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    2023.12.17

    ヨットで世界一周中に、メキシコにある荒野のオアシス・ロレトでグルメ&歴史散策

    ロレトの街並み

    可愛らしい白い灯台が海から訪れる際の目印になる。後方には、シエラ・デ・ラ・ヒガンタ山脈がそびえる。

    みなさん、こんにちは。セーリングヨットSANTANAで世界一周中、前田家の麻裕です。

    今回は、レトロな街並みに心奪われるメキシコのバハ・カリフォルニアの知られざる観光地、ロレトへやってきました。

    メキシコらしい温かさと歴史を感じる町

    ロレトはバハ・カリフォルニア半島で最も古い歴史を持つ都市として知られ、この地域へのスペイン人入植、カトリック伝道の歴史を今に伝えています。また、1697年から1777年の間、アルタ・カリフォルニア(現在のアメリカ合衆国カリフォルニア州)とバハ・カリフォルニアの州都として機能していた重要な街でもあります。当時の面影を残す歴史を感じさせる市街地は、まさに荒野の中に現れたオアシス的な存在。訪れる人々に穏やかな寛ぎの時間を与えてくれます。

    桟橋で水を補給する前田家

    桟橋で水を補給させてもらう。造水機が故障中で深刻な水不足だった前田家にとっては、本当の意味でオアシス!

    ロレト市内のビーチ

    市民、観光客憩いの場でもある、市内のビーチ。

    キシコらしい温かさを感じる街中のサイン

    『Make Cornbread NOT WAR』(戦争なんかしないで、コーンブレッドでも作りましょう)にメキシコらしい温かさを感じる街中のサイン。

    お土産屋さんが立ち並ぶ市内中心地

    雰囲気のあるお土産屋さんが立ち並ぶ市内中心地。メキシコで有名なお土産物は大抵揃っている。

    市内のブティックホテル

    陸旅だったら泊まってみたい市内のブティックホテル。

    ロレトから始まったこの地域のカトリック布教の歴史は、南はカリフォルニア半島最南端、北は現在のアメリカ合衆国カリフォルニア州まで続く、長く厳しいものでした。

    これらの宣教師達が命を顧みず船で大海原を渡ってきた目的は、先住民をカトリックに改宗させることでしたが、その裏にはカトリックへの改宗によって植民地支配を円滑に進めようというスペイン側の政治的な目論見が含まれていました。宣教師、先住民、双方にとって苦難の道であったことは想像に難くありません。

    ロレト市内でこの歴史の一部を肌で、そして目で見て感じられる場所がこちらです。

    Mision de Nuestra Senora de loreto

    カリフォルニア、カトリック布教の歴史の出発点。Mision de Nuestra Senora de loretoは、1,697年にバハ・カリフォルニアで成功した最初のカトリック系伝道所。現在は、カトリック教会、小さな博物館になっており見学可能。※教会部分は1752年に完成。上部のベルタワーは1877年の地震で倒壊し、1950年代半ばに再建された。

    何度でも食べたいメキシカングルメに出会う!

    メキシカンレストラン

    開放的で気持ち良いメキシカンレストラン。

    ロレトはアメリカからの観光客が多く訪れるため、マルゲリータを楽しむのにぴったりな気の利いたバーや異国情緒のあるレストランなど、小さな街ながら意外とチョイスが多いのです。フィッシングも非常に盛んなため、新鮮なシーフードは必食です。

    到着した日はあちこち探し回る気力もなく、吸い込まれるようにビーチからほど近いレストランで夕食にしました。

    ザ・メキシカンなコンビネーション

    ザ・メキシカンなコンビネーション。とっても美味しいのですが、食べ進むとすべて同じ味に感じてくる外国人は私だけではないはず(笑)。

    メキシコ料理

    新鮮なお魚をいただいて活力を取り戻す。船の上では船酔いで食欲ゼロでも、陸に上がった途端に急回復する胃袋の不思議。

    メキシコ屋台ごはん

    2日目は旅人の強い味方、メキシコ屋台ごはんをチェック。お客さんで賑わっている屋台が狙い目。

    エビのポソレ

    昭和なテーブルクロスとガラスの器に盛られた、エビのポソレ。

    ポソレというのは、骨付きの豚肉や鶏肉を煮込んだ濃厚なスープにホミニーと呼ばれる大粒のトウモロコシが入った、メキシコ古代文明アステカの時代から愛される伝統的な料理。ただ、かつては現在のように日常的に食べるものではなく、特別な機会に提供されていたようです。

