ジンづくり90年の歴史と和素材の粋を詰め込んだ、クラフトジンROKUの蒸溜所見学ツアーが5月から開始 | ニュース 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.04.20

ジンづくり90年の歴史と和素材の粋を詰め込んだ、クラフトジンROKU<六>の蒸溜所見学ツアーが5月から開始

ジンづくり90年の歴史と和素材の粋を詰め込んだ、クラフトジンROKU<六>の蒸溜所見学ツアーが5月から開始
ジャパニーズクラフトジン「ROKU<六>」の蒸溜所「サントリー大阪工場」が5月8日から工場見学を開始する。1回20名の少人数ツアーで完全予約制。サントリーの洋酒づくりの歴史とジャパニーズクラフトジンの魅力をギュッと閉じ込めた80分が楽しめる。ひと足先に見学してきた!
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世界的な評価を受けるジャパニーズクラフトジン「ROKU<六>」

サントリー大阪工場はJR/大阪メトロ弁天町駅からバスで15分ほど。大阪湾に注ぐ天保山運河に面している。1919年操業の、サントリーでもっとも歴史ある工場だ。ここに建てられたのは、当時、海運陸運ともに発達した地だったから。現在ではユニバーサル・スタジオ・ジャパンや昨年の大阪・関西万博会場にもほど近い。

サントリー大阪工場。2025年にはIWSC(The International Wine & Spirit Competition)2025」のスピリッツ部門で「リキュール・プロデューサー・トロフィー」を日本の工場として初めて受賞。「日本のリキュールづくりを国内の伝統から世界的な革新へと進化させてきた」ことが評価された。

サントリー初のジン「HERMES DRY GIN」の発売は1936年のこと。それから約80年後の2017年に「ROKU<六>」が登場した。

サントリージャパニーズクラフトジン ROKU<六>。

オランダ生まれのジン。イギリスやアメリカ産のジンが有名だが、近年はジャパニーズ・ジンも注目されている。「ROKU<六>」は2025年、世界的な酒類コンペティションISC(INTERNATIONAL SPIRITS CHALLENGES)2025のジン部門で最高賞を受賞し、プレミアムジン*として世界的に評価されている。
*750mlで平均売価30ドル以上のブランド

ところで、「ジン」という酒は使われる原料の幅が広いスピリッツだ。定義としては、穀物の蒸溜酒をベースに、ジュニパーベリーなどのボタニカル(草根木皮)を漬けて再度蒸溜した無色透明の酒とされる。特筆すべきはジュニパーベリーが入っていないとジンとは呼べないこと。「ジン」の語源もジュニパーベリーから来ている。

とはいえ、さまざまなボタニカルを使用できるので、作り手の素材の選び方、使い方次第で多彩な風味が生まれるのがジンの魅力だ。

伝統的に使用されてきたボタニカルにはジュニパーベリーのほか、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピールなどがある。

「ROKU<六>」は上の8種のボタニカルに加え、日本ならではの素材6種(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を使用。製品名の<六>の由来だ。他国のジンではなかなか味わえない和素材の複雑な奥深さが、ジャパニーズクラフトジン「ROKU<六>」の魅力だ。

「ROKU<六>」の製造工程を見学、原料酒のテイスティングを体験

大阪工場は2025年、大規模な設備投資をしてリニューアル。生産能力、品質ともに向上させるため、ボタニカルのエッセンスを取り出す浸漬タンク8基を新設、蒸溜釜4基を更新して機能力アップを図っている。その一環で充実した見学コースもセッティングされた。

矢野哲次工場長は大阪工場の特長を「多彩な厳選素材と熟練のブレンド技術のかけ合わせ」と話す。桜の花、桜の葉、柚子、煎茶、玉露、山椒、柚子。旬の時期に収穫した素材を速やかに加工できるのは日本産ならではの強みだ。

たとえば、静岡で収穫された桜の花が工場の浸漬タンクに投入されるまでの時間はわずか26時間。素材の旬の香り味わいをギュッと閉じ込めた浸漬酒がつくられる。蒸溜釜は4種類。素材によって使い分ける。たとえば桜の葉と、柚子の皮は違う釜で蒸溜されるのだ。

では、大阪工場スピリッツ・リキュール工房ツアーの行程を紹介しよう。

サントリーの洋酒づくりの歴史と往年のヒット製品などのレクチャーを受けたあと、製造工程の見学へ。まずは「ROKU<六>」の素材を知ることから。

「ROKU<六>」の原料が勢ぞろい。
ジュニパーベリー、コリアンダーなどジンの基本的なボタニカルと、「ROKU<六>」の桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子の素材それぞれの実物を見られ、実際に香りをかげる素材もある。
これがジュニパーベリー。香りをかいで、試食もできるので、ぜひ!

