
無数ともいえる種類が存在するルアーのカラーは釣果に関係があるのか?ないのか?
いくつかのカラーが実際に魚にどう見えるか予測しつつ、ルアーでの釣り歴が10年を超えた筆者なりの結論をお話します。
ルアーカラーの種類
ルアーカラーの種類はあまりにも多く、そのどれを使うかは釣り人の判断に委ねられます。
今回は海や渓流のルアーフィッシングで使われるルアーのなかから、筆者のお気に入りのカラーを紹介します。それが魚にどう見えるのか、釣果とどう関係するのかを予測してみましょう。
①ナチュラル系

ナチュラル系とは釣りの対象となる魚が捕食している獲物(ベイトという)に似せたカラーで、海ではイワシやアジ、渓流ではハヤや鮎といった小魚に似せたカラーのことをいいます。
ルアーをベイトだと思わせるなら真っ先に選択肢に挙がるのがナチュラル系ですが、ひとえにナチュラル系といってもいくつかの種類があります。
区別される要素のひとつとしてはルアーからの反射光の違いが挙げられ、大きく分けると小魚の鱗のようにキラキラと光を反射するもの、鏡のように面で反射するものなどがあります。
筆者が釣果との関係として感じる特徴としては、鱗のようにキラキラと反射するルアーは見た目通り小魚に似せる力があり、面による反射をするルアーはレーザーのような鋭い光で遠くにいる魚や、濁りのなかでもルアーを発見させる力があります。
②チャート系

チャート系とは黄色や緑といった蛍光色のようなカラーのことをいいます。
チャート系のカラーは非常に目立つため、活躍する場面としては光量の少ない夜間の釣りが思い浮かびます。
しかし夜間であってもイワシなどの小魚はこのような体色に変化するわけではないですし、暗いなかでも小魚は捕食されているため、夜間だからチャート系がいいのか?という判断は釣り人を悩ませます。
このような悩みこそルアーフィッシングを面白くしている要素ともいえるでしょう。
③クリア系

クリア系とは文字通り透けているカラーで、クリア系にもナチュラル系の要素を取り入れたり、チャート系でありつつもクリアに仕上がっているものなどあらゆる種類があります。
クリア系は筆者が特に釣果への関係があると踏んでいるカラーのひとつで、魚からのルアーの見え方に色々な影響があると考えています。
例えば、市販されているほとんどのルアーはどれだけ小さくても3cm程度の大きさはあるため、ベイトとなる獲物がシラスやアミエビなど非常に小さい場合だと、そのような1cmに満たないベイトに似せることはできません。
こんなときに釣果を出してしまうのがクリア系カラーで、透き通った色が魚にルアーを小さく見せる、またはシラスやアミエビの群生に見せることができているのは?と筆者は考えています。
④黒系

全体的に多くの黒い要素を取り入れたのが黒系のカラーで、黒いながらも反射光を発するものや、塗りつぶしたようなマットなものなどがあります。
実はあらゆるカラーのなかで一番目立つのが真っ黒なルアーではないのかと筆者は考えています。
特に海が荒れて波が砕けて白泡ができているような状況で、ナチュラル系やチャート系といったカラーは白泡に覆い隠されてしまいますが、黒系のカラーであれば白泡越しでもハッキリとしたシルエットを魚に見つけさせることができそうです。
また、月の光もないような暗闇のなかでも色味ではなくシルエットで魚にアピールできるとも筆者は考えています。
実際にそのような状況で多くの釣果をもたらしてくれたのが黒いルアーであり、筆者が必ず釣り場に持ち込む欠かせないカラーのひとつとなっています。
迷いに迷うルアーカラー、結論は……?

状況に合わせたルアーカラーの選択は、確かに釣果への関係はあると筆者は考えます。
しかし過去の釣果を思い返して再現しようとしたり、今回の記事を参考にルアーカラーを選択したとしても、そう簡単に上手くいかないのが釣りというものです。
加えて自然の状況は刻々と変化し、たった今釣れたその魚が違うカラーで釣れたのか?という検証はできません。
そんななか筆者がたどり着いた結論としては、状況を見極めたカラーを選択しつつも、迷ったら自分が一番「これで釣りたい」と思えるカラーで釣りをするということです。
お気に入りのルアーカラーを見つけよう!
これで釣りたいと思えるカラーで釣ることができれば思い出に残る釣りとなることでしょう。
ぜひ釣りに出かけて思い出となる釣果を出し、自身の鉄板ルアーカラーを見つけましょう!