コンパクトな焚き火台でキャンプを楽しむ!選び方から自作方法まで
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    2021.05.15

    コンパクトな焚き火台でキャンプを楽しむ!選び方から自作方法まで

    ソロキャンプで焚き火をしたい場合、コンパクトな焚き火台を選ぶとぐっと便利になります。さらに調理機能が備わっている商品なら、ソロキャンプでの利便性はより高まるでしょう。それではさっそく、焚き火台の選び方から自作の仕方まで紹介していきます。

    焚き火台を使う際のポイント

    まずはキャンプ場での焚き火台の重要性や、焚き火に適した場所の選び方を解説します。上手な火起こしのポイントも覚えておきましょう。

    焚き火台の必要性

    最近のキャンプ場では、地面で直接焚き火を行なう『直火』を禁止している所が一般的です。焚き火台を使用して、地面に直接接しない状態で焚き火をする必要があります。

    設備が充実した高規格キャンプ場が増えるにつれ、キャンプスペースにきれいな芝生が敷かれいてるケースが多く見られるようになってきました。

    芝生の上で直火を行なうと、当然ながら芝に焦げ跡を残してしまい景観が損なわれてしまいます。さらに、焚き火の熱で地中の根まで枯れると、二度と芝生が生えてこないというリスクもあります。

    また、多くの焚き火台には灰受けが付いているので、灰の後始末も簡単です。灰は指定の場所に廃棄するようにしましょう。直火を禁止していないキャンプ場でも、利便性の観点から焚き火台を使用する人が増えています。直火をした際も、来たときと同じ状態に戻すのがマナーとなります。

    焚き火台を使う場所の選び方

    焚き火を行なう際は、周りの環境に加えて風向きにも注意が必要です。テントやタープからの距離を十分にとった上で、キャンプサイトの風下に場所を設けるのが基本となります。

    枯れ葉や枯れ草があったり、植物が生い茂っている場所の近くは、火が燃え移る恐れがあるため避けましょう。焚き火台を使用する場合も、きれいな芝生の上では行なわない方が無難です。

    また、焚き火の風下には可燃物を置かないように注意し、万が一に備えて容器に水を入れておく必要もあります。

    ポリエステルなどの化学繊維で作られているアウトドアウエアは、焚き火から出る火の粉で穴が開いてしまいかねません。ウールやコットンのような難燃性の天然素材のウエアで焚き火を楽しみましょう。テントやタープの素材も必ずチェックし、穴が開いたり燃え移らないように注意しましょう。

    火起こしのポイントは「徐々に大きく」

    大きな薪に火をつける作業は、初心者にはなかなか難しいものです。まずは小さな火を作り、そこから徐々に大きな火に育てていくことを意識しましょう。

    最初に焚き火台の火床中央に多めの小枝や着火材を置き、その上に細い薪を少量のせておきます。そして着火用ライターで小枝や着火材に点火し、細い薪に十分火が回ったら、中サイズの薪をくべていきます。

    火が安定してきたタイミングで太い薪を投入し、火が落ち着いたら完成です。小さい火から始めて、焚き火の中心が十分に熱を帯びていけば、薪のサイズを大きくしても火が燃え移りやすくなります。

    細い薪には火付きのよい針葉樹が、太い薪には火持ちのよい広葉樹がおすすめです。焚き火に慣れてきたら、木材の種類にもこだわってみましょう。

    焚き火台の選び方

    「意外な使い方まで!?ソロキャンプ向けミニ焚き火台の使い方5選」より。

    焚き火台を使用するキャンパーが増えてきたことで、市販される商品の種類も豊富になってきて、そのぶん選ぶ際に迷いがちです。ということで、失敗しない焚き火台選びのポイントを紹介します。

    焚き火を調理に利用するか否か

    焚き火台の種類は、大きさに関係なく調理できるかどうかで大きく二つに大別できます。アウトドア料理を作る際に調理器具としても使いたいなら、調理可能な焚き火台を選べばOKです。

    調理に向かない商品でも、五徳などオプション器具を取り付ければ調理できるようになる焚き火台もあります。

    暖をとったり火を眺めたりするのが主な目的なら、調理機能は必要ありません。超軽量でコンパクトな焚き火台や、炎の揺らぎを楽しめるタイプの商品を選ぶと良いでしょう。

    収納のコンパクトさもポイント

    収納時のサイズは、焚き火台を選ぶ際の大きなポイントになります。公共交通機関やバイクツーリングでキャンプ場に向かう場合は、できるだけコンパクトに収納できる商品がおすすめです。

