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アウトドア神ブランド大辞典 ミレー

創業:1921年
問い合わせ先:ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン・カスタマー・サービス TEL:050-3198-9161
1950
8,000m峰初登攀に貢献
1977
ウェア分野に進出
1978
メスナーの偉業をサポート
2021
創業一族が経営に復帰
創業者一族が復帰して新たなステージへ
1950年6月、人類初となる8,000メートル峰の登攀がとうとう成功する。ヒマラヤ山脈のアンナプルナⅠ峰の山頂に立ったのは、ミレーのバックパックを背負ったモーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルのフランス隊だった。
その30年後の1980年、世界最高峰エベレストへ〝単独無酸素〟で登り切ったのは超人的な能力を持つラインホルト・メスナー。彼の背中にもミレーのバックパックがあった。
アルパイン・クライミングの記録に彩られたミレーの歴史は1921年、袋職人のミレー夫妻が布製バッグの製造会社をフランスのリヨンに設立したことに始まった。7年後には現在の本拠地であるフレンチ・アルプスのアヌシーへと移転し、登山用バックパックの製造へ本格的に着手。その後も裏山がアルプスの高山という恵まれた環境のなか、跡を継いだ2人の息子ルネとレイモンドを中心にアルパインパックやウェア類の開発に取り組んでいった。
だが、一時は創業一族であるミレー家はブランドを売却し、経営から離脱。2021年になってから創業者の孫とひ孫が買い戻し、改めてミレーは新たな時代へと突入した。近年は我が国の気候や登山者に合わせた日本企画アイテムも充実し、ますます人気を高めている。

創業者ミレー夫妻の息子であるルネ(左)とレイモンド。1945年に事業を受け継ぎ、このころから本格的にミレーは飛躍し始める。

1950年代の工場の様子。若い女性が一列に並ぶようにデスクに座り、ミシンでバックパックの生地を縫い合わせている。

赤いバックパックとともに岩壁を登るラインホルト・メスナー。彼の偉業はミレー製品に支えられていた。
1950年
アンナプルナ50

1950年、人類初の8,000m峰(アンナプルナ)への登頂にフランス隊が成功した際、隊員が背負っていたキャンバス地のモデル。
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1964年
シェルパ50

世界初のオールナイロン製のバックパック「シェルパ50」。極寒でも生地が凍らず、ハードな環境での登山を強力にアシストした。
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2025年
現代のミレーを代表するサースフェーNX 50+

日本人に適した背面構造で背負いやすく、ポケットなどの細部にも工夫があって人気が高い。スリムなフォルムにはミレーの伝統を感じる。¥39,600。
1977年ごろ
aplat-vetement-ジャケット

初めてゴアテックスを取り入れた1977年のジャケット。エベレストの無酸素初登頂を目指すメスナーの装備にも用いられた。
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2026年
定番シリーズの2026年新作、ティフォンノヴァ ジャケット

販売年:2026年
現行品の価格:¥49,500
POINT:耐摩耗性が高い生地を使ったタフな一着
今年新しく登場したレインウェア「ティフォン」シリーズの新顔。高い透湿性と耐水性をキープしながら、強度が高い生地でタフな使用にも耐えうる。
※構成/高橋庄太郎
(BE-PAL 2026年4月号より)




