キャンプでの食事は大きな楽しみの一つですが、何品も作るのは手間がかかるもの。そこでオススメしたいのが、今回ご紹介するポリ袋を使った湯煎調理です。
ポリ袋に食材を入れ、鍋に入れて湯煎するだけの簡単さで、一度に何品もできあがります。湯煎している間はほったらかし。優雅なキャンプ時間が確保できます。
洗い物も最小限で済み、密封することでうまみや栄養素が逃げないというメリットも。
ぜひ、ポリ袋湯煎レシピをキャンプご飯のレパートリーに加えてみませんか。
ポリ袋湯煎調理のやり方
まず、基本的なポリ袋湯煎調理のやり方を紹介します。
![アイラップ](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/i-wrap.jpg)
今回はアイラップを使用しました。湯煎調理に適しており、スーパーマーケットやホームセンターで手に入ります。
(1)ポリ袋を用意します。
ポリ袋は必ず食品用の物を使用し、耐熱性のあるものを選んでください。熱湯調理が可能な、半透明の高密度ポリエチレンが適しています。
![ポリ袋にアヒージョの材料を入れる](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/plasticbag.jpg)
材料をどんどんポリ袋の中に入れるだけです。
(2)耐熱性のポリ袋を用意し、食材と調味料を入れていきます。
![ポリ袋に食材を入れて縛った様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/3plasticbags.jpg)
空気を抜き上の方で結ぶのがコツ。空気が膨張してポリ袋が破けるのを防ぎます。
(3)できるだけ空気を抜き、上の方で結びます。
ポリ袋に入れるまでを家でやっておけば、キャンプでは湯煎にかけるだけです。
![フライパンに皿を入れて湯を沸かす](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/fryingpan.jpg)
このように大きめの皿をフライパンの底に置きます。
(4)フライパンや鍋底に、皿やざるを置いて湯を沸かします。これは、鍋肌にポリ袋が直接触れて、熱で破けてしまうのを防ぐためです。
![ポリ袋を湯せんしている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/boil.jpg)
大きめのフライパンなら一度に何品も湯煎可能。
(5)鍋が沸騰したら、ポリ袋を入れて火が通るまで湯煎します。
湯煎時間が異なる複数の料理を作る場合は、時間がかかる物から時間差で湯煎をはじめ、同時にできあがるようにするといいでしょう。
分量を増やすときは、1つの袋に入れる量はそのままに、袋の数を増やしてください。1つの袋に入れる分量を増やすと湯煎に時間がかかってしまい、うまくできあがりません。
ポリ袋湯煎を使ったオススメレシピ
チキンロールのトマト煮込み
鶏モモ肉でいんげんとにんじんを巻いてからトマトで煮込み、彩りよく仕上げました。ポリ袋に入れるところまで自宅で準備しておけば、キャンプ場では湯煎するだけでできあがります。
![チキンロールのトマト煮込み](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/chicken.jpg)
一見手間のかかりそうなメニューも、湯煎するだけで完成します。
材料(2人分)
![チキンロールのトマト煮こみの材料](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/chicken-ingredients.jpg)
チキンロールのトマト煮込みの材料です。
鶏肉 1枚
塩・コショウ 少々
インゲン 4本
人参 1/4本
<トマトソース>
カットトマト水煮 200cc
オリーブオイル 大さじ1
ケチャップ 大さじ1
ウスターソース 大さじ1
にんにくのみじん切り 1かけ分
ローリエ 1枚
顆粒コンソメ 小さじ1
(1)鶏肉は余分な脂や筋を取り、厚みが均一になるように開き、塩、コショウをふります。
(2)いんげんは水にくぐらせ、にんじんは千切りにし、それぞれラップにくるんで600wで1分ほど電子レンジにかけます。
(3)鶏肉の上にいんげんとにんじんを乗せて、手前から巻き、巻き終わりを楊枝で留めます。
![鶏肉の上ににんじん、いんげんを乗せる。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/vagetableonthechicken.jpg)