    収納サイズと併せて、重さも重要なチェックポイントです。できるだけ軽量な商品を選べば、気軽に持っていくことができ持ち運ぶ際もとても便利です。

    コンパクトにまとまる焚き火台は、設営や撤収を1人で行なわなければならないソロキャンプには最適です。

    軽量、コンパクトな焚き火台3選

    軽量かつコンパクトでありながら、しっかりと焚き火が行なえるおすすめ商品を紹介します。それぞれの特徴や魅力をチェックしておきましょう。

    STC「ピコグリル 398」

    コンパクトでシンプルな構造が特徴的な、ステンレス製の焚き火台です。軽量かつ薄い素材でありながら、太い薪でも置くことができます。

    ステンレスの台が丸くカーブを描いた独特の形状になっています。そのため薪を横向きにくべると、薪と台の間に隙間ができ、通気性が向上し効率よく燃焼してくれます。

    本体重量は約448gと軽量。折りたたんだ後の収納サイズは、A4サイズよりやや大きいサイズにまとめられます。

    シンプルな設計で誰でも簡単に組み立てられる点も魅力です。上に鉄板を乗せれば簡単な調理もできます。灰が地面に落ちるため、灰受け用の台やシートを別に用意しておくとよいでしょう。

    パーゴワークス「NINJA FIRESTAND」

    数ある焚き火台の中でも最軽量クラスの、重量約280gを実現しています。収納時には巻物のような細長い形状になるため、置き場所に困ることもないでしょう。

    設営すると焚き火台の上部に五徳が出現します。鍋ややかんなどを置き、上からある程度の重さをかけることで、全体の安定感が増す構造です。もちろん五徳の上で調理もできます。

    薪をのせるメッシュとスタンドは、どちらもさびに強いステンレス製です。シンプルな構造で設計されているため、多少曲がったり壊れたりした際も自分で修理できます。

    ステンレス製のメッシュは燃焼効率が高く、ほとんどの薪は燃え尽きて灰になります。骨組みから網を外して傾けるだけで灰を捨てられるため、片付けも簡単です。

    • 商品名:パーゴワークス「NINJA FIRESTAND」
    • Amazon:商品ページ

    ユニフレーム「ファイアスタンド2」

    4本のステンレス棒を組み立てたスタンドに、特殊耐熱鋼メッシュを乗せて使用する、シンプルな構造の焚き火台です。総重量は約490gと軽く、巻いてたためばどこにでも収納できます。

    メッシュの網目幅は約0.96mmで、火や燃えかすが下に落ちることはほとんどありません。残った灰は外したメッシュを傾ければ簡単に捨てられます。

    炎をさえぎるものがないため、薪から出る炎の揺らぎを純粋に楽しめることも魅力です。比較的大きな薪をくべても安定します。

    軽量かつコンパクトに収納できるため、ソロキャンプにも向いた商品です。ネジ止めされている部分がなく、ツーリング時の振動でネジが緩んでしまうこともありません。

    • 商品名:ユニフレーム「ファイアスタンド2」
    • Amazon:商品ページ

    炎の揺らぎを楽しめる焚き火台3選

    暖をとったり炎の揺らぎを眺めたりと、焚き火本来の楽しみ方を存分に堪能できるアイテムを紹介します。いずれも軽量かつコンパクトに収納できる商品です。

    モノラル「ワイヤフレーム ライト」

    火床に特殊耐熱クロスを採用した、コンパクトタイプの焚き火台です。小型ながら安定した形状に設計されており、安心して焚き火を楽しめます。

    火床は折りたたんで収納することが可能です。スタンドと一緒に専用ケースへ収納すれば、ジャケットのポケットにも入るコンパクトサイズにまとまります。重量が約650gと軽い点も魅力です。

    ワイヤフレーム用の五徳アタッチメントは取り付けできないため、調理用としては使用できません。純粋に焚き火を楽しみたい人におすすめの商品です。

    • 商品名:モノラル「ワイヤフレーム ライト」
    • 楽天:商品ページ

    笑’s「B-6君」

    名前のとおり、B6サイズのケースに収納できるコンパクトさが大きな特徴です。厚さ約18mmの薄さに折りたたんで収納できます。

    重量も約500gと軽量なため、ツーリングやハイキングでの持ち運びにも便利な焚き火台です。

    比較的太い薪でも、倒れない程度の長さにカットすれば何本か同時にくべられます。内部の通気性がよいため、前面の扉を開ければ炎の揺らぎを存分に楽しめるでしょう。

    ステンレス製の五徳やロストルが付属しています。グリルプレートなどをオプションで購入すれば、調理を行なうことも可能なマルチな焚き火台です。

    ブッシュクラフト「ウルトラライト ファイヤースタンド」

    チタンフレーム2本とステンレスメッシュのみの簡単な構造で、素早く設置できます。本体重量約352gの軽量化を実現しており、専用ケースに入れれば収納時もコンパクトにまとまります。

    地面から火床までの距離が10cm以下と近いため、直火に近い焚き火を楽しめることが魅力です。メッシュはフラットに広がり、大きな薪を何本か乗せても安定性を保つ構造になっています。