    奥に写っているような生野菜(赤かぶや玉ねぎ、レタス等)をモリモリとトッピングしていただくのが美味しい食べ方なのですが、私は恥ずかしながらこのトッピング技を知らず、スープだけを完食していました……。

    もはや違う食べ物では? という気もするのですが、タコスだけでなくスープもトッピング技で味変させるのがメキシコ流と学んだ、初のポソレ体験でした。

    また、他の料理では見かけない大粒のトウモロコシのモチモチとした食感がクセになる美味しさなのです。

    初めてのポソレの美味しさに大感動して、「ポソレ」と聞くと個人的にはエビのスープを想像してしまうのですが、先述のようにポソレとは本来お肉を使った濃厚スープのこと。素材によるスープの色の違いから白・緑・赤のポソレなど多様なバリエーションがありますが、シーフードバージョンは一部の海岸沿いの街を除いては一般的ではないようで、前田家がエビポソレを見たのは後にも先にもここだけでした。

    実はこの美味しさが忘れられず次の日も足を運んだのですが、まさかの売り切れ(旅先でも気に入ったものを連続で食べてしまう派)!

    というわけで、前田家的‟幻のエビポソレの地、ロレトを訪れた際には、是非お試しください。

    旅先で出会った味は、その時の空間の記憶と一緒に脳内に保存されているようで、この「エビポソレ」を思い出すたびに、賑やかな屋台や雑多な通りの様子、お店のお姉さんがカウンター越しにに常連客と談笑する姿など、熱量を感じるほど鮮やかに蘇ってきます。

    そのすべてがスパイスになって、旅グルメは忘れない味になっているのかもしれません。

    船上からメリークリスマス!

    気がつけば、今年もクリスマスが間近に迫ってきました。

    クリスマスソングの定番といえば、読者のみなさまは何が思いつきますか?

    街中に出ると一瞬でクリスマス脳に変換させられる中毒性のある曲、改め、名曲が多いですよね。

    メキシコで不動の人気を誇るクリスマスソングと言えば、プエルトリコ出身の歌手、ホセ・フェリシアーノの1970年代のヒット曲『Feliz Navidad』があります。(フェリス・ナヴィダとはスペイン語で‟メリークリスマス!

    長年愛される名曲中の名曲だけあって一度聴いたら最後、しばらくはひたすら「フェリス・ナヴィダ〜」が脳内で連続再生される危険な曲ですが、繰り返しが多いシンプルな歌詞とメロディーで、子供たちと一緒に歌うのにぴったりな曲。

    絶望的に音痴な母でも歌える数少ないクリスマスソング、ということで私たちもクリスマスに向けて絶賛練習中です。

    昨年は事前にこっそりプレゼントを用意することができず、半袖半ズボンの夏仕様サンタクロースは来ませんでした……。

    今年は船で迎える2回目のクリスマス。

    「船にはサンタが来ないの?」と心配している子供たちのささやかな願いを叶えてあげられるでしょうか……!?

    それでは、また次回。Feliz Navidad

     

    私が書きました!
    旅する一家
    前田家

    4歳の娘と6歳の息子を連れて、セーリングヨットSANTANAで放浪中の4人家族。2022年3月、カリフォルニアを出航。寄り道をしながらゆっくりと世界一周を目指します。海の上でサステナブルな暮らしを模索中。
    Instagram:@svsantanajp
    YouTube:https://www.youtube.com/@sailingsantana

     

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