遊び心が刺激される!多次元焚き火台、Maagzの「ラプカ」を徹底レビュー | 焚き火・火おこし道具 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.06.05

    遊び心が刺激される!多次元焚き火台、Maagzの「ラプカ」を徹底レビュー

    写真は全て著者の私物です。

    今回ご紹介するのは、八王子に拠点を構えるガレージメーカーmaagz(マーグズ)が手掛ける、多次元焚き火台rapca(ラプカ)の風防セットです。シンプルなパーツで構成された、折り畳み式のスタイリッシュな焚き火台。見た目が美しいだけでなく、使い勝手の良い、機能的な製品です。その魅力をお伝えいたしますね。

    ラプカの組み立て方

    まずラプカの組み立て方をご説明いたします。

    ケースに入ったラプカ。

    ラプカは上質な倉敷帆布のケースに収納されています。収納した状態の薄さは約13mmです。かさばらないので、荷物と荷物のすきまに収納できますね。

    本体をケースから出してみましょう。

    ラプカのパーツ。

    こちらがラプカのパーツです。

    1 フレーム
    2 ゴトク
    3 ジョイント
    4 灰受けパネル
    5 ロストル
    6 風防

    では、組み立ててみましょう。

    フレーム同士をジョイントでつなぐ。

    フレーム同士をジョイントでつなげます。つないだ状態で地面に置けば、フレームが自立します。

    灰受けパネルを接続する。

    2枚の灰受けパネルを接続します。

    灰受けパネルの方向に注意してください。

    1枚になった灰受けパネルを、フレームの4隅にあるツメの部分に引っかけて接続します。

    組み立て完了。

    ロストルを灰受けパネルの上にかぶせて組み立て完了です。

    持ちあげて移動ができます。

    いちど組み立てると、パーツ同士がしっかりとかみ合っています。持ちあげて横にしてもバラバラにはなりませんでした。火をおこした後に、持ちあげて移動ができますね。

    ラプカの特徴

    火力調節が簡単

    バーナーと違って、焚き火での調理は火力調節が難しいのがネックですが、ラプカならば火力調節が簡単です。そのわけは、ラプカの特徴的なフレーム部分の造りにあります。ラプカのフレームは、上部が3段にわかれているので、ゴトクを上下3段階に設置することができます。

    上段に設置したゴトク。

    煮込み料理などで弱火にしたい時はゴトクを上段に。

    下段に設置したゴトク。

    焼き物などで強火にしたい時は、ゴトクを下段に設置すれば、火力調節が簡単にできます。

    ゴトクを立体的に配置できる

    ラプカはゴトクを立体的に配置することができます。それが、多次元焚き火台というネーミングの由来になります。

    著者の手持ちのゴトク。

    ラプカに付属しているゴトクと、著者の手持ちのゴトクを使って、ゴトクを立体的に配置してみましょう。

    ゴトクを立体的に配置した様子。

    上段と下段にゴトクを配置してみました。こうすれば、同時に別々の調理ができますね。

    フレーム自体が拡張を意識して設計されているので、フレームの幅に合いさえすれば、どんなものでもゴトクになります。ホームセンターで手に入る鉄棒などをゴトクに利用することもできそうです。自分なりの使いかたを探す楽しみを味わうことができますよ。自由度が非常に高い焚き火台ですね。

    燃焼効率が抜群

    空気を取り込みやすい造りです。

    ラプカはロストルと灰受けとの間の空間が広くとられています。一見してわかる通り、ロストルの肉抜き部分も多く、下からの空気を取り込みやすい造りになっています。

    さえぎるものが無いので、空気が多く供給される。

    ロストルの周りにはさえぎるものが無く、通気が良いので、薪の周囲からも新鮮な空気が供給されます。

    そのため、いちど火がつくと安定した炎で焚き火を楽しむことができます。

    風防をつければ風に強い焚き火台に早変わり

    ラプカは非常に燃焼効率が高い焚き火台です。そのため、風の強い場所では、風の影響を強く受けて、薪がすぐに無くなってしまいます。そんな時、風防をつければ、ゆっくりと焚き火を楽しむことができます。