    別売りの『ステーブルスキッド2本セット』『たき火ゴトク』を購入すれば、グリルスタイルに変わります。地面に熱が伝わりやすいため、芝生の上で使用する際は防炎シートを敷くなど注意が必要です。

    • 商品名:ブッシュクラフト「ウルトラライト ファイヤースタンド」
    • Amazon:商品ページ

    調理もOK!おすすめ焚き火台3選

    [caption id="attachment_156192" align="aligncenter" width="727"] 2019年のBE-PAL4月号付録「ステンレスMINI焚き火台」。[/caption]

    調理機能が備わっている焚き火台なら、1台で2役をこなしてくれるため便利です。おすすめの商品をチェックしておきましょう。

    ユーコ「フラットパックグリルS

    収納ケースに入れるとB5サイズ程度にまとめられます。重量は約832g、薄くコンパクトに収納できるため、持ち運びに便利な焚き火台です。

    設置する際は、本体を広げるだけでセッティングが完了します。さびにくいステンレス製で、重い薪をしっかりと支えられる頑丈な構造も魅力です。

    サイドには通気口が開いているため燃焼効率がよく、内部の薪もよく燃えます。一度使用すると刻印部分に入る焼き色もおしゃれです。1人でも手軽に焚き火や調理をしたい人に向いています。

    • 商品名:ユーコ「フラットパックグリルS
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    DOD「ライダーズファイアクレードル」

    トライポッドの下部に特殊耐熱メッシュを取り付け、焚き火台として使用できるアイテムです。調理と焚き火を一度に楽しめます。

    最大約108cmまで高さの調節が可能です。フックをつり下げる位置を調節すれば、ソロ用クッカーから大きめの鍋まで温められます。

    頑丈なアルミ合金をポールの素材に採用しています。メッシュは3kgまで、トライポッドのフックは8kgまで耐えられる仕様です。

    収納時は約6cm×約29cmのサイズにまでコンパクトにまとまります。付属品を含め、総重量を約717gに抑えられる点も魅力です。

    • 商品名:DOD「ライダーズファイアクレードル」
    • Amazon:商品ページ

    ユニフレーム「ファイアグリル」

    ダッチオーブンやバーベキューなど、キャンプの醍醐味ともいえる料理を気軽に楽しめる焚き火台です。

    網を乗せると本体の四隅が開く構造に設計されているため、それぞれの角から炭を簡単に投入できます。網の四隅は熱が伝わりにくく、保温スペースとして活用できる点も特徴です。

    本体の四隅には、空気を取り込める隙間が設けられています。標準装備のロストルを敷けば燃焼効率が高まり、さらによく燃えるでしょう。

    2~6人程度のオートキャンプで便利に活用できます。丈夫で長持ちする焚き火台を探している人におすすめです。

    • 商品名:ユニフレーム「ファイアグリル」
    • Amazon:商品ページ

    焚き火台を自作する方法

    ホームセンターや100円ショップで入手できる材料だけで、焚き火台を作ることも可能です。大きめサイズとコンパクトサイズの作り方を覚えておきましょう。

    メッシュネットを利用した焚き火台

    ペグとメッシュネットで焚き火台を自作できます。ホームセンターで、ペグ・メッシュネット・ハトメ・ハトメパンチ・針金をそろえておきましょう。

    メッシュネットの四隅に穴を開け、ハトメを取り付けます。ペグの穴が開いた部分とハトメを針金でつなぎ、4本のペグを地面に打ち込めば完成です。

    使用人数や目的に合わせて、メッシュネットの大きさを自由に決められます。誰でも簡単に設置できる上、材料を入手しやすいことが特徴です。

    針金はS字フックでも代用できます。ペグに熱が伝わりにくいため、頑丈な鋳鉄製のペグを使用しても熱くなりにくく、安全に使用できるでしょう。

    トレーを利用した焚き火台

    100円ショップで購入できるものだけで、コンパクトな焚き火台の自作も可能です。キャンプ用の折りたたみいす・ステンレストレー2枚・針金・クリップを用意しましょう。

    折りたたみいすの座面と、下部の開き止めを外します。座面があった部分にステンレストレー2枚をクリップで留め、開き具合を調節しながらいすの下部を針金で固定すれば完成です。

    ソロから3人程度までの焚き火台として活用できます。調理用の網を上に乗せれば、簡易グリルとして簡単な調理も可能です。

    トレーを安定させたい場合は、トレーの1辺に穴を開けてリングを通しておけばずれにくくなります。壊れた際に格安で修理できる点も魅力です。

    まとめ

    多くのキャンプ場では、近年、直火を禁止しているため、焚き火をしたい場合は焚き火台を使用する必要があります。利便性やマナーの観点からも、焚き火台の使用は必須といえます。

    商品を選ぶ際は、調理機能の有無や収納のコンパクトさ、さらに重量をチェックすることが重要です。自分に合ったコンパクトで使いやすい焚き火台を購入し、アウトドアライフを満喫しましょう。

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