エル・エル・ビーン、マーモット、モス…北米の大人気ブランドの歴史を解説【L~M編】 | アウトドアブランド 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

アウトドアブランド

2024.02.04

エル・エル・ビーン、マーモット、モス…北米の大人気ブランドの歴史を解説【L~M編】

エル・エル・ビーン、マーモット、モス…北米の大人気ブランドの歴史を解説【L~M編】
北米で生まれたアウトドアブランドは数多くあるが、ここではL~Nで始まる13ブランドの誕生秘話、進化の歴史、長年愛されている定番品などをまとめて解説。よりブランドが好きになるエピソードが満載だ。

あのブランドの誕生や進化の歴史、長年愛される定番品など一挙紹介~LからNまで13ブランド編~

エル・エル・ビーン(1912年〜America)

アメリカを象徴する歴史的なブランド

1911年、狩猟が好きなアメリカ人青年、レオン・レオンウッド・ビーンによって作られたブーツ「メイン・ハンティング・シュー」、後の「ビーン・ブーツ」が同社の始まり。ブランドのアイコンともなるこのブーツは、ソールからの立ち上がりがゴムのボトムでできており、アッパーには水濡れに強いレザーを採用するという、当時では画期的なものだった。

’21年に冒険家、アダム・ドナルド・マクミランらがビーン・ブーツを履いて北極探検を行ない、その性能を大きく評価。また、’24年に「メイン・ダック・ハンティング・コート」、後の「フィールド・コート」が発売されると、丈夫な作りと暖かな生地でハンターたちから支持を受け、瞬く間に人気商品となった。

’30年代にはアメリカ全土が大恐慌に襲われるが、同社は確かな品質とユーザーからの信頼で不況をものともせず、売り上げを伸ばし続ける。’44年には湖の氷を運ぶためのアイスキャリアが発売され、’65年に「Boat and Tote」の名で再登場。現在のトートバックの原型となった。これらエポックメイキングな製品の数々は、今でも同社の代表作として人気を誇っている。

問い合わせ先:L.L.Beanカスタマーサービスセンター TEL:0422(79)9131

ボート・アンド・トート・バッグ、
オープン・トップ

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24オンスの丈夫なキャンバス地でできている定番トートバッグ。サイズやカラーなどバリエーションが豊富なのが魅力だ。

メンズ オリジナル・フィールドコート、コットンの裏地付き 
¥25,300

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ハンティング用のコートとして誕生。表地には水を弾き、汚れがつきにくい丈夫な素材を採用している。両脇にふたつずつ、左胸にもひとつポケットが付いており、収納力が高い。

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創業者のレオン・レオンウッド・ビーン。メイン州に生まれ、同州に本社を設立。’94年の生涯を閉じるまで精力的に活動した。

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100年以上変わらぬデザインで、ブランドのアイコン的存在。メイン州にある自社工場で製造されている。

レザーマン(1983年〜America)

全製品に25年保証付き。質実剛健なマルチツール

創業者、ティム・レザーマン自身が体験した旅先でのトラブルをもとに、世界初のプライヤー付きマルチツール「ミスター・クランチ」を1980年に開発。アメリカ国内の特許を取得した。その数年後、初代レザーマンとなる「PST(Pocket Survival Tool)」が誕生する。カタログ通販で取り上げられると瞬く間に人気商品となった。

問い合わせ先:レザーマンツールジャパン TEL:0575(23)5103

ARC
¥49,500

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2023年に新たなフラッグシップモデルとして誕生。刃にナイフ専用高級鋼材「マグナカット」を採用する。

マーモット(1974年〜America)

革新技術を駆使した製品開発

大学生だったデイブ・ハントリーとエリック・レイノルズがアラスカで出会い、氷上で快適に過ごすためのウェアとスリーピングバッグを製作。こうしてアウトドアメーカー、マーモットが誕生する。GORE-TEXをウェアに採用し、業務用の食肉冷凍庫に寝泊まりして性能を試したという逸話も!

