デュカトがベース!イタリアのキャンピングカーはエレガントだぞ
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • クルマ

    2024.11.10

    デュカトがベース!イタリアのキャンピングカーはエレガントだぞ

    デュカトがベース!イタリアのキャンピングカーはエレガントだぞ
    キャンピングカーの達人、伴 隆之が注目モデルを徹底解説! 今回は少人数での車中泊を楽しめる人気の軽キャンパーを紹介。ウッディな内装でくつろげること間違いなし。

    【地中海の香り漂うベッドで車中泊!|伴 隆之のキャンピングカーレビュー】

    エトルスコにしか作れないモダンさが魅力

    2022年10月より、ナッツRVRVランド、ホワイトハウス、トイファクトリー、岡モータースといった5社のキャンピングカービルダーが正規代理店になったことで、フィアット・デュカトが正式に輸入販売され、整備などのサービスもスムーズに行われるようになりました。そんなこともあって、ここ2年でデュカトベースのキャンピングカーは確実に増えています。

    そこで今回はイタリア発の新進気鋭ブランド「エトルスコ」のニューモデルを紹介して行こうと思います。

    と、その前に「エトルスコ」の概要を説明しましょう。エトルスコはイタリアのトスカーナ州に2016年に誕生した、欧州の巨大キャンピングカーメーカーであるハイマーグループに属する新ブランド。エトルスコという名前は、ローマ帝国以前にイタリア半島中北部を支配していた都市国家であるエトルリアに由来。

    当時のエトルリア人は高度な技術に加え、エレガントで耐久性のある芸術作品を作ることで有名でした。そんな名を冠したエトルスコのキャンピングカーは、デザインと効率的な生産を通じて先人の哲学を反映しているのが特徴です。

    工場はトスカーナ州サンカシアーノにあります。ここにはエルバ島を代表とする、トスカーナ群島と呼ばれる島々があり、そんな地中海のエレガントかつモダンなライフスタイルがデザインに反映されているのです。

    それではさっそく「CV 600DB」を見ていきましょう。

    ETRVSCO「CV 600DV」。全長×全幅×全高:5990×2050×2700mm。乗車定員:4人、就寝定員:4人(ポップアップルーフ搭載車)。

    欧州バンコンでは定番のレイアウトで使いやすい

    ベース車両は複数のボディサイズがあるデュカトバンの中でも全長6mを切るL3H2ボディを採用L3H2ベースのバンコンはさまざまなビルダーからリリースされていますが、エトルスコのDBシリーズはイタリアンデザインに加えホワイトを基調とした明くる清潔なインテリアが魅力。

    ホワイトを基調とすることで、白いキャンバスに好きな小物や絵を飾って、旅の思い出と共に自分だけの空間に仕上げていってほしいという思いをカタチにしています。

    白を基調としたモダンなインテリア。フロントシートを回転させてセカンドシートとリビングを構成。

    そんなシンプルでモダンなインテリアはフロントシートにレザーとファブリックを用い、ヘッドレスト部分にブランドロゴの刺繍を施すなど、上品かつスタイリッシュ。家具類についてもさすがハイブランドだけあって、扉の閉まり具合もダンパーによるカチッと感など、こだわりが詰まっています。

    レイアウトはフロントシートを反転させ、前向きのセカンドシートとの間にある伸縮式テーブルを囲めば、リビングモードへ簡単に展開が可能。

    中央は通路を挟んでキッチンやトイレを配置し、後部は常設のハイマウントベッドという欧州バンコンでは定番ともいえるレイアウトを採用。スライドドアのそばにキッチンキャビネットを置くことで、外から冷蔵庫へアクセスしやすいのも嬉しいポイント。

    トイレルームには洗面スペースに加えてシャワーも備わり、大人でもゆとりを感じられる広さをしっかりと確保しています。

    キッチンキャビネットは幅に余裕があるほか、シンク一体型2口コンロはガラストップなので、フタを閉めれば調理もしやすい。右下側に収納庫も装備。

    キッチンキャビネットのスライドドア側には84Lの冷凍冷蔵庫を装備。外からのアクセスも良好。

    通路は大柄の人だとやや狭く感じるが、トイレ&シャワールームはその分広々。給水タンク100Lに排水タンク90Lと容量もたっぷり。

    トイレ&シャワールームには洗面スペースに収納棚もしっかり装備。

    リアの常設ハイマウントベッドは長さ1970×幅1570mm。スラットフレームと高品質なマットレスにより、寝心地は快適。

    室内高は無理なく立って歩ける190cm。ハイマウントベッド下の荷室は高さ67cmで、幅と奥行きは約135×90cm。左側は大型キャビネットが備わる。

    ベッドやキッチン、リビングには上部収納棚が備わり、荷物の整理もしやすい。ベッド上の棚にはLEDスポットライトも装備。

    セカンドシート前にある床板を取り外せば、小物入れになっている。

    ポップアップルーフ搭載車なら家族利用も可能

    基本は2人旅仕様ですが、取材車のようにポップアップルーフ搭載モデルも用意。ルーフのテント部分に2人、リアのハイマウントベッドに2人と4人家族で優雅な旅ができるようになっています。

    電装系については95Ahサブバッテリーに走行充電システムを標準装備。オプションで1500Wインバーターや150Ahリチウムイオンサブバッテリーも用意するなど、旅のスタイルに合わせて仕様変更も可能。

    シンプルでモダンなイタリアンデザインなど、エトルスコにしかない空間の質感が魅力の1台。カップル、家族で優雅な旅を楽しみたい人におすすめします。価格は1694万円〜。

    ポップアップルーフはメッシュウインドウの面積が大きく通気性抜群。

    ポップアップルーフにはメッシュウインドウ以外にもルーフウインドウが装備され、ルーフを閉じているときも利用できる。

    ポップアップルーフ内は長さ2100×幅1430mmのベッドスペースで、大人2人でも就寝できる広さ。

    問)ユーロ・トイ

    伴 隆之さん

    編集者・ライター

    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

     

    NEW ARTICLES

    『 クルマ 』新着編集部記事

    250万円台から買える!スズキの新型SUV「フロンクス」に試乗してきましたよ~

    2024.12.06

    ピストン西沢の推しはホンダ「Nシリーズ」軽EVバン!賢く充電してフィールドへ行こう

    2024.11.30

    今なぜV12エンジン?アストンマーティン「ヴァンキッシュ」逆張りの勝ち筋とお値段

    2024.11.30

    思い立ったら行動あるのみ!松本明子さん、憧れの谷川岳登山に再挑戦

    2024.11.29

    ベンツ、BMW、レンジローバーのSUVやIONIQ 5に乗れるJAIAイベントに行ってきた

    2024.11.27

    レトロな三菱・ジープで車中泊を楽しむ!季節に合わせた対策もご紹介

    2024.11.27

    ハイエースベースのキャンピングカ―「ロット」はヴィンテージ感たっぷりの内装で雰囲気抜群!

    2024.11.24

    ディフェンダーの新型を試乗体験!「DESTINATION DEFENDER TOKYO 2024」リポート

    2024.11.23