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真似したい! ジャンル別自然派ソロ活~クラフト Craft~
ひとりでコツコツ没頭したい……そんな人におすすめのクラフト系。かたちになるからこそ達成感も高い。
焚き火マイスターがハマった木を残すソロ活、木彫りグマ
焚き火マイスター 猪野正哉さん
アウトドアプランナーでありアウトドアライターとしても活動。テレビやYouTubeで焚き火監修も行なう。著書に『焚き火の本』『焚き火メシの本(共著)』など。

焚き火マイスターとして活動する猪野さん。……焚き火である。木は燃やしてしまえば何も残らないのはいわずもがな。
「矛盾してるんですが、燃やすばかりじゃなく、何か残せないかなと、燃えさしを磨いてオブジェを作ったりしてたんです」
そんなフツフツとした想いを抱えていたときに、出会ったのが木彫りグマだった。
「3年前、釧路出張の帰りに土産屋で小さい木彫りグマを見つけて、これだ! って」
木彫りグマというと、即座に思い浮かぶのはサケをくわえたクマ。調べてみると、木彫りグマ発祥の地とされる北海道八雲町の彫り方は、頭を垂れていたり抽象的だったり。実にさまざまなクマがいると知り、すっかりハマってしまった。
「自分でも彫ってみたくなり、八雲町に熊友(ゆうゆう)工房という木彫りグマ体験ができる場所を見つけ、ワークショップを受けました。それをきっかけに、クマの削りカスを焚きつけに利用した火おこしイベントも開催しました」
そして、木を残すプロジェクトを「焚き火の“えん”」と名付け、昨年から熊友工房の小熊秀雄さんに協力してもらい、屋久杉を使った木彫りグマ“YAKUMA”を制作している。
「日本には各地に名木があるので、いろんな木を使った木彫りグマを残していきたいですね」

道具

メインで使うのは、中央の鉈と小刀。キャンプのときは折りたたみ式のナイフがあると便利。ノミ(大小)や彫刻刀もあると活躍する。
作り方

廃材や薪(針葉樹)などやわらかい木がおすすめ。まずは下絵を描く。

胴体のアウトラインに沿って、鉈でざっくりと周りから削っていく。

小刀で表面を整える。顔などの細部は最後に削る。三角刀などが向く。

完成したら、とくに何も塗らず、よく触ることで、艶や色合いを出す。

これは師匠のクマー!

八雲町で100年続く木彫りグマは、スイスがルーツだとか。これは、熊友工房の師匠、小熊秀雄さんの作品。このスタイルの木彫りグマを見て夢中に。
※構成/大石裕美 撮影/見城 了
(BE-PAL 2026年3月号より)




