7月開催の「東京キャンピングカーショー2022」で未発表の最新モデルも登場!
東海エリアで最大級のキャンピングカーのイベント「名古屋キャンピングカーフェア2022 AUTUMN」が、2022年9月10日(土)、11日(日)に、ポートメッセなごや(愛知県名古屋市)で開催された。会場には、国内外のキャンピングカーやカスタムバン、トレーラーなど135台もの展示車が並んだ。入場者数は、2日間合計12,181人。
従来通りのコアなユーザーはもちろん、キャンピングカーの需要拡大による新規ユーザーや、防災を意識したユーザーなど幅広い層が来場した。今回は、そんな会場を歩いて気になったキャンピングカーとアウトドアグッズ7選を紹介しよう。
1.アウトランダーPHEVのポップアップルーフ仕様「E:POP」を初公開
会場に入って、まず目を引いたのが西尾張三菱自動車販売のブース。2021年12月にフルモデルチェンジされたアウトランダーPHEVのポップアップルーフ仕様「アウトランダーE:POP」を展示。
展示車は、発売を前提としたプロトタイプ。リアシートを倒して広げたラゲッジルームの上に展開するフラットなベッドボードと、ポップアップルーフを利用して、2フロアの就寝スペースを確保できる。アウトランダーPHEVには、標準で100VのAC電源(最大出力1500w)が装備されているので、ワーケーションや災害時の電源確保など、キャンプ以外の用途でも便利に使えそうだ。
愛知県一宮市に本社を置く西尾張三菱自動車販売は、クルマ旅に役立つカスタムを施したキャンピングカーや車中泊車両を2010年から企画販売している。オンリーワンの製品を求めて、関東、関西からわざわざ買いに来るユーザーも多いそうだ。
西尾張三菱自動車販売 https://www.sun-auto.jp/mb/
2.新型ノアをベースにしたオプション充実の車中泊カー「DAYs」
ホワイトハウスのブースでは、7月に発表されたばかりのトヨタ/ノア、ヴォクシーをベースにしたポップアップルーフ仕様の車中泊仕様車「DAYs」を展示。フロントシートを回転させることで、快適なリビングスペースにしたり、長さに余裕がある就寝スペースを確保できる。ポップアップルーフは、強度の高いベース部分と、開閉を軽々行なえる軽量化されたルーフトップの2つのルーフで構成されていて、上部にはソーラーシステムの搭載もできる。サイドテント部分は、グレー、オレンジ、ブルーの3色から選択ができる。
ホワイトハウス https://www.whitehousecamper.com/
3.ウッディな空間が魅力のマルチスペース型ハイエース「ダルビィ・リトリート・アニバーサリー」
自転車、オートバイ、釣りなど、趣味人の活動を豊かにする楽しいカスタムバンやキャンピングカーを得意とする三重県津市に本拠地を置くダイレクトカーズ。こちらは、神奈川県厚木市に2021年7月にオープンした「ショールームATSUGI BASE」の開業1周年記念として制作したトヨタ/ハイエースのベースキャンプモデル。フロアからルーフまで室内を木板でデコレート。まるでログハウスにいるような心地よい空間を演出。リアシートは左右向かい合わせにベンチシートを配置。背もたれを外してセットすればベッドスペースを作りだせる。
快適装備も充実していて、スライド式のキッチンにはシンクを装備。横のボックスには、小型のエンゲル冷蔵庫(標準装備)を収納。200Ahのリチウムイオンバッテリーを標準装備することで、停車時にもクーラーをかけて快適に過ごせる。車中泊やワーケーションはもちろん、MTBなどアクティブなスポーツのベースとしても快適に使えそうだ。
ダイレクトカーズ https://www.cars-drt.com/
4.美しきポータブル電源「SABUMA」
会場内には、キャンピングカーの展示のほかにグッズメーカーのブースもあった。グッズエリアで注目を集めていたのがポータブル電源「SABUMA」のブースだ。SABUMAは、デザイン性に優れたスマホのアクセサリーなどを企画開発するアピロスが日本総代理店を務める。品質管理とアフターサポートは新潟県にある自社工場で対応。バッテリー本体の2年保証や、日本語によるサポートなど、買ったあとの安心感で高評されている。
