もしかして捨ててる?「米のとぎ汁」アウトドアでの3つの活用法 | キャンプのコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

もしかして捨ててる?「米のとぎ汁」アウトドアでの3つの活用法

2022.01.16

クッカーの中に米のとぎ汁に浸かった米が入っている

写真は筆者の私物です。

米のとぎ汁は、洗剤が無かった時代には、洗剤の代わりとして利用されていました。

米のとぎ汁が白く濁っているのは、精米の段階で落ちなかった糠(ぬか)が入っているからです。糠の中には天然の界面活性剤が含まれています。

界面活性剤とは簡単に言えば、水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせる働きをする物質で、汚れを落とす働きがあります。

界面活性剤は食器用洗剤にも含まれており、中には川や海に流れた後、分解をせず、環境に影響を与えてしまうものもあります。

それに対して、米のとぎ汁に含まれている界面活性剤は、植物由来の天然成分なので、地球に優しく安心です。周囲の環境にいつも以上の配慮が必要なアウトドアでは、米のとぎ汁を積極的に活用することをおすすめします。

今回は、米のとぎ汁のアウトドアでの3つの活用法をご紹介いたします。

米のとぎ汁の3つの活用法

1.クッカーのシーズニングや金属臭の除去に使用できる

コップに入った米のとぎ汁

米のとぎ汁。

シーズニングとは、鉄製のフライパンや鍋を、使用する前に油で慣らす作業のことです。鉄製のものだけでなく、表面に加工がされていないアルミ製のクッカーは、シーズニングをすることで、焦げ付き、傷、腐食の防止ができます。

アルミ製のクッカーを慣らすのに最適なのは、油ではなく米のとぎ汁。米のとぎ汁に含まれている成分でクッカーの表面に油膜加工ができるからです。

シーズニングの作業はとても簡単なので、お伝えいたしますね。

米のとぎ汁でアルミ製の鍋をシーズニングする方法

1.クッカーを綺麗にする

中性洗剤を使用してクッカーを綺麗に洗いましょう。

2.クッカーを米のとぎ汁で煮る
鍋の中に米のとぎ汁が入っており、その中に小さめのクッカーを入れている

米のとぎ汁にクッカーを浸して煮ます。

クッカーが入るくらいの鍋にとぎ汁を入れて沸騰させ、クッカーを入れて弱火で15分ほど煮ます。とぎ汁が少なければクッカーの内側にとぎ汁を入れ、15分煮ましょう。その場合はクッカーの内側だけがシーズニングできます。

3.洗剤を使わずに水洗いする

シーズニング済みのクッカーを調理に使った後に洗う場合、洗剤を使わないようにしましょう。洗剤を使うと皮膜加工が剥がれてしまうので、ご注意ください。

また、米のとぎ汁でシーズニングしたクッカーは、調理で何度も使用すると自然に皮膜加工が剥がれ、効果がなくなってしまいます。定期的にシーズニングをしてメンテナンスをしましょう。

ステンレス製のクッカーに米のとぎ汁を入れて煮ている。

金属臭の除去もできます。

また、本来ならシーズニングの必要がないステンレス製のクッカーなども、使用しているうちに、金属臭が発生することがあります。そのような場合も、米のとぎ汁を注ぎ15分間煮込んでシーズニングを行なえば金属臭を落とすことができます。

2.油まみれの食器のつけ置き洗いに有効

カレーを食べた後の汚れた皿とスプーンがある

カレーで汚れた皿。

米のとぎ汁は食器のつけ置き洗いにも有効です。カレーを食べた後に汚れた皿を、米のとぎ汁で洗ってみましょう。

カレーで汚れた皿に米のとぎ汁がなみなみと入っている。

米のとぎ汁を入れた様子。

カレーを食べた後の皿に、米のとぎ汁を注いで10分ほど放置します。

10分後、米のとぎ汁を流し、スポンジで表面を優しく拭き取ります。

皿を拭いたスポンジと皿がある

皿にべったりとついていたカレーがこの通り。

ほとんどの汚れがとぎ汁に溶け込んでいたため、スポンジが少しだけ汚れる程度でした。

皿の内側を指で触っている。

油がしっかりと落ちています。

表面を手で触ったところ、油っぽさが除去されて、つるつるとした触り心地です。そのまま次の料理に使用できるほど綺麗になりました。

皿の匂いを嗅いでみたところ、かすかにカレーの香りがします。香料が入った食器用洗剤とは違うので、食器についた臭いを完全に除去することはできませんが、ほとんど落とすことができました。

ちなみに、油汚れでない食器ならばつけ置きの必要はありません。米のとぎ汁を含ませたスポンジで、軽くこするだけで綺麗にすることができます。

3.油が飛んだ机や椅子など大物の清掃に

キャンプ用の机の上に水筒やクッカーが並べられている

キャンプの後は椅子や机の汚れが気になります。

キャンプで料理をした後に厄介なのが、調理後に飛び散った油汚れ。さらに、机や椅子は足部分の泥汚れも気になります。汚れをそのままにして持ち帰って放置すると、頑固な汚れになってしまうので後で掃除が大変になります。撤収前には小物だけでなく机やチェアなどの大物も、綺麗にしてから車に積み込みたいものです。

机をタオルで拭いている

米のとぎ汁は拭き掃除にも大活躍。

米のとぎ汁をしばらく置いておくと、半透明な上澄みと糠(白い沈殿物)に分離します。この糠には、汚れを落とす成分が豊富に含まれています。糠を雑巾やスポンジにつけて、机やチェアなどの表面をこすりましょう。泥も油汚れもするすると落とすことができます。

米のとぎ汁を使う際の注意点

容器に入ったコメのとぎ汁

米のとぎ汁はなるべく早く使い切りましょう。

米のとぎ汁は栄養やミネラルが豊富なので、その中は微生物が繁殖しやすい環境となっています。雑菌の繁殖しやすい春から夏にかけての暖かいシーズンには、できるだけその日のうちに使用するよう心がけるといいでしょう。

米のとぎ汁はアウトドアで重宝する

洗剤を使って皿洗いや拭き掃除を行なうと、洗剤をしっかりと落とすために大量の水が必要になります。

一方、米のとぎ汁は洗剤とは違って、飲み込んだり、身体に付着したりしても安心な天然成分です。しっかりと洗い流す必要がないので、清掃にほとんど水を使用しません。

アウトドアでは、場所によって使用できる水が限られる場合があります。そういった場合、米のとぎ汁は大活躍しますよ。一般的な洗剤に比べて環境に与える負荷も少ないのがいいですね。

この記事のことを思い出して、アウトドアで米のとぎ汁を有効活用していただけると幸いです!

私が書きました!
アウトドアライター
のまどう
行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。
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