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アウトドア神ブランド大辞典 サーモス
ガラス製魔法びんに日本の新技術が加わり高真空ステンレス製魔法びんが誕生

ブランド創業:1904年
問い合わせ先:サーモスお客様相談室 TEL:0570-066966
1904
サーモスブランド誕生
1978
世界初高真空ステンレス製魔法びん
2001
サーモス(株)を設立
2024
サブブランド&ONDO誕生
1904年、ドイツのガラス職人ラインホルト・ブルガーが、真空の二重ガラス容器を金属ケースでカバーした、世界初の“ガラス製魔法びん”を製品化したのが、サーモスのはじまりだ。
「ガラスの容器は二重構造になっていて、外びんと内びんの間を真空状態にしています。真空だと気体分子がほとんどないため、熱伝導はほぼゼロになり、魔法びんの中身の温度を保つことができるという仕組みです」
と、サーモス ブランド戦略課の笠原健志さん。日本には1907年に輸入され、20世紀初頭は、ピアリーやクックなど、世界的な探検家が北極遠征や高所登山などに使った。ただ、ガラスは衝撃に弱く、落とすと割れてしまうという弱点が。
「’78年にサーモスの前身となる日本酵素(現・日本酸素ホールディングス)が、高真空のステンレス製魔法びんを世界で初めて開発しました。さらに、’89年に世界のサーモス各社が日本酸素の傘下に入ることになり、2001年に“サーモス㈱”が設立されました」
日本の技術力がサーモスに革新をもたらしたというわけだ。その後は、真空断熱技術を活かした保温調理鍋やスープジャーなども次々と開発。
「’24年からアパレルのサブブランド「&ONDO」も展開。心地よい製品を増やしたいです」
真空二重ガラス容器を金属で覆った、高性能魔法びん
The Glass Vacuum Bottle

発売年 1910年
当時の価格 不明
POINT 内側はガラス製の高級魔法びん
1910年にアメリカのサーモス社が発売していた魔法びん。当時は高級品で、保護・持ち運び用の革ケースも付属していた。コップを外すと、コルクが栓になっている。
世界初 高真空ステンレス製魔法びん
アクト・ステンレスポット

’78年に割れない画期的な魔法びんとして進化を果たしたモデル。携帯性にすぐれた小さいサイズや子供用も。
スポーツボトルに技術を応用
真空断熱スポーツボトル
FBE-500

魔法びんから直接飲むことができる、保冷専用ボトルが’98年に登場。新ジャンルを切り開いた。
ワンタッチ・オープンのケータイマグ
真空断熱ケータイマグ
JMW-350

’99年に発売されたケータイマグを進化させ、2000年にはボタンを押すだけで蓋が開く機構を搭載。
日本中の山好きに愛された
チタンボトル
FJN-500T

右は2004年、左は2021年発売モデル。ステンレス魔法びんより3割ほど軽く、山好きに愛されたが、価格は2倍以上と高価だった。
山好きの声を反映した新ボトル誕生
山専用ステンレスボトル
FFX-751

登山家の声を反映し、手袋をつけたままでも開閉しやすい、山専用ボトルを開発。右は2007年発売の初期モデル、左は2025年モデル。
サーモス ブランド戦略課
プロモーショングループ
笠原健志さん

小学生のころお弁当に使っていたスープジャーがサーモスとの出会い。お気に入りは保冷炭酸飲料対応ボトル。

1907年「ニューヨーク・タイムズ」に掲載された広告。

「寒暖瓶」の広告。
真空断熱技術を活かしたユニーク製品

熱燗の温度をキープするホルダー、保温徳利 熱燗名人。

0.7合のごはんをレンジで炊いて保温しながら携行できる、ごはんが炊ける弁当箱。
※現在は販売していません。
※構成/大石裕美 撮影/山本 智
(BE-PAL 2026年4月号より)