工場の2階と3階吹き抜けの蒸溜釜が間近で見られて圧巻。見学コースではないが1階と4階にも蒸溜装置はつながっている。これほど首の長い蒸溜釜はなかなか見られない。銅色の蒸溜釜、シルバーの浸漬タンク。威風堂々、まばゆいばかり。

右がジンスチル(蒸溜釜)、左が柚子の皮の蒸溜などに使われるピールスチル。写真の左にピール・レクチ(蒸溜釜)、減圧蒸溜釜の2つの蒸溜釜がある。中央上部に見えるシルバーのタンクが浸漬酒のタンクで、蒸溜釜につながっている。

製造工程見学の後は、クリエイションルームで貴重なテイスティングを体験できる。室内を360度ぐるりと囲むスクリーンに、素材のひとつ、桜の花を静岡で収穫してから大阪工場の浸漬タンクに届けられるまでの26時間のドキュメントビデオが流れる。

桜原料酒は、ほんのり甘く、ベタな表現だが桜餅の香りが。写真の「ROKU<六>」200ml入りはツアー参加者へのお土産。

桜原料酒、柚子原料酒などの原料酒を味わう貴重な体験ができた。それぞれの際立つ風味がブレンドされて「ROKU<六>」の風味が生まれるのだと匠の技を体感。

同じくサントリー大阪工場でつくられているリキュール「KANADE<奏>柚子」のジントニック割りをつくる体験も。おいしかった!

約40分のテイスティングタイムを楽しんだ後はギフト&ギャラリーへ。100年を超える歴史ある大阪工場が手がけてきた主な製品がズラリと並ぶ。一時代を築いたサントリーのPR誌『洋酒天国』など洋酒文化を伝える展示物も興味深い。サントリー大阪工場スピリッツ・リキュール工房オリジナルグラス、テイスティンググラスなどの限定グッズも。お土産にちょうどいい!

100年を超える往年のスピリッツ&リキュールが展示されたギフト&ギャラリー。グラスやコースター、トートバッグなどオリジナルグッズもいろいろ。

スピリッツ・リキュール工房には、品質向上と新製品開発を目的にした小型蒸溜釜「パイロットディスティラリー」が併設されている。試作だけでなく、若手へ製造技術を継承する場としても機能しているそうだ。酒の製造現場も機械化が進むが、高度な五感を要する官能評価やブレンドの技は人にしかできない。

サントリー大阪工場スピリッツ・リキュール工房ツアーに参加して、無色透明のスピリッツの中に旬の多様なボタニカルのエッセンスがギューッと閉じ込められていることを実感できた。製造工程見学後のテイスティングでは、「ROKU<六>」の複雑みのある味わいがいっそう繊細に奥深く、かつ爽やかに感じられた。ジン好きはもちろん酒好き、工場見学好きにおすすめしたいツアーだ。

【サントリー大阪工場 スピリッツ・リキュール工房ツアー】★完全予約制★20歳以上
●予約:サントリー大阪工場「スピリッツ・リキュール工房」ホームページから予約(抽選制)https://www.suntory.co.jp/factory/osaka
●開催日:2026年5月8日以降の木・金・土・日・祝日
●開催時間:10時〜/14時〜 約80分
●参加費用:3,000円(税込)お土産「ROKU<六>」200ml入り含む
●アクセス:JR/大阪メトロ弁天町駅から送迎バスあり

佐藤 恵菜さん

ライター

ビール好きライター。日本全国ブルワリー巡りをするのが夢。ビーパルネットでは天文記事にも関わる。@DIMEでも仕事中。

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