実践!ナイフの正しい使い方『 竹や木を切ってみよう 』
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    2016.09.16

    実践!ナイフの正しい使い方『 竹や木を切ってみよう 』

    ナイフに慣れたら、堅いものを切ったり、削ったりしてみよう。ナイフも小さなフォールディングナイフではなく、シースナイフ(ブレードとハンドルが一体構造で、ブレードをシース〈鞘〉にしまうタイプ)を使ってみて! シンプルで頑丈なつくりなので、力を入れた作業がより楽しくなるぞ!

    割りばしから串を作りたい。どうやって削る?

    Q16

    ナイフを持った手を体に固定して、割りばしを手前に引く

    16A

    ① ひざに右手を固定する。

    ② 鉛筆を削る要領で、割りばしを手前に引く。

    長い竹串を短く切るにはどうする?

    Q17

    手で折ると、竹の繊維が引きちぎられて裂けてしまう!

    竹串の外周に切れ目を入れて手で折る

    ① 竹串を回しながら、ナイフを前後に動かす。

    A17-1

    ② このように表面に切れ目が入ればOK!

    A17-2

    ③ 切れ目を徐々に深くして、最後は手で折る。

    A17-3

    こうすると、切り口がきれいになる。

    着火しやすいよう薪にささくれを作るには?

    q18

    このように薪の表面を浅く切り、細かくめくれば火がつきやすい。

    薪を地面に立てて、薪の角をエッジに押し当てる

    a18

    ブレードを浅く斜めに切り入れて作る。不揃いでも大丈夫。

    薪から細いたきつけを作るには?

    q19

    たきつけがあると、薪への着火が楽になる。

    剣ナタを体に固定させて、薪を手前に引いて削っていく

    A19

    ① 薪を手前に引く。レザーグローブをはめていると、しっかり握れる。

    ② 剣ナタをひざに固定。薄く細くそぐと、よく燃える。

    竹筒をどうやって半分に割る?

    Q20-1

    Q20-2

    ヒント:もうひとつの竹筒を使ってもOKです。

    もうひとつの竹筒で刃の背を叩いて割り込んでいく

    ① 刃を軽く当てて食い込ませ、竹の繊維へまっすぐに切り込む。

    A20-1

    作業中、ブレードを無理にこじるとエッジが欠けるのでやめよう!

    ② 竹筒で刃の背を叩いて刃を割り込ませる。

    A20-2

    ③ 刃が割り込んだら竹ごと堅い地面(平らな板や石があればベター)に叩きつければ自然と割れる。

    A20-3

    ④ 叩きつけずに刃の先端を竹筒で叩いてもOK。

    q

    エッジを地面に当てると欠けるので注意しよう。薪も同じ方法で割ることができる。

    竹に穴を開けるには?

    Q21

    ブレードの薄いナイフだと刃こぼれする恐れがある。ブレードの厚いナイフか剣ナタで作業しよう。いずれにせよキリがないときの応急策と考えたい。

    キリのように先端をねじって開ける

    ① 刃を立てて、軽い力で剣ナタを何度もねじる。

    A21-1

    切り込むというよりも、竹を粉にするように削る。

    ② 貫通したら裏からも開けると穴を大きくすることができる。

    A21-2

    木の枝の余分な小枝をどう落とす?

    Q22

    落ちていた大きな枝。小枝がなければ杖に使えそう……。

    無理して1回で切ろうとせずに何度か振り下ろして切り落とす

    A22

    必ず左手は切るところより上のほうを持つ。足も、ナタの進む方向から離す。

    木の皮をはぐには?

    Q23

    ブ皮を剥いできれいにすれば、何か手作り家具の部品に使えそう。

    たきつけを削る要領で剥ぐ。無理をせずに少しずつ薄く削っていく

    A23

    ナタを押し出していく。皮が厚く堅い場合は注意。力を入れて一度に厚く剥ごうとせずに薄く削っていく。

    ヤブを刈り払うには?

    Q24

    地面と水平でなく、斜めに断ち切る

    A24-1

    切り口

    A24-2

    茎(幹)がやわらかい場合は左手で支えたほうが切りやすい。ナタの重さを利用し、茎(幹)に対して斜めに刃を振り下ろす。周囲に人がいないのを確認して行なおう!

    自分の爪を使って、切れ味を簡単にチェックする方法は

    Q25

    くれぐれも指などをきらないように注意してください。

    親指の爪にエッジを当てて、爪の先のほうにずらしてみる

    A25-1

    エッジが爪に吸いつくようにくい込み、矢印方向に動かなければOK。ずれてしまうようなら研いだほうがいい。応急処置的に簡単に切れ味を戻すには市販のタッチアップツールを活用する。しっかり研ぐには砥石を使う。

    タッチアップのやり方

    A25-2

    棒状のシャープナーにエッジを斜めに当てて滑らせる。エッジの角度に合わせて2~3回。両側のエッジを研ごう。

    A25-3

    V字シャープナーもあり、V字部分へブレードを垂直に入れて手前に引く。

    監修/鶴田康男 イラスト/Chai 構成/DECO(大塚 真)、大澤竜二

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