリースするか検討していきたいです」

    快眠を約束する厚みのあるベッドマットを採用。マット下には長尺物も入る収納庫のほか、ポータブル冷蔵庫もスッキリと収まる。

    コンポから発想を得て家具を足したり引いたりできる仕様にし、自分のキャンプスタイルに合わせた1台に仕上げられる「N-VAN COMPO」。ソロキャンプや夫婦旅、渓流釣りなどの基地など、遊びの幅がグンと広がる魅力的な軽キャンパーでした。

    左キャビネットはマガジンラックや引き出し式のカトラリー入れ、電子レンジも収まる収納スペース、ペットボトルホルダーを完備。就寝時も使いやすい設計。

    N-VAN COMPO 
    165万9000円〜392万6000円

    ホワイトハウスHP
    http://www.whitehousecamper.com/

    構成/伴 隆之

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