    風防の取り付け方をご説明いたします。

    フレームを曲げながら、ミゾに差し込みます。

    フレーム側の風防は、風防を曲げて、フレーム中段のミゾに左右のツメを差しこめば、取り付けができます。

    風防を斜めに差し込んだ様子。

    他の2面は、風防を斜めに差し込んで立ちあげるだけで取り付けができます。

    風防を取り付けた様子。

    風防を取り付けると、ガラッと見た目の印象が変わりますね。

    風防を2面だけ取り付けた様子。

    風防は面ごとに取り付けが可能なので、2面だけを取り付けて、風の通り道をつくることもできます。風防を3面にしてコの字型にした場合は、風を防ぎつつ、薪の出し入れもしやすくなります。

    風防もゴトクのようにアレンジがきくので、自由度が非常に高いですね。

    実際に使用してみました

    ロストルに枯草と枝を置いた様子。

    枯草と少量の枝を焚きつけにして、薪に火を点けます。

    薪に火が広がった様子。

    風通しが良いので、すぐに薪に火が広がりました。

    薪の周りにさえぎるものが無いので、炎がとても美しいですね!ロストルがフラットなので、360度、どの角度からも焚き火全体を眺めることができます。

    ゴトクを立体的に配置して調理した様子。

    上段と中段にそれぞれゴトクを配置しました。

    上段ではスキレットを使用し、弱火でじっくりとアヒージョを調理しました。同時にケトルでお湯を沸かしました。中段では鉄のフライパンを使用し、強火でステーキを焼きました。

    付属のゴトクは細くて華奢に見えますが、重いものを乗せても曲がることはありませんでした。ロストル部分にも広葉樹の重い薪をたくさん乗せましたが、ゆがむことはなかったです。上質なステンレスで丁寧に作られているので、剛性が非常に高いですね。

    3面に風防を取り付けた様子。

    薪が少なくなってきたので、風防を3面に取り付けました。火が起きた状態でも、風防をスムーズに取り付けることができます。ただ、火傷の恐れがあるので、皮手袋は必須です。

    ゴトクを下段に設置してホイル焼きを作ってみました。

    薪が少なくなり、火が弱火になってきたので、ゴトクを下段に設置し、その上でキノコのホイル焼きを作りました。火の状態に合わせ、ゴトクの高さを変えて調理ができますね。薪を無駄にしないので経済的です。

    薪が無くなるまで、放置してみました。最後は薪がしっかりと燃え切って、炭が少しだけしか残りませんでした。

    まとめ

    個人的に、焚き火をするなら直火が好きです。焚き火台は直火ができない場所で、やむを得ずに使用する道具だと思っていました。しかし、ラプカを使用してその考えを改めました!!ラプカはゴトクや風防パネルの設置に関して、自由度が高く、ユーザーが工夫をする余地のある焚き火台です。それゆえに、ラプカを使った焚き火では、石を組んで直火をする時と近い感覚を味わうことができます。使っていて遊び心を刺激されます!直火が好きな方や、火力調節が簡単なので、調理が好きな方にもおすすめの焚き火台です!

    Maagzからはラプカ専用のゴトクや焼き網、鉄板などのアイテムも数多くリリースされています。それらを使えば、ラプカの使いかたの幅をさらに広げることができます。是非合わせてチェックしてみてくださいね。

    多次元型焚き火台RAPCA(ラプカ)風防セット
    重量:本体 1,800g 風防 778g
    組立時サイズ:W380〜395mm x H345mm x D345〜350mm(ハンドメイドのため、寸法には個体差があります)
    収納時サイズ:W353mm x H345mm x D13mm
    本体、風防の材質:ステンレス(SUS304)
    収納ケースの材質:帆布(倉敷帆布)
    値段:¥23,000

    私が書きました!
    アウトドアライター
    のまどう
    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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