たき火でポップコーンをつくろう(たそがれ夕日編)。
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    2017.11.21

    たき火でポップコーンをつくろう(たそがれ夕日編)。

    b*p

    男のロマン、って何だろう……? っていう時代錯誤なことを考えていたら、ひらめいた。

    「海とたき火」って、もしかしたらこれ以上ない「男のロマン」的な組み合わせなんじゃないか……と。

    もちろん狙うは夕方。夕陽の赤い色は、なんだかとても切ない気持ちにさせてくれるからね。

    場所は、やっぱ海しかない。火と太陽。これ以上プリミティブなセッティングがほかにあるというのか? 

    海岸でたき火! っていうフレーズだけ聞くと、ちょっと寂しげに感じるかもしれない。まあ、寂しさってやつは、男のロマンの主成分ともいえるからね。

    広大な海を目の前にして、波音に負けないように豪快に流木を燃やしたいと思い、海辺で少しでも乾いている木片、流木のたぐいを探し出す。もちろん、たき火台を使用して、環境への影響もミニマムにすべく心がけたい。

    で、男のロマン派としては、着火もやはりミニマムに。マッチ一本で火をつけようじゃないか。できるだけ伝統的なマッチがいい。持参したマッチは、まったく湿っちゃいない。最強の保存容器『EXOTAC/マッチキャップ』で完全にガードしてきたからね。

    (ここ、もちろん、ジャズ喫茶でもらった渋いマッチとかでもOKです)

    さて、火がおきたら、たき火にポップコーン専用鍋を投入しよう。

    なんで、ポップコーンなのって? いやいや、昔からたき火にはポップコーンが定番。かつてアメリカの平原を荷馬車で旅した開拓者たちは、たき火で暖をとり、ポップコーンを食べながら西海岸をめざしたという。たき火とポップコーンがなければ、サンフランシスコも、ロサンゼルスも、ポートランドも、シアトルもなかったのである。

    最初は「ン? 反応イマイチかな?」と思っていたけど、火が強くなるにしたがって、ポンポンと弾け出す。このへんで、自分にはビールを投入。塩をふったら、最高のおつまみが出来上がり! 

    もっと一生懸命振らないといけなかったみたいだけど、少し焦げ臭いのもオツなもの。

    「海の向こうはアメリカだな~?」

    なんて坂本龍馬みたいなことを考えて、ミニマムたき火でポップコーンをつくってみよう!

    マッチ一本でたき火に火を付ける方法

    スノーピーク『焚火台』を使用。周辺から集めてきたスギの葉や枝を焚き付けに使う。ここが海辺のたき火における最大の難所!

    まずは、枯れたスギの葉に着火。その後、小枝に火が燃え移っていくように設置。

    枝の下のほうに隙間をつくっておいて、スギの葉を入れ、そこにマッチの火種を投入するとうまくいく。

    小枝が燃え上がったところで大きな流木も投入してみる。たき火台と絶対に火が点くマッチがあれば、海辺のたき火もこわくない。

    完成!

    エキゾタック/マッチキャップ ¥4,300
    航空機にも使われている高強度アルミニウムを使用したマッチ箱。軽量で防水性、耐久性が高い。状況によっては、マッチは命の次に大切だから。

    ぜひ、みんなも、実際にミニマムたき火をやってみてください。ひとりでもふたりでも、ポップコーンが弾けるころには、心もポップに楽しくなってくるはずだから!(実証済み)。そう、別にキャンプじゃなくたって、たき火をしたい。かつて「落ち葉たき」の習慣があったように、もっと気軽に、火を楽しもうじゃないか!

    ※構成/大草朋宏 スタイリング&撮影協力/北村 哲 撮影/小倉雄一郎

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