体験者は語る! こ、怖い…実話4選
突然、川の中からずぶ濡れの女性が歩いてきた
広い河川敷のキャンプ場で仲間とBBQをしていたときのこと。突然、ズボッという音がして、川の中から女性が這い上がってきました。全身ずぶ濡れのまま我々に近づいてきて、小声で「道路にはどうやったら出られますか?」と聞いてきたのです。あれは幽霊だったのか、自殺に失敗した人間だったのか、いまだにわかりません。(大阪府・バックパッカー Sさんの証言)
コテージで幽霊が!? 真相を調べてみると……
Bキャンプ場でバイト中、コテージの宿泊客から「首つり女性の霊を見た」といわれました。地元の古老に聞くと、昔コテージ付近で自殺事件があったとのこと。近くの山で起きた死亡事故も関係しているのか、ときどき「ゾワゾワする」という方もいました。(長野県・元キャンプ場アルバイト Fさんの証言)
山頂キャンプ場で星空撮影中、カメラに異変が!
10年前、とある山頂のキャンプ場を訪れたときの話です。Aキャンプ場は絶景が楽しめるものの当時は無名。訪れる前に地元の方から「出るから気をつけて」といわれました。なんでも山頂の小屋が危ないそう……。当日は完ソロで、暗闇の山頂にひとりぼっち。しかし、星空撮影が好きな私は恐さを我慢して夜の11時ごろから撮影を開始。
「出るよ」という話が頭をよぎり、風の音にもびくびくする始末。恐怖と闘いながら撮影を続けましたが、夜中1時を過ぎたころ、カメラが突然撮影できない状態に!! バッテリーは換えたばかりだしおかしい。一気に血の気が引き、急いでテントに駆け込みました。
イヤホンで音楽を聴きながら寝袋に潜り込み、明るくなるのを待ったのです。翌朝カメラを確認しましたが、なんの異常もありませんでした。(東京都・DIY好きキャンパーTさんの証言)
完ソロの夜中、ぞろぞろとテントの前を歩く足音が
15年ほど前の夏、Kダム方面に行ったときの話。同行人はヒュッテ泊、僕は湖畔のキャンプ場で完ソロでした。すると、夜中の2時ごろ足音で目が覚めました。「ずいぶん早い出発だなあ」と、最初は呑気にしていたのですが、ほかには誰もいないはず。
耳を澄ますと、足音は何人分も続いて聞こえてきます。しかも、登山靴のコツコツという音ではなく、ワラジのような柔らかいものが擦れる音。翌日泊まった山小屋でその話をすると、Kダムではよくあることで、戦前のダム建設工事の犠牲者たちが、湖畔を歩いているとのこと。ワラジの足音に納得したのでした。(新潟県・ライター Mさんの証言)
※構成/松村由美子 イラスト/キムコ玉川
(BE-PAL 2024年8月号より)