ありのままの自分で過ごす「豊島ゲストハウス mamma(マンマ)」 | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル - Part 2

日本の旅

2018.04.18

ありのままの自分で過ごす「豊島ゲストハウス mamma(マンマ)」

晩ごはんは、宿泊者限定のプレートを頼んでみた。なんと、まぁ、カラフル豪華なコト(1,500円)! 様々なおかずがところ狭しとお皿の上にひしめき合っている。酒の肴として、ちまちまやるにも口福であると同時に眼福のダブル福なこのプレート。しあわせな気もちになるには、これまた訳があった。「このカボチャの煮物と里芋のゴマ味噌和えは、昼間に宿を手伝ってくれている島のおばちゃんたちが作ってくれたんです。だから、おふくろの味がすると思います。それから、ごはんも豊島の棚田米なんです」。料理担当の祐斉さんが一品一品丁寧に説明をしてくれる。鮮やかなプレート上でmammaのみんなが島を好きでいるコト、mammaが島人に愛されていることが、じんわりと伝わってくる。口にするコチラまで、なんだか、ほわほわとあったかい気もちに全身包まれるよう。

そして、カフェには次々と晩ごはんを食べに島人がやって来る。あっという間にテーブル席は満席だ。ストーブで暖まっていた部屋が、島人とmammaメンバーのポンポンと弾む会話と熱気で、ますます温もりを増していく。

島人の想いが詰まったごはんは、朝も続く。希望者は朝食(500円)を付けるコトもできる。和食かパン食かのどちらかが選ぶ形。私は断然、和食をオススメしたい! 棚田米にかけて食べる卵かけごはん。その卵は「ヨベルの卵」と言って、豊島に移住して来たご夫妻が作っている。クズ米や残飯など島民から頂いたモノを米ぬかで発酵した飼料を与え、平飼いで育てた鶏が産む卵。スーパーなどで売っている生卵は、洗卵してあるので、卵の殻を覆って中身を守るクチクラ層も洗い流されている。ヨベルさんでは、卵の鮮度の低下を早めないように、洗わずにそのまま販売している。本来、卵は冬場なら室温で一ヶ月は軽くもつモノらしい。

「まずは、ヨベルの卵と豊島の塩で食べてみてください」スタッフの茂木さんの食べ方指南に耳を傾ける。卵かけごはんを塩で食べる!? 人生初体験だ(わくわく)! この塩も、豊島へ移住して来た夫妻「てしま天日塩ファーム」さんが豊島の海水で作っている天然塩。

どこまでもオール豊島産のTKG! しょっぱさの中に、まろやかな甘さもある塩で食べる。そして、これまた同じくまろやかでやさしい味の黄身との相性の良さと言ったら! その後に、小豆島の醤油をかけたり、豊島のお母さんたち手作りの海苔の佃煮を乗せてみたり。一粒で三度おいしい! とことん、地元のモノや人と交じり合い、繋がりの輪を広げていくmamma。そりゃ、晩ごはんタイムに島人で満席になるのも頷ける。過去、この場所にあった乳児院で保育士さんが子どもたちを愛したように、mammaは島人に愛されているのだろう。

そうそう。もうひとつ、忘れてはいけないmammaのステキ処。それは、お風呂。シャワーのみというゲストハウスが多い中、ここmammaには、でっかいお風呂がある。元サンテラスを自分たちでリノベーションしたそう。だから、天井はガラス張りで半露天風呂気分だ(夜は外が暗くて何も見えないけれど…)。丸いヒノキの入浴木が湯船に浮かべられ、浴場まるごとヒノキの香りに包まれる。まるで、温泉宿に来てるかのうような気分に浸ってしまう。島人にも銭湯として開放しているという(宿泊者は、もちろん無料)。

さらに、なんと!朝風呂もできるのだ(7:30~9:00)! もう、本当に温泉宿並ではないか!(「mamma」オリジナルタオルもサービスでもらえるというサービスの良さ! )

ゲストハウスで、まさかの朝風呂。夢のようである。寒い冬の朝には極楽至極! 身体にも環境にもやさしいシャンプーやボディーソープが置かれており、保湿用の手作りオイルもお試しで置かれていたり…至れり尽くせりすぎる! 

 

mammaの扉を開けると、しあわせな気もちになる自分と、豊島の愛情たっぷりのたくさんのステキなモノに一度に出逢えてしまう。豊島の宝箱のように。

あなたも「豊島ゲストハウスmamma」へ、ありのまんまの自分に会いに行ってみませんか?

【データ】
豊島ゲストハウス mamma
住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦43-1
TEL: 0879-62-8881
料金:素泊まり 3,500円/泊~
休日:火曜日・水曜日
アクセス:家浦港から島内シャトルバスで約10分
URL:http://teshimamma.com/
自然卵のヨベル
URL:https://www.facebook.com/tsunobuetamago/

※購入は、豊島の「自然卵のヨベル」さん宅でのみ可能。

イラスト・文・写真/松鳥むう(まつとり・むう)
イラストエッセイスト
離島とゲストハウスと滋賀県内の民俗行事をめぐる旅がライフワーク。今までに訪れたゲストハウスは100軒以上、訪れた日本の島は84島。その土地の日常のくらしに、ちょこっとお邪魔させてもらうコトが好き。著書に『島旅ひとりっぷ』(小学館)、『ちょこ旅沖縄+離島』『ちょこ旅小笠原&伊豆諸島』『ちょこ旅瀬戸内』(いずれも、アスペクト)、『日本てくてくゲストハウスめぐり』(ダイヤモンド社)、『あちこち島ごはん』(芳文社)などがある。http://muu-m.com/

 

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