個性豊かなギアを次々に生み出す!日本が誇る12のアウトドアブランドヒストリー【P~Z編】
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    2024.02.08

    個性豊かなギアを次々に生み出す!日本が誇る12のアウトドアブランドヒストリー【P~Z編】

    個性豊かなギアを次々に生み出す!日本が誇る12のアウトドアブランドヒストリー【P~Z編】
    「こんなのがあったらいいのに…」を積極的に取り入れ形にしていく…ユーザー目線でのアイデア商品が生まれやすいのが日本のアウトドアブランドだ。日本人による、日本の技術が詰まったギアはどれもユニークかつ効率的で必見だ!ここではP~Zまでのブランドを一挙にご紹介しよう。

    パーゴワークスからゼインアーツまで、12のブランドを解説

    パーゴワークス(2011年〜)

    自由なソト遊びを想起させる自由な道具たち

    長年アウトドアのプロダクトデザイナーとして活躍してきた斎藤徹氏が創業したアウトドアギアブランド。Pack and Go!(荷物を詰め込んで出かけよう)という意味を込めて、PAAGOと名付けた。最初の製品は兄のホーボージュンのお遍路旅のために作ったチェストバッグ。’15年に初のキャンプギアとなるニンジャタープを発売し、大ヒット。現在はクッカー周りのギア開発を進めている。

    問い合わせ先:パーゴワークス TEL:042(312)2865

    トレイルポット S1200P 
    ¥8,030

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    コンテナとしても活躍する角型クッカー。1㎜厚のアルミを使い、強度を確保しつつ440gと軽量。

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    万能深鍋と深めのフライパン、皿にもなる蓋の3点セット。

    ニンジャタープ 
    ¥22,000

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    30通り以上の張り方ができるタープは、UL人気と相まって、大ヒット。シルナイロン製で470gと軽量。

    プロモンテ(2005年〜)

    ユーザーの声を反映したモノ作りを心がける

    ダンロップのテントを販売してきた会社が登山用に特化して誕生したのが「プロモンテ」。ダンロップの弟分で、日本の風土に合ったギアを作っている。重量、強度、設営時間など、バランスのとれたテントに仕上がっているのも魅力。常に心がけているのは、ユーザーのニーズに合ったモノ作り。国内生産なので、販売後の修理も可能で、末永く使えるのもうれしい。

    問い合わせ先:HCS TEL:03(5200)0770

    VB-22Z 3S 
    ¥70,400

    当初は軽量化重視で前室がなかったモデルに、利便性を考慮して前室をつけた。若干重くなったがユーザーのニーズに応えられた製品。

    ライペン(1982年〜)

    ヒマラヤでもウラヤマでもどんな山でもござれ!

    1965年創業の登山用品メーカー「アライテント」のブランド。当初は「コマクサ」と名付けられていたが、"熟練"という意味に由来するライペンに変更。はじめてのオリジナル商品、床付ツェルトは軽量テントとして多くの登山者が使用。昨今のULスタイルを先取りしていた。近年テントやツェルトの使用ノウハウの継承に注力し、「TENT BOOK」などを作成して配布中。

    問い合わせ先:アライテント TEL:04(2944)5855

    SLソロ 
    ¥63,800

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    超薄手生地を使用したSLドームのひとり用モデルが新登場(6月発売予定)。これまでにない900gとまさに超軽量。

    サバティカル(2019年〜)

    老舗の実力を魅せつけるテント群

    これまでディストリビューターとして世界の優れた製品を紹介してきた「エイ アンド エフ」が立ち上げたブランド。リリースされるやどれも爆発的人気で、入手困難状態が続いたほど。「SABBATICAL」の意味は使用制限がない長期休暇。名前どおり、テントのラインナップはどれもゆったりして、長期滞在してリフレッシュするのにうってつけ。新作のサバティカル初の大型ドームテントは最大10人収容でき、価格も抑えめだ。

    問い合わせ先:エイ アンド エフ TEL:03(3209)7575

    サバルパインドーム 
    ¥198,000

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    耐風性を保ちつつも、フレーム構造がシンプルで、スカート付きで冬は暖かく過せる。全面メッシュパネルを配置し、夏でも快適。

    ショーズ(2008年〜)

