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男前なアルスト専用のマルチスタンド

登山家からキャンパーまで幅広いジャンルで愛用者がいるアルコールストーブ(以下、アルスト)。今回は、弱点である風のあおりを防ぎ、さらに五徳付きで調理がしやすくなるギアが近日登場する。その名も「アルコン」だ!
広げてゴトクを載せるだけの簡単構造

今回紹介するYAHSAKAは、横浜に本社を置く弥栄(やさか)が立ち上げたアウトドアブランド。その第一号となるこのアルコンは、アルストの可能性を広げられるように開発したスタンドだ。
収納サイズは190×155×130mmで、重量は600g(筆者調べ)。収納袋付きで、さらにアルスト向け巾着タイプの収納袋もセットになっているのが嬉しい。

収納袋から本体を取り出してみる。部品はメインフレーム(右下)、プレート(左下)、風よけ(左上)、ゴトク(右上)の4点。では早速組み立てみよう。






初めて組み立てた筆者でも、1分しないくらいで楽に展開できた。
すごい! と感じたポイント


火を使った道具で一番気になるのが、火加減を調整できるかどうか。正直なところアルストでは調整するのは難しいが、アルコンはそれを可能にした。プレートとゴトクをそれぞれ表裏に返すことで合計4パターンの「火がゴトクに当たる距離を調整できる」のだ!
ゴトクの脚を上に、プレートの表面を上にして置くと、アルストからゴトクまでの距離はわずか1cm(パターン①)。対してゴトクの脚を下に、プレートの裏面を上にして置くと、距離は5.5cmになる(パターン②)。
調理中にパターンをコロコロと変えるのは難しいが、調理するものや風の強さによって「今回はどのパターンで使おうかな」と考えて使うのは面白いだろう。ただし、パターン①だとゴトクの幅が限られるため、ソロ用クッカーやメスティンなどしか置けないところだけ注意しよう。
アルコンで実際にお湯を沸かしてみた

使用するアルストはトランギアの「アルコールバーナー」。がっしりとしたつくりで、アルスト単体で使うより安定性に優れている。

では実際にお湯を沸かしてコーヒーを淹れてみる。ゴトクとアルストの距離が最も長いバージョンで試してみた。筆者が持っているバンドッグの「アルミケトル」をゴトクに置くと、幅がぴったりで炎が底面全体に当たっていた。

あいにく(むしろレビュー日和!?)、最大風速7m/sという強い風が吹く日で、近くでテントを広げている家族がすぐさまたたんで帰ろうとしていた。果たして、しっかりお湯が沸くのだろうか……。

風は絶えず強く吹いているが、アルコールストーブは少しだけあおられている程度で、ケトルの底にまんべんなく火を当てている。


スタートしてから7分ほどでケトルの底から泡が立ち、無事に沸騰。そのお湯でコーヒーを淹れ、風を受けながら気分のいい時間を過ごせたのだった。結論としては、強風ではさすがに炎がゆらめくも、お湯を沸かすことができたので優秀だと感じた。
ちなみにトランギアの「アルコールバーナー」は、容量70mlで最大25分間も燃焼ができ、ソロ用フライパンで調理したり、ソロ向けの鉄板を置いてステーキを焼いたりするのに良さそうだ。
使ってみて気になること

アルストで調理するのに便利なアルコン。ただし、使ってみて気になったのが2点ある。
1点目は風よけが揺れて、たまにメインフレームと当たりカタカタと音がすること。強風で風よけが落ちることはなかったが、この音がずっと鳴ると気に人が出てくるかもしれないため、静かな場所や真夜中に使うのは少し心配だと思った。
2点目は風が強いとき、ゴトクをのせないとメインフレームが動いてしまうこと。飛ばされることはなかったが、ゴトクの重量は155gで、総重量の約25%を占める。強風時に目を離すと本体が倒れ、燃料は飛び散ってしまうかもしれないため、個人的にはゴトクはマストでのせたほうがいいと感じた。
アルストをフル活用したい人に激推し

今回はお湯を沸いてコーヒーを飲むことを主軸にしたが、次は実際にアルコンで調理したいと感じた。物価高騰でさまざまな消耗品の価格が上がっているが、燃焼用アルコールは500mlで安いものなら500円で買えて、しかもドラッグストアなどどこでも手に入ることからアルストは優秀だ。
まだ未発売の商品で、価格は未定。これからアルストを使ってみたい人や、すでにアルストを愛用している人は、発売したらぜひとも使っていただきたい!
アルコンの詳細や使い方はこちら




