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    2022.01.23

    「東京オートサロン&東京アウトドアショー」で気になったキャンピングカー6台

    12万人を超える来場者で無事閉幕

    千葉県・幕張メッセで1月14日〜16日まで開催された「東京オートサロン2022」は、3日間の来場者が126869人と盛況のうちに幕を閉じました。今年は「東京アウトドアショー2022」も同時開催だったこともあり、新たなカスタムカーの魅力を提案したことでも話題となりました。ここでは前回のレポート記事に続き、会場で出会った個性的な車中泊カーやキャンピングカーを紹介していこうと思います。

    HYMERがメルセデスベンツベースのワイルド仕様を展示

    ドイツの名門キャンピングカーメーカーであるハイマー。ハイマー・ジャパンは、昨年よりメルセデスベンツをベースにしたモデルの取り扱いを再開するとしていましたが、今回のショーで「ML-T580 4WD」を初披露。

    メルセデスベンツ・スプリンターをベースにしたこのモデルは、ハイマーらしい高級感をインテリアに取り入れつつ、リフトアップされた地上高や4WDを設定するなど、走破性の高いグレードも用意。快適に冒険や旅ができる1台として注目されていました。

    フロントシートを回転させてリビングに展開。ルーフウインドウもあり開放性も高い

    中央にキッチン、後方にベッドルームをレイアウト。家具や照明など高級感たっぷりの演出。

    可愛い表情の「エブリイ」で車中泊&車上泊

    T-STYLE AUTO SALESの「Jimry(ジムリィ)」は、軽ワンボックスであるエブリイをベースに、ジムニー純正のフロントパーツを移植してジムニー顔へと変更。さらにインチアップやフロントガードにフォグランプを装着して外遊び仕様にカスタム。

    インテリアのほうも、荷室をかさ上げしてセカンドシートと合わせてベッドモードにできるほか、ルーフ部分にもGRAVISのルーフテントが備わり車中泊と車上泊が楽しめます。愛らしい表情に機動性の高さが光っていました。

    ウッド調のインテリア。左右キャビネット、ベッド下が収納スペースとなる。

    「アルファード」をオフロード仕様にカスタム

    ジムニーやエブリイのカスタムを得意とするスズキコンプリート(アウトクラスカーズ)からは驚きのモデルが登場! 

    アルファードをベースに、海外仕様であるレクサスLMのスピンドルグリルを装着。さらに、リフトアップをはじめバンパーガードやオーバーフェンダーにより高級オフローダー仕様へと進化。

    内装も、内張の張り替えやダークブラウンのシートカバーでアクティブさを演出していました。

    フロントバンパーガードやオーバーフェンダー部分には防傷、防錆、防汚効果がある「ラプターライナー」塗装を施している。

    ルーフにはアルミ合金を採用したGIWORKSのルーフテントにサイドオーニングを装備。

    トレーラー+ルーフテントという選択もアリ!

    ミリタリーテイストのカーゴトレーラー「BLAST FARM T-33」。

    オリジナルトレーラーを製作するダイナミックスは、「ブラストファームT-33」を展示。

    これは、全長×全幅×全高=3050×1450×1020mm、最大積載量200kgという軽サイズの万能トレーラー。キャンプ道具や遊び道具が満載できるのはもちろん、けん引免許も不要で軽自動車でけん引することだって可能。

    T-33に「ブラストトレイルオーバーランダー・ルーフトップテント」を装着すれば、写真のようなキャンプスタイルに変身。テントには大人2人と子供2人が就寝できます。

    価格もT-33283800円、ルーフトップテントが195800円。キャンピングカーはまだまだ高嶺の花という人には、こうしたワイルドなトレーラースタイルもアリなのではないでしょうか。

    ルーフテントのサイズは展開時で140×240×H130cm。重量は48kg。

    デビューしたてのアトレーデッキバンをキャンパー仕様に

    ダイハツから昨年12月に発表された新型アトレーデッキバンをベースにした「アトレーデッキバン キャンパーver.」は、来場者から熱い視線を浴びていました。

    先代もそうでしたが、後部に荷台のあるダブルキャブ仕様で、職人や趣味人からも人気のあったモデル。

    キャンパーver.はリフトアップやオリジナルのグリルやバンパーで、意匠もアウトドアらしくなっており、後席にはアウトドアグッズを置き、荷台には取り外し可能なバスタブまで装備。

    ルーフにはGIWORKSのルーフテントも備わり、荷台のお風呂にゆったり浸かり、車上でぐっすり就寝できてしまう仕様。

    働くクルマは、使いようによってはキャンプ最強のクルマにもなれるということを楽しく提案していました。

    デリカD:5のラリーアート仕様はタフでワイルド

    三菱自動車のモータースポーツ部門である「ラリーアート」。三菱自動車ユーザーのなかにはファンも根強く、昨年5月にアナウンスされたラリーアートの復活には、大きな喜びの声も。

    そんなラリーアートのアクセサリーを身にまとったのが「デリカD5 Tough×Tough」。

    ブラックボディにブランドカラーであるレッドをアクセントに入れて存在感を強調。さらに、ジャオスのフロントグリルやロードハウスのランプステー、MADLYSのベッドキット、BUSTERSルーフトップテントなどにより、よりアウトドア色を打ち出していました。いまや稀少なオフロードミニバンをアップデートさせる好例だと感じました。

    今年のショー会場では、ルーフテントを装着したモデルがたくさんあったことに、とても驚きました。

    車上泊だからできる見晴らしの良さや開放感など、魅力が多い反面、ルーフテントを装着する際はルーフラックの強度や耐荷重、愛車の天井やピラー剛性などもしっかりと考慮したいですね。

    また、装着後は、全高や重心が高くなるため未装着時よりも横風などの影響が受けやすく、立体駐車場に入れるときもちょっと注意が必要です。

    来年の東京オートサロンは2023年11315日に開催される予定。どんなクルマが登場するのか、いまから楽しみです。

     

    私が書きました!
    編集者・ライター
    伴 隆之
    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと取材用のトヨタ・プリウス。また、日産エルグランドをベースに自身で車中泊カーを製作中。完成後はエルグランドで国内をキャンプ旅するのが目下の目標。

     

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