油断禁物!ピンチはすぐそこにある「海」と「川」の流れに潜む危険 | アウトドア・外遊び 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.08.12

    油断禁物!ピンチはすぐそこにある「海」と「川」の流れに潜む危険

    陸地に比べて、「海」「川」といった水辺の危険は段違いだ。でも、どこに危険が潜み、どのように対処すべきかをあらかじめ理解していれば、ピンチはしのげる。
    では、どんなポイントを押さえればいいのか?を解説する。

    海でも川でも共通するのは、遊ぶ前にPFD(ライフジャケットの一種)を必ず着用することだ。体の浮力が格段に高まり、溺れる心配が激減する。ただし、川で倒木に引っかかったり、堰堤で循環流に巻き込まれたり、消波ブロックに挟まったりすると、PFDの浮力をもってしても危機からの脱出は困難。危ない場所にはもとから近付かないのが鉄則だ。
     
    水辺は海藻や苔で滑りやすい場所でもある。足を捻挫したり、頭をぶつけて出血したりと、なにかとケガは多い。グリップ力が強いシューズを選び、一歩一歩慎重に行動しよう。 
    また、溺れている人を水中に入って直接助けるのは難しい。つねに浮き代わりになるものを周囲に用意し、すぐに投げ込めるようにしておくといいだろう。

    海でのピンチ!

    image

    ピンチ1

    どんどん沖に 流される離岸流

    「岸(浜)から沖」に向かう水流が「離岸流」。この流れに捕まると人間の泳力程度では岸に戻れない。その際は落ち着いていったん岸と平行に泳いで沖に向かう強い流れから脱出し、それから岸に向かう。

    ピンチ2

    流れが変わるヘッドランド

    砂浜の浸食などを防ぐための錨型やT字型の人工岬がヘッドランド。周辺では海流が変わり、離岸流が起きやすい。一見波が抑えられて遊びやすそうだが、じつは危険度大なのだ。

    ピンチ3

    滑ってけがをしやすい岩場

    潮が引いて現われた岩礁は、海藻類が張り付き滑りやすい! 捻挫や骨折を防ぐにはフェルト底の靴を使いたい。南国ではサンゴ由来のとげとげしい石灰岩も切り傷に要注意。

    ピンチ4

    高波にさらわれる堤防

    港のまっ平らな防波堤は、大きな波が来ると逃げ場がない。左ページで紹介しているPFDを着用のうえ、少しでも荒れているときは立ち入らないこと。

    ピンチ5

    ハマると出られない
    消波ブロック

    複雑な形の消波ブロックが積み上げられると、間に狭い空洞が生まれる。ここに落ちると摑みどころがなく、打ち寄せる波の力もあって脱出困難だ。絶対にこの上で釣りや生物採集はしない。

    ピンチ6

    位置が変わる波打ち際

    海辺は月齢や場所によって干満の差が数mにもなる。波打ち際から離れて昼寝したり、テントを張っていたつもりでも、少しすると水没することも! 荷物も流されかねない。

    ピンチ7

    もしも溺れたときには……

    海水は淡水よりも浮きやすいとはいえ、ジタバタしていると体力を浪費し、長時間は持たない。周囲の人にクーラーボックスやペットボトルなどの浮き代わりになるものを投げてもらい、顔を上げた状態で救助を待ちたい。

    ピンチ8

    急に深くなる波打ち際

    海流や波の作用で海底には段差や凹凸が生まれ、わずか数十㎝動いただけで急に足がつかなくなることもある。一度に大きく動かず、少しずつ移動して海底の様子を確かめ、少しでも不安があれば安全な位置に戻る。

    川でのピンチ!

    ピンチ9

    いざというときのPFD

    一般的にライフジャケットといわれ、安全を飛躍的に高めるPFD(Personal Floating Device)。流れが泡立つ激流では、浮力が高いものを。

    ピンチ10

    川で流されたときの姿勢

    怖いのは、強い水流で岩に押し付けられたり、倒木に引っかかったりして溺れることだ。流されるときは視線と足は下流に向け、近付いた岩や倒木は蹴って引っかかりを避け、安全な場所まで体が流れるようにする。

    ピンチ11

    深さがわからず滑りやすい浅瀬

    川石は苔がついていると滑りやすく、また流れの影響で浅瀬に見えながら、予想以上に深い場所も多い。転んで深みに流されないように、注意して進む。

    ピンチ12

    意外と流れの速い本流

    本流の流れは強く、ひざ下程度の深さでも転倒させられる。どうしても横断する場合は、できれば丈夫な流木などを拾って両手に2本持ち、杖として体を安定させる。

    ピンチ13

    水温や流れが変わる支流の合流点

    山奥から流れる支流は水温が低く、遊んでいるうちに低体温症になりかけることも。また、本流との合流点では複雑な流れを生み出し、溺れる原因ともなっている。

    ピンチ14

    滑り落ちたら戻れない護岸コンクリート

    斜度がついた護岸、とくに水中に没している部分はヌメった苔で滑り台と化している。落ちると這い上がれないので、むやみに近付かないようにしたい。

    ピンチ15

    引っかかると溺れる流木・倒木

    水中や水上に倒れ込んだ木は、非常に危険。カヌーなどで上流から引っかかると水圧のために抜け出せず、救助も困難だ。流れの先に流木・倒木が見えたら即刻離れたい。

    ピンチ16

    引き込まれる反転流

    川では岩などの影響で水が下流に流れず、ずっと渦巻いている場所がある。カヌーでは待機場所にもなるが、人が落ちると中心に押しやられ、岸に戻れなくなるので注意。

    ピンチ17

    浮き上がれない堰堤下の循環流

    段差のある堰のような場所では、縦に渦巻く循環流が発生。水が白く泡立つと浮力が生まれず、体が浮かない。巻き込まれたら、川底や岩を蹴って脱出を目指す。

    ピンチ18

    鉄砲水

    土砂崩れなどで上流がダムのようになり、せき止められた水が決壊すると爆発的な流れとなって押し寄せる。これが鉄砲水だ。いつもよりも川の流れが妙に少ないなどという異変を感じたら、すぐに逃げだすこと。

    ※構成/高橋庄太郎 イラスト/鈴木みき

    (BE-PAL 2023年7月号より)

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