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東京ドーム4個分の蓮の池! 東洋一と呼ばれる新潟県上越市 高田城址公園の観蓮会
今回お話を伺ったのは、新潟県上越市の公益社団法人上越観光コンベンション協会 の高木さん。新潟県といえば越後湯沢、長岡など上越新幹線が新潟市まで通っていますが、上越市は長野寄りで、その魅力がまだまだ全国に届いていません。なかでもみなさんに知ってほしいのが、毎年7月から8月にかけて高田城址公園にて開催される「観蓮会」。外堀一面を埋め尽くす蓮の葉の間からピンク色の蓮の花が現れる様は上越市の夏の風物詩となっています。
「観蓮会」も回を重ね、2026年度で47回目だそうです。
「昭和52年、青年の仲間づくり運動の一環として『若人の祭典』として教育委員会主管で実施したのが始まりです。昭和54年~56年は蓮の生育に異常があったため中断しましたが、昭和57(1982)年に回復し美しい景観を見せたことから行事を主催する市内各団体によって形成された実行委員会が引き継ぎ、現在に至っています。
当初は市民運動の一環として行ってきた行事でしたが、近年は東洋一と言われる蓮を貴重な観光資源として情報発信にも積極的に取り組んでいます」(公益社団法人上越観光コンベンション協会 高木さん)


そもそも、お城のお堀に蓮の花があるのはなぜなのでしょうか? その始まりは、さらに遡った明治4(1871)年。上越市を治めていた高田藩は、戊辰戦争と大凶作による財政難に苦しんでいました。その苦境を脱するべく、戸野目の大地主・保阪貞吉(初代の津有村長)が自身の財産を投じて、お堀に「れんこん」を植えたのが始まりでした。そう、始まりは観賞用ではなく、食料として蓮の根のれんこんを収穫するためだったのです。そのれんこんは昭和37(1962)年まで採取されていました。
昭和28(1953)年に蓮の研究で知られる故・大賀一郎博士が来訪。蓮池の規模の大きいことは世界でもまれで、特に紅白入り交じっているのは珍しい」と激賞したことを市民が耳にし、“東洋一”と語り伝えたそうです。その広さは高田城址公園の城跡を巡る外堀約19ha、東京ドーム4個分の広さを蓮が埋め尽くす光景は圧巻。
品種は和蓮で、多くが紅蓮で、部分的には白蓮も交じっています。西堀北側の観蓮園では、昭和58(1983)年に東京大学農学部の北村文雄教授より寄贈された新種の蓮12種類も観賞できます。



蓮の花のいのちはわずか4日。絶景を見るには「午前中」が勝負
観蓮会を訪れるなら、まず押さえておきたいのが蓮の開花サイクル。一般的な花は花弁が開くとその状態が続きますが、蓮の花はおよそ4日間の間に花が開いたり閉じたりを繰り返し、最後に花びらが落ちるというサイクルなのです。
1日目は午前5〜6時ごろから開き始め、午前8時ごろには閉じてしまう。
2日目は午前1〜2時ごろから開き始めて午前7〜9時ごろにお椀状になり、昼ごろまでに閉じる。
3日目は午前1〜2時ごろから開き始め午前9〜10時ごろに完全に開き、午後は半開きのまま終わる。
4日目は夜中から開き始めて午前6時ごろに完全に開き、その後花びらが落ち始めて午後には花がなくなってしまいます。
つまり、蓮は基本的に午前中がベストタイムであり、午後になると多くの花が閉じてしまう。「観に行くなら午前中」を鉄則にスケジュールを組んでおきましょう。


まず朝に蓮の観賞を堪能したら、そのあとはぜひ街歩きを。二・七の市(毎月 2日、7日、12日、17日、22日、27日)、四・九の市(毎月4日、9日、14日、19日、24日、29日)という朝市が催される日もありますし、徒歩圏内にある旧師団長官舎は貴重な明治時代から現存する建物で、無料で見学できます。官舎内のレストラン「レストラン エリス」でランチするのもおすすめだそうです。
また、蓮の花とともに楽しむアクティビティも開催されます。8月8日(土)には蓮を見ながらの乗馬体験。こちらは小学生以上、抽選で20名が引綱で引いてもらいながらの乗馬体験ができます。馬に乗った高い位置からの蓮見物はどんな感じでしょうね。参加費は2000円です。申し込み不要・無料のふれあい体験も実施されます。
8月7日(金)、8月8日(土)の2日間は、上越市立歴史博物館となりの高田城址公園 芝生広場にて「上越ナイトマーケット2026」を開催。
明治に始まり、大正・昭和・平成、そして令和まで上越に住む人たちにとって身近な蓮観賞をより楽しむ形にすべく、さまざまなイベントが予定されています。詳しくは「上越観光Navi」をご確認ください。
全国各地で開催中!2026年 蓮まつり・観蓮会カレンダー
この時期、日本各地で蓮の観賞を楽しむイベントが実施中です。近隣や夏の旅の予定先など、意外な場所で蓮の観賞地が見つかるかもしれません。
●新潟県上越市/高田城址公園「観蓮会」:2026年7月18日(土)〜8月23日(日)。
●秋田市/千秋公園「千秋蓮まつり」:2026年7月17日(金)・18日(土)17:00〜21:00。ライトアップと蓮の花フォトコンテストは7月17日から8月31日まで実施
●千葉市花見川区/東京大学旧緑地植物実験所「観蓮会2026」
オオガハスをはじめ世界の蓮を鑑賞できる催しで、期間中だけ会場が一般開放される。開会式は2026年7月18日(土)。その他、一般公開日は、7月19日(日)、7月26日(日)、8月2日(日)、8月9日(日)。
●東京都西東京市/東京大学大学院農学生命科学研究科「観蓮会」:2026年7月17日(金)午前9時〜正午は自由見学のみ、7月18日(土)は午前7時〜11時(最終入場10時30分)で自由見学のほか研究紹介展示や学生イベントも実施。300種類以上の花蓮を栽培する見本園で、古代蓮「大賀蓮」も見られる。
●神奈川県横浜市/三溪園「早朝観蓮会」:2026年7月25日(土)・26日(日)、8月1日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)、時間は7:00〜(閉園17:00)。蓮が見頃を迎える早朝に合わせて開園時間を早めているのが特徴。
●神奈川県鎌倉市/光明寺「観蓮会」:2026年7月25日(土)・26日(日)に開催。記主庭園の蓮池を鑑賞できるほか、抹茶席や朗読・演奏会も行われる。
●福井県南越前町/第34回はすまつり:2026年6月26日(土)~8月9日(日)。花はす公園にて大きなハスの葉に穴を開け、ストロー状の茎を通して飲み物を飲む「象鼻杯」体験など、コンテンツが盛りだくさん。
●愛知県名古屋市/鶴舞公園「夏まつり」:2026年7月19日(日)に、胡蝶ヶ池の蓮の葉を使って飲み物を味わう「碧筒杯」体験が予定されている(時間・詳細は公式サイトで要確認)。
●京都市/法金剛院「観蓮会」:2026年7月4日(土)~7月26日(日)。開門時間:7:30~12:00(受付終了)。青・黄・赤・白の4色の蓮、約90品種が次々と咲き競う。
●大分県臼杵市/石仏の里蓮 まつり:2026年7月5日(日)~7月20日(日)。蓮畑のなかで演奏会が行われます。
※開催日程・時間は変更になる場合があるため、訪問前に各主催者の公式サイトで最新情報を確認してください。




