今回は私の居住するタイと、メコン川を挟んで向かい側にあるラオスへと行ってみました~。
メコン川から隣国に「こんにちは!」
タイの首都バンコクから夜行バスに乗って、北へ約640キロ地点にあるノーンカーイという町へやって来ました。
メコン川に架かる橋の先は隣国ラオス。ここで少しお勉強タイム!面積は約24万平方キロメートル、日本の本州とだいたい同じ大きさですね。そこに約750万人が暮らしています。ずいぶん少ないですよね!実は、山間部が多く未開の土地が多いのです。
さて、橋を専用バスで越えて(徒歩で渡りたいところですが禁止されています)ラオス側に到着。数分移動したら違う国って日本人からするとすごく不思議な感覚です。
ラオスの首都であるビエンチャンの市中に入りました。街の南端に沿ってタイから渡ってきたメコン川が流れています。その向かい側には先述したタイのノーンカーイという街があります。乾季はもっと川幅が短くなり、投げた石が届きそうになります。
ちょうどタイ側に人がいたので「サワディーカップ!(タイ語で“こんにちは”)」と大声で叫んだのですが、残念ながら聞こえなかったようです。
今度は、黙々と投網をしているオジサンに遭遇。写真を撮って良いですか?とタイ語で話しかけると(タイ語とラオは姉妹言語で似ているので交流可能)無言で首を縦に振りました。もっと話しを聞きたかったのですが、気迫に押され断念。でも、良い写真が撮れました!
川岸からの帰り道、畑でネギを収獲しているオジサンに出会いました。「本業は役人だよ、これは趣味。朝市に持って行ってから出勤さ」。そう言うと、バイクに乗ってラッシュで去って行きました。
この後、ビエンチャン観光名所の一つである大変ユニークな庭園に向かいました。市バスを使ったのですが、そこで日本国旗を発見!ラオス語と英語でJICA(国際協力機構)がこのバスを提供し運営にも協力していると書いてあります。
目的地がちょうど終点だったので運転手さんに少し話を聞きました。
「日本人は友達だよ!それに日本のバスは最高、質が高くて壊れないからね」
バスの運行状況を確認できるアプリもあって、それもJICAの協力によるものだそうです。日本がラオスに貢献しているのを知って誇らしい気分になりました!
いざ仏教の教えが詰まった「ブッダパーク」へ
さて、今回の目的地ですが、ワット・シェンクアン別名ブッダパークという場所。バンルーリナット・スーリナットさんというラオス人芸術家が、仏教の教えを元に作ったブッダパークという庭園です。
巨大な物から小ぶりな物まで約200の彫刻が展示されていますが、これが岡本太郎さんの「芸術は爆発だ!」という名言を彷彿とさせる摩訶不思議な物ばかり。
一番の目玉は入場してすぐの場所にある大きなドーム。中は3層に分かれていて、地獄、地上、天国を表現した像が展示されています。
そこに東洋人の若いカップルさんがいたので話しかけると、「アナタハ日本人デスカ?私タチ韓国人デス」と日本語で返事が!まだ大学生の2人。日本の漫画やアニメが大好きで日本語を勉強したそうです。パークの感想を聞くと、「面白イデスネ、漫画ミタイ(笑)」とのこと。
確かに!目玉が飛びしている人物像とか、舌をベロンチョしている化け物とか笑ってしまいそうになるのですが、実は、仏教の教えやブッダの生涯を描写しているそうなんです。もっと、ちゃんと仏の教えを学んでいれば理解できるのでしょうが……。
同パークは大人気で、この日も、大型バスで中国人ツーリストのグループがやって来ていました。
タイ側に投げた石が届きそうなメコン川、ユニーク過ぎる仏教展示施設……侮れない楽しさのラオスです!