身も心も馬に捧げる!アラフィフ新米牧童奮闘記in北海道「大沼流山牧場パド・ミュゼ」 | ナチュラルライフ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2025.09.11

身も心も馬に捧げる!アラフィフ新米牧童奮闘記in北海道「大沼流山牧場パド・ミュゼ」

身も心も馬に捧げる!アラフィフ新米牧童奮闘記in北海道「大沼流山牧場パド・ミュゼ」
アツ~い都会を離れ、北の大地にひとっ飛び!BE-PALスタッフが癒しを求めて北海道へ。馬のお世話をしながら癒される、こんな旅はいかが?

ガチで馬のお世話をさせてくれる牧場へ

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行ってきた人 ライター 櫻井 卓
趣味は国内外の国立公園巡りと、地方のスナック巡り。今夏はアメリカのイエローストーン国立公園を1週間ほどハイキング予定。

癒やされたいんです。
 
北海道でなにがしたいか? という質問を編集部からされたときに真っ先に出た言葉だ。都心に暮らしていると鈍感な僕でも多少のストレスは溜まるのだ。

北海道で癒やし、といえばやはり動物王国。そんな超個人的なムツゴロウさんLOVE嗜好から、最初はホーストレッキングなどを探していたのだけれど、いまいちピンとくるものがない。そんな中「パド・ミュゼ」さんが異色だった。ガチで馬のお世話をさせてくれるというのだ。しかも、ホースセラピーにも力を入れているそう。ここしかない!
 
ワークマンで買ったツナギとゴム長で、バシッと牧場コーデを決めて向かった先には、広々とした草原でのんびり草を食む馬の姿。そうそうコレコレ。
 
部屋に荷物を置いたら、すぐに外へ。広大な牧場を歩きながら各施設を見てまわり、馬にもご挨拶。その後は厩舎へと向かう。馬のご飯の時間なのだ。スケジュールを見てみると、朝、昼、夕の食事を馬にあげてから、人間たちが食事を摂る。ここではとにもかくにも馬ファースト。数だって人間より馬のほうが多いのだ。人間都合ではなく、動物の時間に合わせた暮らしだ。
 
体験とはいえ、ガッツリ働かせてくれるのも好みだ。食事もスタッフのみんなと一緒。ゲストというより仲間として迎え入れてくれる感じが、至れり尽くせりの都会暮らしに慣れた身には、逆に心地よい。さて、明日が本番。早朝から牧童生活だ。
 
翌日はラムちゃん(道産子)の馬房掃除から。ようはウンチ拾いなんだけど、草しか食べていないからか、においもそんなに気にならない。というかかなりやりがいがある。

綺麗にしてから寝藁を敷いて完了。ラムちゃん、どうですか? と聞いたところで褒めてくれるわけじゃないんだけど、綺麗になったことが自分事のようにうれしく感じる。
 
次はブラッシングだ。今日のバディは、クルマザカ(道産子)。最初は恐る恐る。だって自分よりデカいのだ。蹴られたらヤバいのだ。だけど優しくブラッシングしていくことで、馬だけでなく自分自身の緊張も解けていく。不思議なことだけど、馬の面倒を見ることで、いつしか馬に癒やされていることに気づく。

「馬は相手が誰でも関係ないんです。懐くこともないですが、差別するということもない。相手の感情も敏感に察知するので、馬の気持ちを考えながら世話しないといけません」とスタッフの橋本さんが教えてくれる。

そうした馬の特性を活かしたホースセラピーでは、自閉症や鬱病などさまざまな症例の緩和についてのエビデンスがそろってきているという。さらに乗馬による身体機能の向上も期待できる。
 
ブラッシングの後は、引き綱を引いての運動時間。ぽっくぽっくというリズムが、瞑想のようで無心になれる。
 
そしていよいよ乗馬の時間。乗りこなしてやるという意識はない。乗せてくれてありがとう、なのだ。これもさっきまでの馬房掃除やブラッシングをした効果かもしれない。お世話をしたから乗ることができるのだ。ある種対等な関係を体感させてくれるのが、通常のホーストレッキングとは大きく違う。
 
あっという間の2日間が終わり、馬たちとの別れのとき。正直いって帰りたくない。長期滞在する人も多いらしく、もし自分がそれをやっちゃったら、元の世界に戻れるか不安なほどの充実した時間。気づけばすっかり癒やし旅。「仲間も募集中ですよ。年齢不問です」と橋本さん。アラフィフにして第二の人生……、あるかもしれません!

本日のお宿(一泊22,000円〜)

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大沼流山牧場パド・ミュゼ

住所:北海道亀田郡七飯町字東大沼294-1 
電話:0138(67)3339
http://www.paardmusee.com/

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滞在日数は自由。定期的に10泊11日の牧場暮らしキャンプも開催している。今回泊まったドミトリーのほかに、貸し切りのトレーラーハウスもある。

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ペットも宿泊OK!

馬のほかにも、犬や猫、ヤギなど多様な動物たちが暮らしているので、動物好きにはまさに天国。ペット同伴可能で、年齢も何歳でもOK。企業研修なども受け入れている。

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DAY1

16:30

チェックイン後すぐ馬たちの食事のお世話

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咀嚼音可愛い!

着いて最初のお仕事が馬の食事準備。馬ごとに決められた量の干し草を正確に量ってから与える。写真のラムちゃんは一食3kg。

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主な仕事場となる厩舎。基本は放牧スタイルだが、一部の馬やヤギなどが入れられている。馬具置き場にもなっていて、奥には鞍などがずらり。

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外に放し飼いになっている馬たちは自分たちで青草を食べているので、ホースフードという馬のおやつと「ぽーぽーぽー」という掛け声で呼び寄せる。これは頭数や健康状態のチェックのためでもある。

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ぽーぽーぽー!!

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美味いもの
ちょーだい

17:00

ヤギたちを厩舎に入れて初日は終了

「転ばないでね〜」
「新米への洗礼!」

ヤギを厩舎に入れる作業。ヤギのパワー舐めてました……。

17:30

スタッフさんと食卓を囲み馬談義

食事は3食付きでスタッフさん手作り。この日のメニューは塩豚とサラダ、お味噌汁にご飯。ここで育てた野菜が供されることも多い。

DAY2

06:30

憧れのフォークを使って馬房掃除

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朝飯前の良い運動

起床したら、まずは馬房掃除と馬の朝ご飯。牧場三種の神器である大きなフォークを使って、糞や汚れた寝藁を片付ける。糞は畑の肥料に使うのだ。

08:00

ブラッシングに蹄のお手入れも

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人間の朝ご飯の後は、馬のお手入れ。丁寧にブラッシングし、蹄の裏の汚れも落とす。最初はけっこうビビリ気味。蹄の裏なんてなかなか見られない!

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08:30

まずは引き綱で馬の運動スタート

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今日の調子はどう?
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最初は囲いの中で、馬と一緒に歩く練習。常に馬の様子を見てコミュニケーションを取りながら行なうのが重要。引っ張ったりしなくてもちゃんと付いてくる賢い子。

09:30

ついに騎乗の時。馬と共に牧場を巡る

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脚の長さギリっす!

馬具の装着も自分で。丸ごと全部体験させてくれるのがうれしい。やや緊張しつつ騎乗!

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自然と背筋が伸びますな

乗馬は全身の筋肉をバランス良く使うので、人間にとっても良い運動。心にも体にも良い効果があるなんて、馬ってスゴイ!

※構成/櫻井 卓 撮影/小倉雄一郎

(BE-PAL 2025年9月号より)

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