にんじんといんげんをやや手前に置き、巻いていきます。
![にんじんといんげんを鶏肉で巻いた状態。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/roll-chicken.jpg)
巻き終わりを楊枝で留めていきます。縫うようにしなくても、奥まで刺せば留まります。
(4)ポリ袋にトマトソースの材料を入れ、よく混ぜておきます。
(5)楊枝でポリ袋を破かないように注意しながら鶏肉もポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて、上の方で結びます。
(6)お湯を張った鍋やフライパンに入れ、30分~40分ほど湯煎にかけます。
(7)袋から出して肉を輪切りにし、ポリ袋に残ったトマトソースをかけて完成です。
具だくさんオムレツ
![オムレツ](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/omlet.jpg)
うまく作るのが難しいオムレツも、湯煎調理でフワフワにできます。
フライパンで作るのが当たり前のオムレツも、湯煎調理すればホテルのオムレツのようにフワフワにできあがります。
材料(2人分)
![具だくさんオムレツの材料](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/omelette-ingredients.jpg)
今回使用した材料です。他の野菜や、チーズなど、お好みの具材で作ってみてください。
卵 2個
牛乳 大さじ2
ベーコン 2枚
ミックスベジタブル 大さじ4
塩・コショウ 少々
作り方
![ポリ袋の中の卵・ベーコン・ミックスベジタブル](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/eggandvagetables.jpg)
卵もポリ袋に割り入れるだけ。ボールでときほぐす必要もありません。
(1)ポリ袋に全ての材料を入れてよく混ぜ、空気を抜いて上の方でしばります。
(2)お湯を張った鍋やフライパンに入れ、湯煎にかけます。卵が固まってきたらポリ袋内で時々上下を返すと、きれいなオムレツの形に仕上がります。
(3)10分ほど湯煎にかけ、卵が固まったら完成です。
エビとマッシュルームとブロッコリーのアヒージョ
![エビとマッシュルームとブロッコリーのアヒージョ](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/ahijo.jpg)
オイルをたっぷり使うアヒージョも、ポリ袋なら最小限のオイルで済みます。
オイルの風味が飛ばないようにじっくり火を通すアヒージョは、ポリ袋湯煎の得意料理。
しかもポリ袋に入れることでまんべんなくオイルがいきわたるので、使うオイルの量は最小限で済みます。
材料(作りやすい分量)
![アヒージョの材料](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/ahijo-ingredients.jpg)
アヒージョの材料です。
エビ 150g(今回は、背ワタを取ってある冷凍エビを解凍して使用しました。)
マッシュルーム 1パック(今回はブラウンとホワイトを半量ずつ使用しました。)
オリーブオイル 75cc
にんにくのスライス 1かけ分
唐辛子 1本
塩・コショウ 少々
作り方
(1)材料を全てポリ袋に入れ、よく混ぜてオイルをなじませます。
(2)ポリ袋の空気をできるだけ抜いてから、上の方で結びます。
(3)お湯を張った鍋やフライパンに入れ、15分ほど湯煎にかけて完成です。
作るときの注意点
(1)均一に火を通すために、時々ポリ袋の向きを上下反対にするとうまくいきます。
(2)湯煎調理は、火が通るまで30分以上かかるものもあります。ガス缶など燃料は十分に用意しましょう。
(3)湯煎の終わったポリ袋は高温になっています。火傷にご注意ください。
ポリ袋でラクチンキャンプご飯完成!
筆者がポリ袋湯煎調理に出合ったのは、何年か前の町内会の炊き出し訓練の時。
湯煎にかけるだけでご飯や煮物、オムレツが一度に作れることに感動しました。
その時、ポリ袋湯煎調理は災害時はもちろん、キャンプにも便利!と思い、実践しています。
ソロキャンプでもファミリーキャンプでも、ラクチンでおいしいポリ袋湯煎調理。
ぜひお試しくださいね。
では、楽しいキャンプライフを!
![](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/af0cc3277b36cb8063c26139eccf891c.png)