今回は東京都中央区晴海と月島・勝どき・豊海の間に流れている運河をめぐる「朝潮運河GREEN WAY」です。
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28th ルート:朝潮運河GREEN WAY
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晴海は1つの島のような埋立地で、運河を挟んだ向こう岸には、月島・勝どき・豊海エリアがあります。この晴海と月島・勝どき・豊海の間に流れているのが、朝潮運河です。今回のFILE.28は、埋立地の間を流れる運河をめぐる「朝潮運河GREEN WAY」です。
前回「晴海GREEN WAY」のトレイルヘッド(トレイルの起点や終点)として歩き終えた、晴海ふ頭公園から早速スタートします。
すると、いきなり楽天の自動配送ロボットに遭遇しました。調べてみると、このロボットによる小売店や飲食店の商品配送サービスの実証実験を晴海周辺で行っているようです。さすがというか、東京の新しい街ではこういった最先端の光景が目にできるんですね。

…などと感心しながら、晴海ふ頭公園内に歩を進めていきます。
晴海ふ頭公園
この公園があるのは、2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村があった場所。オリンピック閉幕後に再整備され、2022年にリニューアルオープンしました。それだけに遊具も新しく、今どきの公園らしくカフェなども併設されています。
また、レインボーブリッジや臨海エリアを一望できる海辺のテラスもあります。中央区観光協会から「夜景八選」に選出されほど、人気の夜景スポットにもなっているとか。よく考えると、夜景が見どころの公園って珍しいというか、東京ならではの気がしますね。


晴海ふ頭公園の園路を進んでいくと、帆船が見えてきました。「日本丸」です。
日本丸
初代の日本丸は1930年に竣工した船員を育成するための練習船で、1980年に引退。現在は横浜港に保存・展示され、国の重要文化財に指定されています。
晴海に停泊しているのは、2代目の日本丸です。竣工は1984年ですが、今なお現役です。残念ながら僕が足を運んだ日は帆が外されていましたが、それでも間近で目にする帆船の姿にぐっと来ました。造形がかっこいい!

晴海ふ頭公園を出て、そのまま朝潮運河沿いに進んでいくと、マルチモビリティステーション(バスターミナル)がありました。近隣には選手村跡地を再整備しているHARUMI FLAGという高層マンション群があり、今も建設が進行中です。

そこからさらに運河沿いを進んでいくと、朝潮小橋が見えてきました。
朝潮小橋は、朝潮運河にかかる橋の中でもっとも東京湾に近い場所に位置しています。そのため、この橋からレインボーブリッジなどを望むことができます。橋上にはベンチも設置されていて、夜景スポットとしても人気だとか。夜景が見どころの橋って東京ならではですね…。

朝潮小橋から先も本来なら運河沿いに歩けるはずですが、残念ながら工事中で迂回することに(運河沿いを進めないことを把握しているのか、Googleマップでも迂回ルートが表示されます)。やや遠回りしつつ、黎明(れいめい)大橋、黎明小橋、黎明橋を通過します。
黎明大橋と黎明小橋の間の運河沿いには、細長い朝潮運河親水公園があります。また、黎明小橋は歩行者専用ですが、晴海の対岸の勝どきエリアをこの連載でめぐった際にも近くを通りました。


黎明橋と並行して、トリトンブリッジがかかっています。こちらも黎明小橋と同じく歩行者専用の橋ですが、動く歩道を備えています。世界でも例のない、運河にかかる動く歩道専用橋なのです。なお、この橋だけカタカナ名ですが、公募で決まったそうです。

トリトンブリッジのすぐ先には、桜小橋がかかっています。この橋も歩行者専用です。また、このあたりの運河沿い(晴海側)は、さくらの散歩道として整備され、桜並木が続いています。

さくらの散歩道を進んでいくと、続いてかかっているのが晴月橋(せいげつばし)。名前の由来は、晴海と月島を結ぶ橋だからで、そのまんまですが、風情が感じる名前ですね。

晴月橋の先にあるのが、朝潮橋。その先には、運河沿い(晴海側)に朝潮運河公園があります。そして、園内をそのまま進んでいくと朝潮大橋が現れ、ここで朝潮運河は終わりとなります。僕はそのまま朝潮大橋を渡って対岸にある月島駅から帰路につきました。


朝潮運河の長さは約2,200mで、そこにかかる9つの橋を一気にめぐりました。僕は別にマニアではないので、普段は橋についてじっくり考えたり眺めたりしません。でも、今回は駆け足とはいえ、1日で9つの橋をめぐってそれぞれの橋に個性があることを知り、橋の面白さの一端に触れることができました。
そもそも、前回の豊洲にしろ、今回の晴海にしろ、新しく開発された街に足を運ぶ機会がなかなかありません。妙にきれいな街並みを前にすると、自分にはそぐわないのではないかと思ってしまう性格も関係しているかもしれません。
でも、余計な先入観や思い込みを捨てて実際に歩いてみると、必ず面白いことが見つかるものだと再認識しました。ぜひ、豊洲〜晴海エリアを歩いてみてください。橋、いいですよ!
■今回歩いたルートのデータ
|距離約4.0km
|累積標高差約9m
今回のコースを歩いた様子は動画でもご覧いただけます。
●朝潮運河GREEN-WAY










