モフモフを求めてアジア観光客が集う!韓国の山奥にある「アルパカワールド」が人気のワケ | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2025.04.01

モフモフを求めてアジア観光客が集う!韓国の山奥にある「アルパカワールド」が人気のワケ

モフモフを求めてアジア観光客が集う!韓国の山奥にある「アルパカワールド」が人気のワケ
韓流ブームが続く昨今、アジア各国から韓国を訪れる観光客がますます増えています。

最近、リピーターの間で人気なのが、首都ソウルを離れて自然の中で楽しむアクティビティ。渡韓歴20年以上、時々ソウルに暮らす筆者が穴場のアウトドアスポットをレポートします。

今回ご紹介するのは、韓国北東部の山中に南米アンデスの山岳地帯を再現したユニークなテーマパーク「アルパカワールド」。ここには、日本でも人気のふわふわ&もこもこのアルパカが150頭も暮らしているんです。

山奥にもかかわらず、国内外から多くの観光客を集めているこの施設。いったいどんな体験ができるのでしょう?その魅力を探るべく、冬山を目指しました。

モフモフ天国で癒やし体験!

山中にあるアルパカワールドは周辺の絶景も魅力。

アルパカワールドは韓国北東部の江原道(カンウォンド)洪川(ホンチョン)の山中にあり、ソウルから車だと約1時間半~2時間ほどの距離。公共交通機関を利用する場合は、高速バスで洪川バスターミナルまで行き、そこから市内バスで約30分ほどで到着します。

今回は隣町の(『冬のソナタ』の舞台として有名な)春川から地元の知人の車で向かいました。雪化粧された山を1つ越え、2つ越え、思った以上の秘境感に旅情がかきたてられつつも、こんな寒い時期にこんな山奥に出かける人がいるのだろうか……そんなもの好きは私ぐらいだろうなと、かなり寂しい状況を想像していたのです。

ところが、到着するとものすごい数の観光客で大賑わい!どこからやってきたのか聞いてみると、韓国の家族連れやカップルの他に、シンガポールや香港、台湾、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、インドなどじつに多国籍。どうやらSNSなどを通してアジア全土に人気が広がっているようです。

餌やりタイム。可愛いアルパカに歓喜する我ら。

みんなの一番のお目当ては、ここの目玉イベントでもあるアルパカの餌やりです。ショータイム開始の合図とともに丘の上からアルパカの群れがドドドォーッと降りてきたかと思うと、餌を片手に待機していた私達をめがけてまっしぐら!愛らしく食欲旺盛な彼らに囲まれて、場内は興奮のるつぼと化しました。

こんな至近距離でふれあえるとは!癒される~。

一般的にアルパカは、平和主義で穏やかな性質なのだそう。近くで係員の人たちも見守っていてくれるので安心してふれあうことができます。モフモフの毛を撫でたり、一緒に写真を撮ったり、すっかり大はしゃぎしてしまいました。

日本でもアルパカは、テレビコマーシャルに登場してから一躍有名になりましたよね。そんな人気者と会えるスポットも増えていますが、こんなにたくさんのアルパカとこんな至近距離でふれあえる場所はたぶんほかにないと思います。

コスプレでアルパカとお散歩!?

アンデスに行ってきたと言ったら信じてもらえそうな風景。「I♡ALPACA」の前で。

約11万坪という広大な敷地には、様々なアクティビティが用意されています。「ラテンビレッジ」と名付けられたエリアに行ってみると、カラフルなポンチョとニット帽が並んでいました。

アンデスの民族衣装を身に着けて、アルパカと一緒にお散歩できるというわけです。さすがエンタメ大国だなあと感心しつつ着てみると、コスプレ効果でテンションアップ。もしかしたらアルパカさんも、カラフルな衣装に故郷を思い出して親しみを感じてくれるかもしれません。

トコトコついてきてくれました。

係員の人に言われたとおり、しっかりとリードを握りしめ、時々餌をあげながらウォーキング。最初はなかなか前へ進まず道草ばかりしていたアルパカも、最後は小走りになってリードしてくれました。つかの間のお散歩タイムを終え、距離がぐっと近くなったような気がします。

アルパカワールドは、うさぎや羊、馬、鷲、コアティ(アカハナグマ)など様々な動物が暮らす自然動物園。もともとの山の地形を活かして造られているので、ハイキング感覚で楽しめます。疲れたらカフェやレストランでひと休み。周辺の絶景も大きな魅力です。

「ラビットランド」でうさぎたちにも餌やり。モフモフで可愛い!

映え写真が撮れるフォトゾーンが豊富。韓国では重要なポイントです。

カフェやレストラン、お土産ショップも充実。

アルパカワールドの近くにはキャンプ場や農村体験ができる宿泊施設もあり、自然の中でのんびり休暇を楽しみたい観光客に人気。健康と癒しを目的としたウェルネス観光は、これからますます注目されそうです。

なぜ韓国の山奥にアンデスができたのか?

韓国語で「アルパカワールド」と書かれたビュースポット。

それにしても、なぜこんな山奥にアンデスをつくったのでしょう?園内をにこにこと見回っていたホ・ヨンチョル社長にお話をうかがいました。

アルパカワールドがオープンしたのは2017年のこと。土木建築技術者のホさんは、ストレスの多い現代人には自然の癒やしが必要だと強く感じ、大邱(韓国南東部の都市)から移住してプロジェクトを始めたといいます。

江原道の豊かな自然の中に鹿や山羊などとふれあえる場所をつくっていくうちに、子どもから大人まで全ての人たちが癒される空間になればと考え、みんなが大好きなアルパカを育てるようになったのだそう。

洪川の山岳地帯はアルパカが暮らすのに適した気候環境なのだとか。なるほど、それでこんな山奥なのですね。

できるだけ自然を活かして、動物たちに優しい環境づくりを心掛けているというホさん。「人間と動物、自然が共存できるヒーリングスポットを目指しています」と語る穏やかな笑顔のなかには、力強い信念が感じられました。

ホさんとふれあい嬉しそうなアルパカ。

厳しい世の中を生きる我々も、地球の裏側からやってきたアルパカたちも、ともに幸せなひとときを過ごせたらいいですね。

美しい景色に囲まれた韓国の山で、遠いアンデスに思いを馳せながら願いました。

■アルパカワールド公式サイト 
https://www.alpacaworld.co.kr/global/j_alpacaworld.php

私が書きました!
海外プチ移住ライター
坪井由美子

ライター&リポーター、PRなど幅広く活動。ドイツ在住10数年を経て世界各地でプチ移住や語学留学をしながら文化やグルメ、トレンドなどを発信。「テレビチャンピオン」甘味通選手権で3度優勝しレシピ開発も手掛ける食いしん坊。著書『在欧手抜き料理帖』(まほろば社)。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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