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    2022.12.21

    山ガールが教える、初めての登山で必要なグッズとその選び方

    LOWEの登山靴

    ローバー バンテージGT WXL(筆者私物)

    登山に初めて挑戦してみようと思ったとき、「道具は何から揃えればいいのだろう」と迷ってしまう方は多いと思います。

    そこで今回は、登山に初めて挑戦する初心者に向けて、日帰りで低山に登る場合に購入するべき登山グッズ(靴・ザック・ウェア)と、それらを選ぶポイントについて紹介します。

    登山靴(トレッキングシューズ)

    登山靴は、最初に買うべき登山グッズです。

    スニーカーで登ることはできなくもないですが、足が痛くなってしまったり滑りやすかったりと、事故につながる危険があります。

    そのため、初心者の方ほど登山靴を用意するべきだと考えています。

    登山靴には様々な種類がありますが、日帰りで低山に登る場合には「トレッキングシューズ」という登山靴をおすすめします。

    トレッキングシューズとは、軽く整備された山道を長時間歩くシーンに向いている、軽登山向けの靴のことです。普通の靴とは違い、ソールが固いため山道のようなでこぼこ道でも歩きやすく、疲れにくくなります。

    軽いハイキングから、無雪シーズンの登山まで活用できます。

    トレッキングシューズには、足首部分のカットの高さによってハイカットタイプ、ローカットタイプ、ミドルカットタイプの3タイプがあります。

    ハイカットタイプ

    足首をしっかりと固定してくれるため、標高が高い山や足場の悪い山道を歩く際におすすめです。

    長時間山道を歩くことを想定して作られているため、靴全体が固く作られており、普通の靴と同じように街歩きで使用することは難しいです。初心者の方は、慣れるまで歩きにくく感じる可能性があります。

    経験を積んだ後、標高が高い山や長時間の山行に挑戦したいと考えている方は、ハイカットを選んでみるのもいいかと思います。

    ミドルカットタイプ

    くるぶしが隠れる程度の高さで、ハイカットとローカットの中間にあたるタイプです。小屋泊ありの登山などに活用できます。

    ローカットの柔らかさとハイカットの保護性を兼ね備えているので、ある程度足首が固定されつつも、普段に近い形で歩くことができます。

    ローカットタイプ

    くるぶしが見える程度の高さになっており、標高が低い山やキャンプなどにおすすめです。柔らかく作られているため、スニーカーなどに近いイメージで歩くことができます。

    ただし、足首が固定されていないため、足首への負担から怪我につながってしまうことがあります。

    慣れていない初心者の方は、しっかりと足首を固定することができるミドルカットかハイカットをおすすめします。

    初めて買ったミドルカットの登山靴

    筆者が初めて買った登山靴はミドルカットでした。

    サイズ選び

    サイズを選ぶ際には、以下のポイントに気をつけてみてください。

    • 登山用の分厚い靴下を履いた場合に、かかと側に指一本分の余裕があること
    • 自分の足の幅に合っている

    登山用の靴下は分厚く作られており、歩く際の衝撃を吸収してくれます。クッション性があることで、足の疲労を軽減することができるので、登山用靴下を履いての登山がおすすめです。

    近くにアウトドアショップがあれば、実際に試着してみることをおすすめします。登山用の靴下を持っていない場合は、お店で貸してくれることもあるので、お店の方に声をかけてみてください。

    お店の方に相談する際には、

    • どのような山に登るのか
    • どの時期に登る予定か

    を伝えると、最適な一足を一緒に考えてもらえるでしょう。

    登山靴は色やデザインなども様々なので、ぜひお気に入りの靴を見つけてみてください。

    登山ザック

    普通のリュックを背負って登山をすると、荷物が背中に固定できずに、肩や腰に負担がかかってしまうことがあります。

    登山ザックには普通のリュックにはない特有の機能がついているので、より快適・安全に登山をするためになるべく登山用ザックを用意しましょう。

    ハイキングにぴったりの20リットルのザック

    ハイキングや日帰りでの低山登山のときは、20リットルくらいの大きさのザックを使用しています。

    登山ザックを選ぶ際には、以下のポイントを見ます。

    ・容量はどのくらいか

    日帰りで低山に行く場合は、10リットルから20リットルのザックがおすすめです。大きすぎるザックは、容量に対して荷物が少なくなりザックの中で荷物があちこちにぶつかったりしてしまうため、避けた方がいいでしょう。

    将来的に日帰り登山や山小屋泊を考えている方は、25リットルから35リットルくらいのザックにするといいでしょう。

    ・サイズは自分に合っているか

    サイズは、ザックの背面の長さから選びます。背面の長さは、首の後ろの突起した骨から腰骨までの長さのものを選びます。

    イズが合っていないとしっかりと背中に荷物を固定できないため、腰や肩に負担がかかります。

    ・雨対策ができるか

    雨蓋がついていれば、突然の雨の場合にも雨がザックの中に入るのを防いでくれます。また、レインカバーが付属しているザックも初心者の方にはおすすめです。 

    ・チェストベルトや外ポケットはあるか

    チェストベルトと腰辺りを固定するベルトの両方があると、荷物を背中に固定することができ、歩きやすくなります。

    水筒を入れる外ポケットは水分補給がしやすくなり、便利です。

    登山ウェア

    登山は、動きやすい服装ならなんでもいいのでは?と思う方もいるかと思います。

    観光リフトなどで登ることができる山であれば、普段着でも登れる可能性もあります。しかし、山の天気は変わりやすく、街よりも気温が低くなりがちなため、汗などで濡れたままでいると、低体温症などに繋がる恐れがあります。

    そのため、登山をする場合は、保温機能や速乾性に優れた登山用ウェアを着用した方がいいでしょう。

    登山ウェア着用写真

    寒くなるため、ニット帽やレインウェアで防寒しています。

    登山ウェアを選ぶとき、筆者は以下の点に注意しています。

    ・伸縮性があるか

    足を上げて登るなど、登山では体を大きく動かすシーンが多々あります。伸縮性がある素材のウェアを着用することで動きやすくなります。

    ・保温機能と速乾性をそろえているか

    汗をたくさんかくので、速乾性があるインナーを着用すると快適に登ることができます。また、汗をかくとその後冷えるので、保温機能があるウェアもおすすめです。

    また、山で雨に濡れてしまうと体温が奪われ、危険な状態に陥る恐れもあります。晴れ予報であってもレインウェアは持ち歩くことをおすすめします。レインウェアには防寒機能もあるので、初心者の方はまずレインウェアから揃えてみるといいでしょう。

    レンタルサービスの活用も視野に入れて

    上記を考慮してすべて揃えられたらばっちりですが、予算の都合などですべてを一度に揃えることが難しい場合もあるでしょう。

    そのようなときには、山道具をレンタルできるサービスもあるので、利用を検討してみてください。

    実際に筆者も初めて富士山に登ったときは、レインウェアを持っていなかったのでレンタルサービスを活用しました。

    お気に入りグッズを見つけて初めての登山を楽しもう

    登山用品はたくさんありますが、機能はもちろんのこと、デザインにも注目して、ぜひ自分のお気に入りを見つけてみてください。

    初めての登山が、きっと何倍も楽しくなると思いますよ。

    私が書きました!
    アウトドアライター
    maho
    大学時代に日本一の山に登りたい!と富士山に登ったことがきっかけで山登りにはまり、今年で8年。現在は、全国各地の山で登山を楽しんでいます。登山をしてみたい!と思ってもらえるよう、山登りの魅力を発信していきます。

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