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「CAPTAIN STAG DAY 2026 鹿番長祭」はキャンプ場に宿泊しつつ、昼はワークショップやゲーム、夜は焚き火ライブやトークショーで盛り上がる3日間。最終日にはキャプテンスタッグの人気アイテムが当たる抽選会が用意されたビッグなイベントだ。



ところで、会場となった無印良品 津南キャンプ場では今年8月に敷地内で熊が目撃され、臨時休業していた。熊を目撃した場所から遠いフリーサイトと宿泊施設、そして区画サイト……と順次営業を再開したわけだが、果たしてどのような熊対策を行なっているのだろうか。

キャンプ場を運営する石川雅人さんと藤ノ木裕行さんにお話を聞いてみた。
区画サイトを半減し、約3kmにわたって電気柵を設置

無印良品 津南キャンプ場は、山伏山を中心に約100万m2(東京ドーム約21個分!)もの豊かな自然に包まれている。熊の目撃情報があったのは、センターハウスから離れた森の中だ。
「広大な敷地ですから、もともと熊が生息していてもおかしくありません。
急に今年になってやってくるようになったわけではないと考えられますが、目撃情報があった以上、お客さまやスタッフの安全を考えて臨時休業とし、その間に、地域の猟友会や野生動物の専門家とともに調査を重ね、対策をとりました」(藤ノ木さん)
その対策とは、フリーサイトと宿泊施設、そしてセンターハウスを含む区画サイトの一部を囲むよう約3kmにわたって設置された電気柵。そして、AIカメラでの監視体制強化だ。

「ひと口に電気柵と言っても、鹿対策では飛び越えないよう5段以上にするなど対応する動物によって設置の仕方が変わります。私たちの目的はツキノワグマの侵入を防ぐことですから、4段。一番下は地面を掘って侵入しづらい高さ15cmに設定しました」(藤ノ木さん)

当然のことだが、電気柵を設置するだけで終わりというわけではない。週に一度、3kmの柵を確認してまわるほか、毎朝電圧チェックを行う。もし、電圧に大きな変化が見られると、どこかで漏電しているので確かめに出かけるという。
「このあたりの冬は5〜6mもの積雪があるので電気柵を放置したままにできず、毎年張り替える必要があります。
撤収して張り替えるのは大変ですが、たとえば地面を掘った跡や倒れやすい場所がわかれば来シーズンはその対策をたてられます。一度撤収するからこそいろいろなアプローチができるんです」(石川さん)
これまでのキャンプ場運営に加え、日々の確認と張り替えが加わるのは大変だが、その甲斐あってイベント参加者はのびのび。場内での釣りや早朝散歩を楽しむ人も多かった。
熊目撃情報を目にするとキャンプ場に行くのをためらってしまうが、こうして電気柵に囲まれていると思うと安心感が違う。
電気柵の効果はキャンプ場利用者の協力があってこそ

石川さん、藤ノ木さんによると、電気柵で囲っている=万全というわけではないとのこと。それはなぜ?
「いくら電気による衝撃を嫌がっても、もし、人間が放置したゴミや食べ物を食べ、そのおいしさを知ったら熊はどうにかして電気柵の内側に入り込もうとするでしょう。お客さまにも協力してもらい、食品管理を徹底することが必要なのです」と声をそろえる。
北海道など一部地域のキャンプ場では、動物に荒らされないためのフードロッカーを設置しているが「見知らぬ人といっしょに同じロッカーを利用するのを敬遠する人が多いようで、今のところ、津南では設置を見送っています」とも。

無印良品 津南キャンプ場では、熊や野生動物がいる森を人間の都合で変えるのではなく、そして熊を怖がることなく共生するために何ができるかを模索中。
電気柵はそのひとつというわけだ。
「森の中に入ることがウェルビーイングにつながるとも言われますが、熊がいるかもと思うとリラックスなんてできませんよね。
今回AIカメラを設置することで、広大な敷地のどこらへんに熊がいるのかがわかりました。森から熊をいなくするのは現実的ではないし、そもそも動物がいなくなった森は豊かとは言えません。
熊を駆除するためではなく、共生するためにエリアを区切ったのが電気柵なのです」(石川さん)

無印良品 津南キャンプ場のこうした熊対策は一例で、各地のキャンプ場では爆竹などによる警戒や臭いによる忌避対策、巡回など環境や規模にあわせた対策を試みている。
「きっと正解はありません。
津南では我々だけで完結せず、地域の役場や猟友会、県の地域振興課や鳥獣対策を研究している大学の先生、国の機関などに働きかけ、いろいろな策を試みているところ。
キャンプ場がどこまでできるかを発信することで、各所とのハブになればいいなと考えています」(石川さん)
無印良品 津南キャンプ場をはじめとする各地のキャンプ場の対策を活かすためにも「食品やゴミをほったらかしにせず、保管場所にも注意する」「においのするものをできるだけ身につけない・持ち込まない」など個人でできることを徹底し、秋のアウトドアを楽しみたい。