    金属加工のプロによる焚き火ギア

    1962年創業の「昭和プレス」は、オフィス家具の部品や棚板などを作っていた町工場。高久笑一氏が2代目社長になったころ、リーマンショックに直面。廃業寸前まで追い込まれ、趣味で作っていた焚き火台を販売するため、ブランドを立ち上げた。「SHO’S」の製品の特徴は、焚き火熱で壊れやすい溶接や蝶番を使わない耐久性。しかもローインパクトでコンパクト。誰にも真似できない、日本を代表する焚き火台ブランドだ。

    問い合わせ先:笑’s-sho’s- https://shop.sho-s.jp/

    EISAN 
    ¥25,300

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    ブランド史上初のA3サイズの焚き火台。パーツはすべて底板裏に収納可能。40㎝の薪がくべられ、大人数での調理にも対応。

    EISAN専用リフレクター
    ¥6,600

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    薪を囲うようにEISANの上に取り付けられるので、風防と熱反射、多少の煙突効果も。

    シリオ(1993年〜)

    日本人の足に合う靴を求め木型から

    イタリア製ハイキングブーツの輸入に携わって30年の花香昌男氏が、「日本人の足に最適なハイキングブーツを、高い製靴技術を持つイタリアで作りたい」という思いから誕生。自らイタリアへ行き、技術者や材料供給業者などと試行錯誤の末、木型、シャンク、ソール、フットベット、アッパーまで日本人向け専用設計で完成したのが「270-GTX」。「シリオ」とは、イタリア語で、ハイカーを見守るように夜空に輝くシリウスを意味する。

    問い合わせ先:シリオ TEL:03(3632)2525

    P.F.441AS 
    ¥37,400

    3シーズン対応で幅が4E+幅。超幅広がありがたい。現在の主流は3E+幅。どちらもソール張り替えに対応。

    41A Rosso 
    ¥35,970

    これに使われた木型が当時の3Eモデルで日本人向けに開発されたもの。入門用でライトトレッキングに最適。

    スノーピーク(1958年〜)

    キャンプをキャンプでなくすブランドの底力

    金物問屋として、山井幸雄氏が創業した「山井幸雄商店」が前身。登山を趣味とする彼が、当時の登山用品に不満を持ち、オリジナルの道具を開発、全国に販売を開始。その4年後に「スノーピーク」を創業。その後、’86年に入社した現社長の太氏は、まだ盛んとはいえなかったオートキャンプというレジャーに着目する。

    ’87年に開発したマルチスタンドを機にオートキャンプ用品開発を本格始動。独自の「スノーピークレイアウトシステム」は、フィールドでの居住性を第一に、ファニチャーからバーナー、キッチンテーブルなどすべてのオートキャンプ用品をシステムとして設計。あっという間にキャンパーの心をつかんだ。’99年に米国メディアのアワードを受賞したのを機に海外へも進出。

    今では日本国内に直営店だけでも35店舗、台湾、韓国、アメリカなどでも展開している。近年は環境への取り組みとして、アパレルではダウン、化繊、コットンなどの素材の回収・再利用、昨年からキャンプギアのリユース事業も本格始動を開始した。

    問い合わせ先:スノーピーク TEL:0120-010-660

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    原点は新潟県三条市で営まれていた山井幸雄商店。ノコギリやカンナなどの大工道具が並ぶ。今やキャンプ場やミュージアムを併設。

    ゼイズ 
    ¥242,000

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    ロースタイルに特化したミニマムな2ルームシェルター。天井高を見直し収納サイズ(幅74×奥行き24×高さ32㎝)もコンパクトに。

    リゲルPro.ストーブプラス
    ¥1,485,000

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    今冬登場したスノーピーク初の薪ストーブ付属の完全二重構造シェルター。外気温の影響を受けにくいようにデザインされている。

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    専用薪ストーブは4面がガラスになっており、全方位から炎を楽しめ、両サイドに扉があり複数人で薪がくべられる。周囲にテーブルを配置し接触リスクを軽減。

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    ソト(1978年〜)

    進化を続ける燃焼器具ブランド

    1990年に開発した、100円ライターを燃料にして使うポケットサイズのバーナー、「ポケトーチ」。工作用として開発されたツールだが、これがキャンパーの手によってアウトドアツールとして認識されるようになり、これをきっかけにSOTOブランドを立ち上げた。その後、世界初の「マントルのないランタン」、燻製器「いぶし処」、ステンレス製ダッチオーブンなどを次々と発表。

    そして、2008年にマイクロレギュレーターを搭載した、CB缶仕様の「レギュレーターストーブ」を発売。じわじわと脚光を浴び、’09年には欧米でも販売が開始された。昨今は「防災」と「火育」に力を入れ、アウトドアイベントでは子供たちが安全に火を使うことができるワークショップなども開催。火を通して「どんなところでも生きられる力」を育んでいる。

