パンクでサステナブルなブルワリーBREWDOGが始めた100万本の植樹「LOST FOREST」プロジェクト | サスティナブル&ローカル 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.09.13 クラフトビール

    スコットランド発のBREWDOGが目指すカーボンネガティブ

    BREWDOG(以下ブリュードッグ)は、2007年、イギリスのスコットランドに創業したクラフトビールブルワリー。そのフラッグシップ「PUNK IPA」は、伝統的なエールの味をぶっ飛ばすインパクトで登場し、またたくうちにイギリスのナンバーワンクラフトビールに成長。まだIPAの名が知られていなかった日本にも早々に輸入され、IPA人気の火点け役になった。

    PUNKの名のとおり、ブリュードッグの基本理念は“常識に逆らう”ことにあり、これまでさまざまな斬新なアイデアで世界をアッと言わせてきた。クラウドファンディングで株主を募ったり、アルコール度675%という誰が飲むの?という度数のビールを造ったり、大胆なマーケティング手法で物議を醸したことも一度や二度ではない。

    その一方で、ブリュードッグには“世界一環境にやさしいブルワリー”を目指すというサステナブルな顔がある。

    パンクなグラフィティとも相性がいい「PUNK IPA」の看板。

    2019年 、ブリュードッグは、おいしいビールを飲みつづけられる地球環境を確保するための取り組みとして「BrewDog Tomorrow」を発表。2020年には、ユーザーがオンラインで株を買って経営にアイデアや意見を出せる「Equity for Punks」を開始し、5万人以上の新しい株主を迎え入れた。HPには「環境保護は我々自身の問題と捉え、所有する9,308エーカーの森を再生する予定だ」と記されている。

    スコットランドの1,500エーカーの森にキャンプ場を

    ブリュードックはスコットランドの南西部に1,500エーカーという土地を買い、100万本の広葉低木樹を植林して森を再生するLOST FORESTプロジェクトを進めている。1,500エーカーとは約600ヘクタール、東京ドーム約130個分ほどの広さ。さらに550エーカーに大量の炭素を蓄積する泥炭地(でいたんち)の復元を計画している。泥炭はピートと呼ばれるが、スコッチウイスキーに欠かせない資源でもある。

    創業者のジェームズ・ワット(左)とマーティン・ディッキー(右)。ふたりは2007年に、手元資金300万円で起業した。BREWDOG FOREST予定地で。

    こうした森の再生で、新たに吸収される二酸化炭素は約30万トンと計算されている。これはブリュードッグの事業によって排出される総二酸化炭素量の約2倍に相当するという。すでに2020年、排出二酸化炭素分の吸収を達成し、世界初の「カーボンネガティブな醸造所」になった。2023年までに排出二酸化炭素量を2019年比の35%削減を目標にしている。

    さらに、LOST FORESTプロジェクトで再生された森「BREWDOG FOREST」の一部にキャンプ場を整備し、地域経済にも貢献していく予定だ。

    FUJI ROCK FESTIVAL’22にも参加

    現在、日本で販売されているブリュードッグ製品は、「PUNK IPA」(IPA)、「HAZY JANE」(ヘイジーIPA)、「ELVIS JUICE」(グレープフルーツIPA)の3つ。

    左からフラッグシップの「PUNK IPA」。トロピカルフルーツとキャラメルの香り、ホップの風味と苦みの絶妙なバランスで世界中にファン多数。中央は、女性にも人気が高い「ELVIS JUICE」。ホワイト&ピンクグレープフルーツとブラッドオレンジのフルーティな香り、柑橘系の酸味と苦みが相まってジュースのように飲みやすい。右は現在、世界を席巻する濁った(ヘイジー)IPA「HAZY JANE」。ホップ由来の爽やかなフルーティーさが際立つ。

    今年は環境保護への取り組みに定評がある音楽祭FUJI ROCK FESTIVAL ’22に参加したブリュードッグ。

    このようにサステナブルを目指すブリュードッグはパンクなだけに、マスメディアにはなかなか姿を現さない。次はどんなプロジェクトが? インスタやTwitterでチェックしてほしい。

    私が書きました!
    ライター
    佐藤恵菜
    ビール好きライター。日本全国ブルワリー巡りをするのが夢。ビーパルネットでは天文記事にも関わる。@ダイムやSuits womanでも仕事中。

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