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ホームセンターのキャンプギアを試してみた!
コメリ編

語っていただいたみなさん(以下、上の写真の人名)
右:商品開発部 日用品・家電・カー・レジャー用品担当 開発マーチャント 趙 琤潔さん
商品開発担当。市場調査のプロであり勉強家。「主戦力は実は炭。年間3,000トン扱いますが、炭の品質は他に引けをとりません!」
中:日用品・家電・カー・レジャー用品商品部 マーチャント 大野達也さん
担当になって2年目。思入れが強いのは、生地からデザインまでこだわったタフクーラーバッグ。「時世を読んで開発を続けます!」
左:アウトドアコーディネーター 牛田浩一さん
アウトドアコーディネーター。国内外のアウトドアブランドのPRから、マーケティングやイベントも手がける。DIYも大好き。
ホムセンらしいアイテムからスタート
今回訪れたのは、全国1200店舗以上展開する、業界最大手の「コメリ」。プライベートブランド(以下PB)の売り上げ構成比約50%! その一画をアウトドア用品ブランド“ナチュラルシーズン”が担っている。
牛田さん(以下牛敬称略)そもそもナチュラルシーズンが登場したのはいつごろでしょうか?
大野さん(以下大敬称略)2002年です。シーズンを通して楽しく過ごすための、アウトドア用品やレジャー用品の目印となるものを作りたい、というコンセプトでスタートしました。
牛:海外の人気アウトドアブランドが、日本でもようやく展開されるようになったころですね。
大:そうですね。市場でも、キャンプ用品の規模が大きくなりはじめた時期でした。とはいえ、作りはじめたときはBBQグリルと炭とトング、日除け用の4本脚のイベントタープと、ホームセンターらしい物が主流でした。
年々拡大していくPBブランド
牛:いまでは、何点ぐらい取り扱っているんですか?
大:ナチュラルシーズンとしていままで扱ってきたのは、累計で1100点ぐらい。去年は約220点ぐらいです。キャンプ用品の売り上げとしても、PBが80〜85%を占めています。
牛:新製品は年間どのぐらい?
大:例年、20%は商品が入れ替わります。リニューアルなど含めると、去年は50製品。
牛:すごいですね……。
趙さん(以下趙敬称略) 常に時流に合わせ、新鮮なものを提供できるよう、1年ごとに製品を見直しています。テントまで作るようになったのは、コロナ禍でキャンプブームになったのがきっかけです。ひとり用のポップアップテント¥6,980。年間1500張り売れました。ブームが去り、家族用を攻めていこうか、となり、海外で人気のエアフレームテントに挑戦してみることにしました。
ホームセンターの考える物作りとは
牛:エアフレームテントで¥49,800。かなりのコストパフォーマンスですが、そもそもホームセンターの価格設定は、どのように決めているんですか?
大:市場の製品より3割安く設定します。それを実現するために、まずは物流コストを削り、製品も必要最低限な機能にとどめ、こだわり要素を2〜3割にします。全国に多店舗展開しているので、量の保証ができ、製造コストを抑えられる、というメリットもあります。
趙:“トレードオフ”という言葉があるんですが、本来あるべき機能は保ちながら、いらないものをなくす。単機能で勝負するのがホームセンターの醍醐味です。
牛:単純化することで、他のPBと同一化してしまう心配は?
大:そこですね。だから、欠落しすぎないようにするのも重要。
趙:そのため、専門店を市場調査して素材や色を勉強したり、消費者の声を重要視していて、YouTubeなどSNSに挙げられるコメントはよく参考にさせていただいてます。
牛:時世を読むことに長けたホームセンターとして、今後もキャンプ用品の開発に力を入れていく予定ですか?
大:ナチュラルシーズンだけで今季の売り上げは25億円。前年から10%伸びています。とはいえ、世の中でのシェア率はまだまだ低いので、お客様に満足していただけるよう、頑張ります。




ナチュラルシーズンはコメリのアウトドア・レジャー用品ブランド。2002年に誕生した。
発売前から300張りの予約が入った人気テント
ナチュラルシーズン
エアーフレーム タープ付きテントセット(外観全体は対談風景写真を参照)
¥49,800
ロッジ型のテントは、ポール不要のエアフレームで、初心者でも簡単に設営できる。タープ付きで前室も広々。4〜5名対応。

天井高210㎝で立ったまま行動でき、ストレスフリー。通気性に優れたメッシュ窓や小物の収納ポケットも付属。

付属のポンプホース先端をバルブに差し込んで、空気を注入。排気はバルブ中心のつまみを押し込むと自動で排気される。


収納サイズは直径40×幅68㎝。重量約17㎏。エアフレームテントとしては軽く携行も楽。
業界内が激震した、高性能格安クーラー
ナチュラルシーズン
真空パネルクーラーボックス 22L
¥12,800

ナチュラルシーズン
真空パネル キャリークーラーボックス 36L
¥14,800

真空断熱パネルをフタ以外の5面に使用。さらに高密度発泡ウレタンで6面をカバーし、高い保冷力を誇る。重量も約3.9㎏(22L)、約6.1㎏(36L)と軽量化を実現。
ポケットにデイジーチェーンと収納力も抜群
ナチュラルシーズン
タフクーラー バックパック 25L
¥4,980

最大20㎜の高密度ウレタンフォームを内蔵。ザック、ショルダー、手提げの3WAY仕様で携行も楽。2ℓペットボトル8本収納可能。

フタやハンドル形状と細部にまでこだわり発揮
ナチュラルシーズン
アウトドアアイスストレージ5.5L
¥3,980

ステンレスの真空断熱構造でアイスペールとして使え、約2㎏の氷が収まる。ハンドルを倒すと本体に添う形状でスッキリ収納できる。
趣向を凝らした保冷剤も開発
ナチュラルシーズン
氷点下ボトルフィット型保冷剤 -10℃ ¥998

ウエーブ形状でボトルや缶にフィットし、効率よく冷やせる。
氷点下パネル式保冷剤 -10℃ ¥998

折りたたんだり、巻き付けたりと形状を変えられるアイデア商品。
あぐらもかけるリラックスチェア
ナチュラルシーズン
アウトドアフラット ローソファ
¥5,980

収束型フレームにクッション性のあるカバーをかけて使用。幅82㎝というワイドな座面サイズも相まって、リラックス度満点!

●創業:1952年
●本社所在地:新潟県新潟市
●総店舗数:1228店舗
問い合わせ先:コメリ https://www.komeri.bit.or.jp/
園芸・農具用品をおもに扱う「コメリハード&グリーン」、大規模店「コメリパワー」、プロ御用達「コメリPRO」を展開。PBブランドの先駆け。
※構成/大石裕美 撮影/山本智
(BE-PAL 2026年2月号より)