SABUMAを代表する「ポータブル電源S2200」(希望小売価格269,500円)は、重量わずか20kg。サイズも幅200×高さ300×奥行430mmとコンパクト。大容量の2,000Whクラスのなかでもコンパクトで、車中泊やキャンプの際の運搬がしやすい。
うれしいのは、アウトドアで便利に使えるオプションがあること。S2200のために作られた「専用PUレザーカバー」と「スタッキングテーブルCHABUMA」を装着すれば、もはやポータブル電源には見えない。会場の展示のように、電子ケトルやホットプレートなど小型の家電を載せるのにピッタリのサイズ感だ。
ポータブル電源選びで迷ったら、デザイン性とアフターサポートで選べばいい。
SABUMA https://lp.sabuma.jp/
5.普段使いのしやすさにこだわったバンコン「ラギッド・バン・カントリー」
愛知県豊橋市に本拠地を置くケイワークスは、このショーで新型車「ラギッド・バン・カントリー」を発表した。この車両は、「普段使いのしやすさ」と「バンらしい武骨さ」をテーマに開発されたバンコンタイプのキャンピングカー。ベース車両には、ハイエースDXのナローボディをチョイス。屋根全体が水平に上がるエレべーティングルーフを採用。展開すると頭上高が高く取れるため、車内を立って楽々移動できる。1,000wインバーターや走行充電システムなどを標準装備して、車両本体価格を4,980,000円に抑えている。
ケイワークス https://kworks-aurora.com/
6.キュートにカスタムされた「プラットムルティ660」。さて、ベース車はなに??
キャンピングカーや車中泊に特化した車両のみならず、スタイリッシュなカスタムカーも展示されていた。オートスピリット(三重県四日市市)が製作した「プラットムルティ660」は、1960年代に発売されていたフィアットの名車「ムルティプラ」のオマージュモデル。外装から内装まですきなく作りこまれた、こだわりの仕上りだ。ベース車両は、なんとスズキ/エブリイ。ユニークなのは、その販売方法。ヘッドライトやウインドウパネル、フロントフェイスなど、パーツとしても販売していること。気に入った部分だけをご自身のエブリイに組み込むこともできるのだ。
オートスピリット https://autospirit.co.jp/
7.外観は新型トヨタ/ノア&ヴォクシーのまま!?シンプルキャンピングカー「MR」
バンレボは、2022年1月にモデルチェンジしたトヨタ/ノア、ヴォクシーをベースにしたキャンピングカー「MR」を展示。ソーラーパネル、2,000wインバーター、FFヒーター、電子レンジなどを標準装備。基本的な装備は、一世代前の同モデルから継承されているが、新型はお客様からの要望で、ストレージを右側に移動し、後方の視認性を向上させている。
バンレボ(バンテック新潟) https://www.vanrevo.jp/
キャンピングカーは、もはや特別な人の持ち物ではない
ブースを歩いているとき、「納車待ちなんです」「これ持ってるよ」「もう少し大きなのに、買い替えを考えています」なんていう声をちょうちょい耳にした。キャンピングカーは、もはや特別な人のものではなく、普通の乗用車として利用されているのかもしれない。車中泊、ペット連れの旅、そして、災害時の避難先として。需要の拡大と同時に、魅力的な装備やデザイン、価格的にも思い切ったモデルが出てきているようだ。次のマイカーの買い替えでキャンピングカーを候補に入れてみてはいかがだろう?
次回の「名古屋キャンピングカーフェア2023SPRING」は、2023年2月25日(土)、26日(日)にAICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)で開催予定。詳しくは、下記、テレビ愛知のWEBサイトでご確認を。
また、各地で開催されているキャンピングカーショーの予定や最新情報は、下記、日本RV協会のWEBサイトでチェックしよう。
取材協力
テレビ愛知 https://tv-aichi.co.jp/camping/
日本RV協会 https://www.jrva.com/