キャンプで薪を割るときに、重い鉈は持っていかずに、フルタングの丈夫なナイフを持っていくというのが近年の流れだが、新潟県三条市の刃物ブランド「BABACHO」は、「多喜火鉈」というフルタングの小型鉈を提案して支持を集めている。その「多喜鉈鉈」に「ステンレスナイフ型」という新作が登場した。2022年11月8日の発売開始に先立ち、小学館の通販メディア「大人の逸品」では先行販売を始めている。
刃の素材は、鋼から錆びにくいステンレスとなり、形も包丁のような先端が細い形になった。もはやナイフといってもいいかもしれないが、0.4mmという背の厚さに鉈らしさが残っているといえる。もうひとつ従来品と違う点は、刃の表面に入れられた3本の線。薪の太さに合わせて3本の線のどれかが薪の中央にくるようにして、その上を薪や木の棒で叩く。この目印のおかげで、スムーズに割っていくことができる。バトニングに特化した鉈といえるが、せっかくの包丁型なので、料理にも活用するのがよいと思う。

刃の素材が柄の末端まで貫通したフルタング仕様。バトニングに耐えられる強度を持つ。

鞘は牛革製で、スリムな形状。これもナイフっぽい。

線を薪の中央に合わせて、その線の上を叩く。

刃厚がやや厚いが、料理への応用も可能。小さくて軽いので、皮をむくなどの作業もできる。
※この商品は[通販サイト]「大人の逸品」から購入できます。
多喜火鉈 ステンレスナイフ型 13,200円
https://www.pal-shop.jp/item/A55211009.html