調理師キャンパーが教える!キャンプのカレーに必須の”あめ色玉ねぎ”を10〜20分で作る裏技
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    2022.03.23

    調理師キャンパーが教える!キャンプのカレーに必須の”あめ色玉ねぎ”を10〜20分で作る裏技

    あめ色玉ねぎで作ったカレー

    王道レシピをお店の味に!

    キャンプで食べるご飯を決める時に、ほぼ毎回と言っていいほど頻繁に候補に挙がるカレー。

    そんなカレーも、あめ色玉ねぎを加えるだけで、お店の味にぐっと近づきます。自然の中でいつもとは一味ちがったカレーを味わってみませんか。

    今回は、調理師免許を持つ筆者が、あめ色玉ねぎの簡単な作り方をご紹介します。

    事前に家庭であめ色玉ねぎを作り、キャンプへ持参するだけなので、次回以降のキャンプで気軽に試していただけると思います。

    あめ色玉ねぎを加えるだけでカレーは驚くほど美味しくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

    あめ色玉ねぎがカレーの味を格別にする

    今回ご紹介するのは、“あめ色玉ねぎ”をカレーに使う方法です。

    あめ色玉ねぎは作るのが難しいと思われるかもしれませんが、実はポイントを抑えることで10〜20分で作ることが可能です。

    まずは、「なぜ、あめ色玉ねぎがカレーをおいしくするのか?」をご説明します。

    あめ色玉ねぎがカレーを美味しくする理由

    あめ色玉ねぎを使ったカレー

    あめ色玉ねぎを使ったカレー。甘味と香ばしさが加わり、本格的な味に仕上がります。

    人がおいしいと感じるパターンは2つあります。

    1つめは、和食に代表されるような「甘味・塩味・苦味・酸味・うま味」のいわゆる“五味”のバランスが取れた味です。

    2つめは、中華料理に代表されるような「甘味・油味・うま味」が合わさった味です。

    中華料理のチャーハンをおいしく感じるのは、米の“甘味”、卵と油による“油味”、うま味調味料などの“うま味”の3つの味がバランスよく合わさっているためです。

    これら3つの味のうち1つでも欠けてしまうと、おいしさは減少してしまいます。

    黒酢酢豚

    チャーハンに限らず、他の中華料理も同様。写真の黒酢酢豚も、「甘味+油味+うま味」が合わさっている料理です。

    実は、カレーは中華料理と同様に、「甘味・油味・うま味」が合わさることでおいしくなる料理です。

    市販のルーもおいしく作られていますが、どこか物足りないとすれば、野菜の”甘味”でしょう。

    市販のルーで作ったカレーにあめ色玉ねぎを入れることで、玉ねぎの凝縮された甘味と香ばしさが加わり、「甘味・油味・うま味」の3つの味がバランスよく合わさります。そのため、一気にお店の味に近づくことができる、というわけです。

    あめ色玉ねぎの時短レシピ

    「甘味・油味・うま味」のご説明をしたところで、さっそくあめ色玉ねぎの作り方を紹介していきます。

    材料

    あめ色玉ねぎの材料

    今回は大きめの玉ねぎを使用。大きさによって調整してください。

    <2人分>

    • 玉ねぎ 1個
    • 塩 ひとつまみ
    • オリーブオイル 10ml

    作り方

    短い時間であめ色玉ねぎにするためには、玉ねぎの水分を早く抜くことが重要になります。

    玉ねぎから水分が抜けることで、玉ねぎの中にある糖分がフライパンの熱に反応しやすくなり、より早くあめ色に近づくからです。

    まずは、玉ねぎを薄くスライスしましょう。スライスする際は、スライサーを使用するのもおすすめです。

    スライス玉ねぎ

    薄ければ薄いほど、早く仕上がります。

    薄くスライスした玉ねぎを耐熱容器に入れ、ラップをかけて、600Wで5分加熱します。

    加熱することで玉ねぎがしんなりとし、水分が抜けやすくなります。

    次に、フライパンにオリーブオイルを引き、塩ひとつまみを加えて、強火で炒めていきます。

    玉ねぎを炒める様子

    塩を加えることで浸透圧の関係で、早く水分が抜けます。

    ここで玉ねぎをあえて少し焦がすことで、玉ねぎ内の糖分がカラメルのような状態になり、香ばしさが追加されます。

    強火にすることで時短にもなります。全体があめ色になるまで炒め続けましょう。

    完成したあめ色玉ねぎ

    所々焦げていても、煮込めば全く気になりません。

    この状態になれば、完成です。

    後半は水分が少なく、焦げやすい状態になっているので、様子を見ながら火を少しずつ弱めてもOKです。

    完成したら、一度味見をしてみましょう。

    あめ色玉ねぎに含まれる多くの甘味と香ばしさを実感できると思います。

    完成したカレー

    筆者が実際に調理したカレー。

    冷凍で持っていくのがおすすめ

    あめ色玉ねぎは、冷凍した状態でキャンプへ持っていくのがおすすめです。

    水分が少ない状態に仕上げているので、解凍してもベチャッとはならず、保冷剤代わりとしても活躍してくれます。

    クーラーボックスに入れる保冷剤は、意外と場所を取ってしまう上に、帰りの荷物になりがちです。

    あめ色玉ねぎで作った”保冷剤”なら、帰り道にかさばることもありません。

    ぜひ試してみてください。

    まとめ

    今回は、キャンプでお店のカレーを再現する方法について紹介しました。

    筆者はカレーが好きでよく自宅でも作るのですが、あめ色玉ねぎを加えるだけで、ワンランク上の味わいに仕上がります。

    基本的にキャンプの食べ物はすべておいしく感じるものですが、さらにひと手間加えて、贅沢な時間をすごしてみるのはいかがでしょうか。

    プロフィール画像
    私が書きました!
    アウトドアライター
    中野佑一
    自然の中でのんびりするのが大好きなアウトドアライター。都内在住。趣味はキャンプ・旅行・料理・読書。夢は自分の山を購入し、自分だけのキャンプ場を作ること。自由な生活が好きで現在はブロガー×ライターとして活動中。

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