問い合わせ先:サードシップ https://marmot.jp/

M Jacket GORE-TEX 3L
¥44000

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軽量かつ丈夫な3レイヤージャケット。耐久防水性と高い防風性、優れた透湿性を備える。

マタドール(2014年〜America)

軽量で高機能性が魅力のトラベルギアブランド

旅に便利なパッカブルギアを数多く揃える、コロラド州ボルダー発のブランド。創業者のクリス・クリアーマンは、ポケットに入る防水性の「マタドールポケットブランケット」を創業年に発売。これが大ヒットしたのを機にアドベンチャートラベルに焦点をあてていく。同社はファンドからの資金提供やクラウドファンディングでの支援を受けず、純粋な売り上げのみで運営されている。

問い合わせ先:エイ アンド エフ TEL:03(3209)7575

MTD リフラクション パッカブル バックパック
¥9680

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容量16ℓのバックパック。軽量かつコンパクトに収納できる仕様で、旅先でのサブバッグとして最適だ。

メレル(1981年〜America)

腕利きの職人が生んだ名作ブーツ

ウェスタンブーツをハンドメイドしていたランディ・メレル。同じ木型を使ってハイキングブーツを製造したところ、履き心地の良さが口コミで広がり、米・バックパッカー誌で高く評価される。その後、スキーブランドの幹部だったクラークとジョンがランディを招き入れ、「メレル・ブーツ・カンパニー」を設立。妥協を許さない、徹底したモノ作りの姿勢は多くの名品を生んだ。現在ではアフタースポーツシューズやタウンユース向けのラインアップも展開する。

問い合わせ先:丸紅フットウェア TEL:03(3665)1789

MOAB SPEED 2 GORE-TEX 
¥22,000

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スピードハイクとハイキングに求められる機能をバランス良く搭載したモデル。反発性の強いミッドソールを採用している。

ミアー(2010年〜America)

製品の購入で環境保護に参加できる

小さなメディア制作会社を経営していたブライアン・パペが、自身のスキー事故をきっかけに「次世代に何かを残したい」と考え、ビジネスと環境保全の両立を目指して設立したのがミアーの始まり。毎年、収益の一部を、水、移動手段、教育を必要とする地域に支援している。また、展開するドリンクウェアは、最小限、持続可能、機能的、永続的をモットーに製品作りが行なわれ、各商品に付いたコードで、どのようなプロジェクトに支援されたかがわかるようになっている。

問い合わせ先:サンウエスト TEL:03(3544)2751

All Day Straw Cup
¥6,490

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大容量32oz(約946㎖)の保温・保冷カップ。ストロー&取っ手付きで飲みやすく、カップホルダーに収まる作りも魅力。

モス(1975年〜America)

造形にもこだわる伝説のテントブランド

モスといえば、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に、キャンプ用品として唯一永久保存されているテント「スターゲイザー」が有名。そんなモスの歴史は、1955年に世界初のドーム型テント「ポップテント」の誕生から始まった。創業者のビル・モスはその後、’57年に「パラウイング(タープ)」を開発する。同社が法人となったのは’75年のことで、ビルは’83年に退社するまで革新的なテントを世に出し続けた。

問い合わせ先:モスジャパン shop@mosstents.net

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立ち上げると、シワのない美しい双曲放物面の屋根になるパラウィング。写真は’90年代後半のモデルだ。

マウンテンハードウェア(1993年〜America)

ブランドマークはボルトを締めるナット

アウトドア業界に精通した4人によって設立されたブランド。寝袋に始まり、ウェアやバックパックなど、登山用品を総合的に扱う。「8,000mを超える過酷な山でも使える、高品質で耐久性のあるウェアおよびイクィップメントを作る」という理念をもとに製品開発が行なわれる。また、アスリートやアンバサダーによるフィールドでの徹底した製品テストを繰り返してフィードバックした内容を製品に落とし込んでいる。

問い合わせ先:コロンビアスポーツウェアジャパン TEL:0120-193-803

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ブランド最初の製品として発表した「Exposure 2L Jacket」のデザイン画。GORE-TEX2層を採用。

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創業当初のメンバーの集合写真。小規模な会社のカジュアルな雰囲気は、いかにもカリフォルニアンだ。

