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教えてくれた人
ネイチャーフォトグラファー 関 慎太郎さん
両生類・爬虫類を中心に水辺の生物を撮影。全国の水族館等の立ち上げと運営アドバイザーも務める。著書多数。

POISONその1
頭が三角形のヘビは毒ヘビ!?
ニホンマムシ

北海道から屋久島まで分布。本土にいるほかのヘビと比べると頭が大きくて体が太短い。

▼「毒ヘビは頭が三角形」は、まったくの間違いでもありません。というのも、日本で咬傷事故の多いニホンマムシとハブはたしかに頭が三角形です。これらのヘビは毒牙が口の前のほうにあり、獲物を牙で撃つようにして毒を注入します。頭の形が三角形をしたヘビには、注意するに越したことはありません。
▼しかし「頭が三角形ではないから無毒」というわけでもありません。頭が三角形ではないヤマカガシは、実はニホンマムシより強い毒を持ち、死亡例もある。口の構造上、指を奥歯で噛まれるくらい押し込まない限り毒が注入されることはないでしょうが、怒らせると頸部を相手に打ち付けて頸腺から毒液を飛ばすことはあります。
ハブ

ヤマカガシ

日本で被害の多い毒ヘビの頭が三角形の傾向はあるものの、頭が三角形でなくても毒をもつヘビはいる。ヘビ類には不用意に触らないのが最善。
POISONその2
カエルの粘液が入ると目がつぶれる?

どのカエルも身を守るために多少の毒を持っていて、ストレスを感じると放出します。ツチガエルはつかむと嫌なにおいを出し、他のカエルと一緒に袋に入れると他のカエルが痙攣をおこしたり死んでしまったりします。同様に、アマガエルもつかむと粘液を出し、眼に入るとヒリヒリして開けていられなくなります。カエルを触った後は、必ず流水で手をよく洗いましょう。
POISONその3
虫が食ったキノコは毒がない
教えてくれた人
キノコ写真家 柳沢まきよしさん
長野県小諸市生まれ。長野県きのこ食中毒指導員を務めた父の下でキノコを学ぶ。著書に『新訂 日本のキノコ275』。


▼毒キノコと食べられるキノコを簡単に見分ける方法はありません。「虫が食っていたら毒がない」はウソ。ほかにも、「縦に裂けたら毒がない」、「ナスと炒めたり塩蔵したら毒が抜ける」も誤り。
▼昔は「イグチ属には毒キノコはない」なんていわれてましたが、今は毒をもつ種が知られています。
▼そもそも食用のキノコでも、生食するとほぼすべてが食中毒を起こす。なかにはお酒と合わせると悪酔いするものもある。キノコって本当に扱いが難しい。食・毒の素人判断は禁物です!

イグチ属のドクヤマドリ。「父の友のタヘイさんがアタり長野ではタヘイイグチとして知られていた」。

有毒のウスムラサキシメジ。「この株も虫食いだらけでした」。

日本三大毒キノコのひとつクサウラベニタケ。柄は縦に裂けやすい。
※構成/藤原祥弘 写真提供/関 慎太郎、柳沢まきよし
(BE-PAL 2026年8月号より)




