- Text
伴 隆之のキャンピングカーレビュー
大人気コンパクトキャブコンが復活!

レジストロ・アウルは2018年の「東京キャンピングカーショー2018」でデビュー。初代モデルはライトエーストラックをベースに架装したコンパクトキャブコンで、オリジナリティあふれるスタイリングと扱いやすさで大きな話題を集めました。そんなレジストロ・アウルが第2世代となったので紹介していきたいと思います。
とその前に、製造元であるM.Y.Sミスティックを簡単に紹介しましょう。同社はアメリカンピックアップトラックやトヨタ・ハイラックスや三菱・トライトンなど、ピックアップトラックに脱着式シェルを搭載する「トラックキャンパー(通称:トラキャン)」の国内ではパイオニア的存在。創業35年の歴史があり、現在はトラキャンはもちろんのことキャブコンやトレーラーなど、幅広いオリジナルモデルをラインナップしています。
注目すべきは、居住部分であるシェルに「ボディバス工法」と呼ばれる、独自の製造工法を採用していること。これはアルミフレームを軸にアルミのサイディング(外壁)と木製の内壁の間に断熱材を挟み込んでシェルを作り上げる工法で、軽量かつ高強度、そして断熱を第1に考えて産み出されたものとなっています。また、外観もオールドアメリカンテイストになっているのも特徴です。
ベース車を変更し、2代目へと進化

レジストロ・アウルはベース車であるライトエーストラック(グランマックストラックのOEM)がダイハツの認証不正問題により2024年1月に型式指定取り消しになったため、生産が休止。そんな背景もあり、人気があったレジストロ・アウルも生産することができない状態が続いていました。しかし、購入したいという声が数多く寄せられていたため、ベース車をライトエーストラックからタウンエースバンに変更し、新たにボディカットキャブコンとして生まれ変わりました。
ベース車がトラックからバンに変更されたことで、先代よりも低重心化されたことによって走行安定性や乗降性が向上。さらに室内高も最大で1920mmと余裕の空間を実現。
コンパクトなボディでもゆとりたっぷりの空間

インテリアは先代から踏襲された山小屋風のスタイル。リビングは横向きのソファに加え、対面シートにより5人がゆったりとくつろげるようになっています。また、取材車とは別に対面シートを除いた横向きの二の字ソファのリビングを選ぶことも可能。就寝はリビングのベッド展開とキャブ上部にあるバンク部分と2か所あり、5人まで就寝ができるようになっています。車両後部をキッチンスペースとマルチルームとしているため、コンパクトながらも広いリビング空間を得るこができている点も見逃せません。




装備も充実し、豊富なオプションでシステムアップにも対応

装備面ではキッチンキャビネットにガラストップ付きのシンクを搭載し、19Lの給排水タンクを装備するほか、49L冷蔵庫も装備。電装は105Ah鉛サブバッテリーと走行充電システムが備わっています。
また、お得なパッケージオプションとして「快適OPパック」ではルーフクーラーやFFヒーターといった空調設備が追加できるほか、「電力安心パック」では105Ahサブバッテリー3個に加え、ソーラーパネル2000Wインバーターなど、電装強化も可能。さらに「リチウムシステムパック」では300Ahリチウムイオンサブバッテリーでの電装システムの構築が行え、「足まわり安心パック」ではショックやスタビライザー、モーションコントロールビームなどで走行性能の向上もでき、予算や旅のスタイルに合わせて拡張できるようになっています。そしてもうひとつ。サブバッテリーはリン酸鉄リチウム以外に次世代バッテリーとして注目を集めているナトリウムイオンについても既に用意しており、搭載することも可能となっています。




乗降性の良さや空間のゆとりなど、先代を超える進化が感じられた「レジストロ・アウルII」はコンパクトかつ快適な家族旅がしたい人にお薦めな1台でした。
価格は588万1500円〜。