    問い合わせ先:新富士バーナー TEL:0533(75)5000

    マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310  
    ¥8,800

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    風防不要で風にも寒さにも強いストーブ。五徳が取りはずしでき、別売りの大型4本五徳を取り付ければ、大鍋にも対応。

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    創業者の山本始氏。工業用バーナーの製造会社が起源で、のちにキャンプ用品を販売。

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    アウトドア製品を手がけるきっかけとなったポケトーチ。アメリカで特許取得。

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    配管作業などに使用するガソリンバーナー。プロパンバーナーなども扱っていた。

    レギュレーターストーブ TriTrail ST-350 
    ¥9,900

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    4月発売予定のCB缶を燃料とした登山用ストーブ。同時に新登場するハイスペックのCB缶使用で高所登山にも。

    テンマクデザイン(2011年〜)

    自由な発想が生み出す個性派ギア

    アウトドアショップの「WILD-1」が、キャンプに持ち出せる薪ストーブ「アイアンストーブ」の開発と同時に創設したブランド。オリジナリティあふれる製品を数多く手がけ、フィールドで活躍するガイドや専門家とのコラボによるギアも定評がある。購入前のお試しサービスを開始したり、廃棄となる車のエアバッグを薪バッグにアップサイクルするなど、新しい取り組みにも積極的。

    問い合わせ先:カンセキWILD-1 TEL:028(688)7597

    新ウッドストーブサイドヴューアウトサイドエア
    外気パイプ・ケース付き4点セット 
    ¥87,780

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    外気パイプで外から外気を取り込む安全設計。空気の流れが薪ストーブ内で完結するので、テント内でも安心して使える。

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    扉にパッキンが取り付けられ、空気漏れを防ぐ。

    ティートンブロス(2008年〜)

    作り手が使い手である強みを反映

    ウェアをギアとして捉え、多方面のフィールドで活躍するプロフェッショナルな仲間からのフィードバックと経験値を製品に反映させ、成熟させていく。創設者の鈴木紀行氏はそんなモノ作りを続けている。自らも山に入り、厳しい環境で着用するのに理想的な製品を追い求めてきた結果のひとつが、TBジャケットでありパンツだ。登場以来14シーズンを経ても成熟を重ねている。

    問い合わせ先:Teton Bros. https://www.teton-bros.com/

    TB Jacket 
    ¥66,000

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    バックカントリーに特化したフラッグシップモデル。胸元から脇腹まで大きく開くベンチレーションが特徴。

    TB Pant 
    ¥64,900

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    ジャケットと同じ素材で完全防水と通気性を両立し、耐久性かつストレッチ性もある。ビブは着脱可能。

    ユニフレーム(1985年〜)

    新潟・燕三条の金属加工技術を活用

    ユニフレームとは、ユニークとフレーム(炎)を組み合わせた造語。新しい炎を創造することを目指して発足された。最初はガラス細工に使う工芸用バーナーを作っていたが、’87年にガスヒーター、’89年にツインバーナーと、キャンプ用燃焼器具をリリースし、一挙に注目を浴びる。その後キャンプ用調理道具や焚き火台、テントなど、総合ブランドとしてユニークな製品開発を続けている。

    問い合わせ先:新越ワークス TEL:03(3264)8311

    ツインバーナー US-1900 ブラック LTD
    ¥29,700

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    人気のガスバーナーのブラックモデルは、見た目もスタイリッシュ。約3.9㎏と軽量ながら最大火力3,900kcal/hとハイパワー。

    ゼインアーツ(2018年〜)

    建築物のような美しさが魅力

    長年業界でプロダクトデザイナーとして活躍していた小杉敬氏が創設。初リリースしたシェルターとテント4モデルは、従来にはない独創的なデザインで、どれも大好評。外見だけでなく、内部空間を広くする工夫が秀逸。小杉氏が座右の銘としている座(ZA)して半畳、寝(NE)て一畳の教えに、初心を忘れず真摯にモノ作りをするという意味を込めて「ZANE ARTS」とした。

    問い合わせ先:ゼインアーツ info@zanearts.com

    ロロ ¥164,890
    ロロ インナーテント フロアマット ¥19,690

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    ワンポールとフレームワークを組み合わせた2ルームシェルター。センターポールを入れることで設営難易度を低減、インナーテント付属。

    (BE-PAL 2024年2月号より)

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