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創設当初のアスリートで、8000m峰14座すべてに登頂した初の米国人エド・ベスターズ。

エムエスアール(1969年〜America)

徹底したテスト・研究で信頼のギアを開発

1969年、登山家ラリー・ペンバーシーによって創設されたMSRは、「Mountain Safety Research」の略で、当初は登山用具のテスト結果をまとめた有料のニュースレターを発行する会社だった。その売り上げで研究を行ない、独自のギアを開発。現在ではキャンプストーブやテント、スノーギアなど多岐にわたる製品を開発し、厳しいフィールドテストをクリアしたものだけ販売。それだけに登山家の信頼が篤い。

問い合わせ先:モチヅキ TEL:0256(32)0860

ティンハイム2
¥82,500

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トンネル構造の3シーズン用テント。居住性が高く、前室も広々。それでいてコンパクトに収まる。

ミステリーランチ(2000年〜America)

伝説の職人が手がけたプロユースのバックパック

バックパックブランド、デイナデザインの創業者であり、デザイナーでもあったデイナ・グリーソンが、2000年に創設したブランド。アメリカ海軍特殊部隊「Navy SEALS」をはじめ、森林消防隊にも採用されるなど、アウトドアシーンのみならず、幅広いジャンルの人たちから支持されている。

問い合わせ先:エイ アンド エフ TEL03(3209)7575

Radix 47 Black
¥35,320

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着脱可能なフレームとウエストベルトが付き、ユーザー自身で軽量化ができるモデル。

ナルゲン(1949年〜America)

医療用として生まれたタフネスボトル

元々は医療や研究用の試薬ボトルとして開発されたナルゲン。割れにくく、軽量であることからアウトドアでのニーズが高まり、1970年に一般消費者向けに製品化された。 初期の製品は広口の1ℓモデルが特徴的だったが、現在では、さまざまな飲み口の形状とサイズを展開している。

問い合わせ先:ハイマウント TEL:03(3667)4545

広口 1.0L Tritan Renew 
¥2,640

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環境に優しい飽和ポリエステル樹脂を採用したボトル。マイナス20度Cから100度Cまで対応している。

ニーモ(2002年〜America)

革新的な製品を出し続けるアウトドア界の革命児

創業者、カム・ブレンシンガーによって興された。NEMOの名称は、 氏の故郷「New England MOuntain」と、小説「海底2万マイル」のキャラクター、ニモにちなんでいる。創業当初、ポールを使わず、ポンプで空気を注入するエアービームを採用したテントで注目を集めた。現在の製品ジャンルは多岐にわたる。

問い合わせ先:イワタニ・プリムス TEL:03(6667)0680

テンサー トレイル レギュラーワイド
¥26,400

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重量470gの軽量コンパクトタイプ。今年から既存モデルの素材と内部構造を見直し、寝心地とR値が向上。

ナイトアイズ(1989年〜America)

唯一無二の存在の革新的なアクセサリー

カラビナ、キーアクセサリーほか、繰り返し使える結束バンドのギアータイなど、個性的かつ機能的なアウトドア小物を多数手がけているブランド。創業者のリック・ケースは、夜釣りで口にくわえていたフラッシュライトを落としてしまったことから、頭にライトを取り付けるヘッドバンドを開発、大ヒットとなった。

その後、ロープの固定器具「フィギュア9」と、開閉口を2つ備えたS字カラビナ「エスビナー」が、米・バックパッカー誌の「Editor’s Choice」に選ばれた。現在ではアウトドア用品のみならず、ライフスタイルに寄り添った製品も展開している。

問い合わせ先:シームーン TEL:042(576)9697

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ヘッドバンドにフラッシュライトを取り付ける製品を、大学生のころに開発した。

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ネックストラップ付きのキーホルダー「メダリオン」シリーズ。

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充電式の製品も、ナイトアイズが力を入れているジャンルのひとつ。ペットの安全ネックレス。

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回転式のS字カラビナ「エスビナー360」。ロック機能も備える。

(BE-PAL 2024年2月号より)

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