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    2021.01.10

    初心者も安心!パナソニックの最新e-MTB「XM-D2」を阿蘇の大草原で試乗してみた

    いまe-BIKE(イーバイク)市場がアツい!

    世界市場調査会社のグローバルインフォメーションが発表した「世界のEバイク(電動自転車)市場レポート」を見ると、市場規模は2020年では411億米ドル(約4兆2557億円)で、2027年には700億米ドル(約72480億円)になるとされており、年平均成長率(CAGR)では9.8%と発表。普通の自動車は20182026年で1.6%という数字で、比較するとe-BIKEは約6倍と驚異的な数値である。

    国内のe-BIKE市場は数社が展開をしているが、その中でもパナソニックはスポーツタイプのe-MTBを積極的に展開している。今回は、サイクリストの聖地と呼ばれる熊本県阿蘇市で行なわれたe-MTB試乗会に参加し、新作を試してみた。

    初心者でもより快適に走れるように設計

    「XM-D2」¥638,000+税(メーカー希望小売価格)

    今回試乗したXM-D2は、従来のスポーツモデルにダブルサスペンションを搭載し、オフロードでも快適に走れるように設計されたe-MTB

    フレームサイズは420mmで、サドル高(最低地上高〜最高地上高)は87.5102.0cm。適応身長の目安は163178cmとなっている。バッテリー容量は12.0Ahで、街中向けのe-BIKE8.0Ahと比較すると1.5倍ほど多く設計している。

    XM-D2の特筆すべき3つの機能

    ではここで、XM-D2の特徴を3つに分けて紹介しよう。

    1.フロントとサドルの2箇所にサスペンションを装備

    サスペンションは前輪とサドル下の2箇所。

    サドル側には、サスペンションの先駆者として有名なロックショックス製を採用。

    サスペンションとは路面から伝わる衝撃を緩和してくれるパーツのことで、本格的なマウンテンバイクの多くに搭載されているが、パナソニックのe-MTBには今回初めて装備された。

    フロントだけでなくサドルにも装備することで、座っていても衝撃を受けにくいことから、お尻が痛くなりにくく長時間の走行ができるようになる。

    2.自動でサドル高を変えられるドロッパーシートポスト

    左ハンドルの操作ユニットの隣にボタンが付いている。

    ここ最近のマウンテンバイクに搭載されるドロッパーシートポストが、XM-D2でも採用されている。走行中でもボタンで簡単にサドル高を変えられるもので、パナソニック製品では初となる。

    ボタンを押すだけなので操作も簡単!

    これにより、たとえば平坦な道はサドルを高めに設定し、傾斜の激しい場所では低くするなど、好みの高さにして重心のバランスを保つことができる。 

    3.ハンドルとタイヤの幅を拡張

    従来品のXM1と比較したハンドル。

    オフロードでの走行は街中と比べて斜面の角度も高低差も激しい。そのため、それに耐えうるスペックに変更している。今回の試乗会では、従来品のXM1(生産終了)もあったので、それと比較してみた。

    まずはハンドルの長さ。XM159cmなのに対してXM-D274cmで、15cmも長くなっている。これによって、特に斜面を降りる際に身体がハンドルをしっかり掴めるようになり、安定して降りることを可能にした。

    XM1と比較したタイヤの幅。

    続いてタイヤの幅。XM-D2ではMAXXIS社製のRekon+というワイドタイヤを採用している。XM1と比較すると、XM12.2インチ(約5.58cm)に対してXM-D22.8インチ(約7.11cm)と広くなっている。

    タイヤ幅が広いことで、地面の凹凸を拾いやすくなり、ハンドルがブレにくく安定して走れる。まさにオフロード向けなのである!

    それ以外の便利な3つの機能

    ペダル部分に搭載したマルチスピードドライブユニット。

    パナソニックのe-MTBには共通した機能が備わっている。1つ目はマルチスピードドライブユニット。手元の操作ユニットで簡単に操作できる内装2段変速で、激しい勾配でもスイスイと走れる。

    2つ目は12Ah36V)の大容量リチウムイオンバッテリー。フレーム一体型でスッキリした見た目となっており、1回の充電(約4.5時間)で最長約107km走れる(ECOモード)。

    センターに設置された見やすい液晶ディスプレイ。

    3つ目は液晶ディスプレイ。このディスプレイでは、時刻とバッテリー残量、走行速度、走行距離、アシストパワーなど8項目を見ることができる。画面が大きいので、走っていても目視できるのは嬉しい。

    実際に阿蘇山にて勾配を走ってみた

    e-MTBを乗るのは2回目の筆者。

    ということで、今回発売されたXM-D2を実際にフィールドで乗ってみた。今回試乗会場になった阿蘇市は、20203月に阿蘇地域自転車ネットワーク計画を策定しており、サイクリストが安心して地域内を走れるように道路や施設の整備を進めている。

    走った場所は外輪山と呼ばれる場所の草原地帯で、街を挟んで阿蘇山とは反対の場所に位置する。こちらもサイクリストが走れるように一部の道を整えており、アップダウンが激しく走り甲斐のある場所だ!

    一般的なマウンテンバイクでも登るのに苦労する坂も、スムーズに登る。

    帰りはゆっくりながらも、止まることなく前進。

    無事に急勾配の坂を往復することに成功!

    e-MTBに乗る経験が少なく、体力に自信がない筆者でも丘を登りきることができた。XM1と比較して乗ってみたところ、ハンドルの幅の広さとダブルサスペンションのクッション性のおかげで、特に下りの恐怖感はXM-D2のほうがほぼなかった

    登りについては、XM1はペダルを下に押す際にアシストが利くのに対し、XM-D2はアシストが途切れることなく続いたので、体力面ではXM-D2のほうが楽に感じた。

    適応身長が上がり、背の低い人はちょっと大変かも…

    サドル高の最低地上高は80.5cmでフレームサイズも20mm大きくなったことで、適応身長は157cmから163cmに引き上げられた。筆者の身長は164cmなので、サドルを一番下に落としてギリギリ足が地面につくほどだった。

    そのため、自分より背の低い人はサドルに乗った際に地面に足がつかないことがあるかもしれないのが気になった。

    阿蘇市ではサイクリストをサポートするコンテンツが満載

    街中のあちこちで見かけるサイクルラック。

    阿蘇サイクリングのスタート地点・瀬の本高原ホテル。

    今回熊本の外輪山にて試乗を行なったが、熊本はサイクリストがより楽しめるコンテンツが盛り沢山。自転車ツアーを企画するトリムカンパニーでは、人気温泉地として知られる黒川温泉の一つ・瀬の本高原ホテルからスタートして、草原ライド、そして街を一望できる大観峰までのライドを体験できる。

    また、道の駅や飲食店ではサイクルラックや観光案内、給水施設などもあるので、疲れた際の休憩スポットとして利用できる。サイクリングを楽しみたい人は、阿蘇へ行ってみてはいかがだろうか。 

    道の駅 阿蘇 公式ページ
    http://www.aso-denku.jp/

    パナソニックのe-MTBでアクティビティを満喫しよう

    今回は阿蘇の大草原でパナソニックの最新e-MTBXM-D2を試乗させてもらい、急勾配も楽に走れるアシスト感を体験することができた。今回は大自然の中での走行だったが、もちろん街中でも使用することが可能。

    これから徐々にこのバイクがレンタルできるスポットを全国に増やしているとのことなので、気になる人はパナソニックの公式ページをチェックして、体験してみてはいかがだろうか。

    パナソニック・XM-D2の商品ページ
    https://cycle.panasonic.com/products/ewmd/#pointTabs1

    文・撮影/小川迪裕

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