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2025.12.25

ヨーロッパ24カ国・16,000km!夫婦で走り抜けた2025年キャンピングカー旅の全ルートを大公開

ヨーロッパ24カ国・16,000km!夫婦で走り抜けた2025年キャンピングカー旅の全ルートを大公開
私たち夫婦が、“世界を旅する”という大きな夢を実現するために日本を飛び出し、ヨーロッパでキャンピングカー生活を始めてから、もうすぐ丸3年。

“家ごと移動する暮らし”もすっかり日常になりましたが、2025年はその中でも特別な1年となりました。1年間の走行距離は16,000kmを突破。訪れた国は24カ国と、これまでの最多!

最西端のポルトガルから南端のギリシャまで、各国を巡りながらのヨーロッパ横断の大冒険!今回は、2025年に巡った国々と、実際に辿ったルートをリアルに大公開していきます。私たちの足跡をたどりながら、ヨーロッパ旅の興奮を味わってください。

キャンピングカー旅3年目、最も濃い1年へ

まだ見ぬ景色を求めて、再びエンジンをかけた3年目のスタートです。

2023年にイタリアにてキャンピングカー生活をスタートさせた私たち夫婦。1年目は車暮らしに慣れるためにも、あまり遠出はせずイタリア周辺をゆったりと自由気ままに巡りつつ、リモートワークで仕事をしながら生活のリズムを整えました。

2年目は「思い切って遠くまで行こう!」とキャンピングカーごとフェリーに乗せ、北欧のノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどを巡りました。雄大な北極圏の自然、圧倒的スケールのフィヨルド、そして夜空に浮かぶ幻想的なオーロラと、一生の思い出になる1年となりました。

そして迎えた2025年。キャンピングカー生活も3年目となり、旅の経験も十分に積んだので、さらなる大冒険へ踏み出すことに。西欧や中欧に比べ、観光地としてはまだあまりポピュラーではない東欧、そしてバルカン半島の国々を訪れてみることにしました。それらの地域はキャンピングカー向けの施設も少なく、得られる情報も限られている。まさに未知の世界へ踏み込むような旅となりました。

【キャンピングカーでヨーロッパ周遊旅行】夢のためにすべてを手放し夫婦で人生最大の冒険へ

2025年に訪れた24カ国と全ルートを紹介

【24カ国・16,000km】ヨーロッパをぐるりと巡った旅のルートはこちら。

【1月・2月・3月】

スペイン北部→ポルトガル

緑豊かな自然に惹かれたスペイン北部と、断崖に波が砕けるポルトガルの海岸線。

2025年のスタートは、スペイン北部フランス国境近くのカンフランクから。北部を横断し、緑豊かな山々と海に囲まれた自然を満喫。特にPicos de Europa(ピコス・デ・エウロパ)の鋭くそびえる峰々に圧倒され、思わず見惚れてしまうほどの景色に出会いました。その後、ポルトガル北部へと入国。

ポルトガルでは北から南へと縦断し、各地の魅力を堪能。なかでも、南部のAlgarve(アルガルヴェ)地方の透明度の高い海と切り立った断崖が織りなすダイナミックな景観は、まさに息をのむ絶景でした。

【4月・5月・6月】

スペイン南部→ジブラルタル(イギリス領土)→アンドラ→フランス→イタリア

スペインの荒野に佇む中世の城跡から、スペイン領土のジブラルタル、アンドラの雪峰、そしてフランス・アルプスへ。

ポルトガルを旅した後は、スペイン南部に入りました。北部とは打って変わり、乾いた大地と荒野が続き、まるで砂漠のような壮大な景色が広がっていました。

その道中、イギリス領土のジブラルタルにもほんの少し立ち寄りました。スペイン側から数歩進んだだけで、一気に“英国”の空気に切り替わる感覚が不思議で、街並みや雰囲気のギャップに思わず驚かされました。

その後、ピレネー山脈に囲まれた小さな国・アンドラへ入国。最高峰のコマ・ペドローザに挑戦。雪山登山の過酷さと美しさを全身で体感し、大きな経験と学びになりました。

アンドラを抜けた後はフランス南部へ入国。ここからはゆったりペースでフランスを横断しながら拠点であるイタリアを目指しました。

拠点としているイタリアでは、車のメンテナンスをしたり、ゆったりとした時間を過ごしました。

イタリアへ帰るのは約1年ぶりだったので、車の点検やメンテナンスなどを行うために1カ月ほど滞在し、旅の後半戦へ向けて準備を整えて再スタートです。

【7月・8月】

スイス→リヒテンシュタイン→オーストリア→ドイツ→チェコ→ポーランド

スイス・オーストリアでは念願だったヨーロッパ・アルプスを存分に堪能!

イタリアを後にした私たちはスイスへ入国。今年の夏はヨーロッパ・アルプスを思いっきり楽しむ予定だったので、連日トレッキングに挑戦し、アルプスの雄大さに終始圧倒されっぱなしでした。

続いて訪れたのは、世界で6番目に小さい国・リヒテンシュタイン。ここは去年すでに訪れていたので、今回は数日間だけの滞在でした。

そこからオーストリアへ入国。ここでもアルプスの山々やエメラルドグリーンに輝く湖たちに心を奪われ、息をのむ光景が続きました。

ドイツのてっぺんから、チェコの首都、そして絶景の山岳地帯が広がるポーランドのタトラ山脈へ。

ドイツは数日だけ立ち寄り、最高峰のツークシュピッツェへ登頂。

そこからチェコへ向けて北上し始めました。チェコでは首都プラハを訪れ、中世の面影が残る美しい街並みと、本場ならではのコク深いビールを存分に味わいました。

チェコを後にし、ポーランド南部の“東欧のアルプス”とも呼ばれるタトラ山脈へ。切り立った岩場や鎖場でハラハラ・ドキドキの登山体験を楽しみました。

【9月・10月】

スロバキア→ハンガリー→ルーマニア→セルビア→ブルガリア→ギリシャ→北マケドニア→アルバニア→モンテネグロ

スロバキアとルーマニアでは、想像を超える大自然の中で心を解き放つ体験ができました。

ポーランドを後にし、いよいよバルカン半島へ向けて南下を開始。スロバキアでは、想像を超える自然に触れ合う体験が続き、ヨーロッパ最大級の中世城の廃墟を目の前に車中泊するという、貴重なひとときも味わえました。

ハンガリーではどうしても滞在が短くなり、2日だけのさらっと通過する旅に。

そしてついに、待ちに待ったルーマニアに到着。ルーマニアは野性味あふれる国と聞いていた通り、手付かずの大自然と野生動物たちを身近に感じながらのワイルドキャンプ体験ができ、心に深く刻まれる濃厚なトレッキングになりました。

セルビアでは地元の人々の温もりに触れ、ブルガリアの最高峰では銀世界に囲まれて登頂。

次に足を運んだのは、EU外のセルビアです。キャンピングカーごとの国境審査で少しドキドキしましたが、無事に入国。観光地から離れた田舎町を巡ると、想像以上に現地の人々が温かく迎えてくれ、心がほっこりする滞在となりました。

ブルガリアでは季節外れの大寒波に見舞われましたが、ムサラ山の壮大な雪景色は忘れられない体験となりました。

ギリシャ神話の山「オリンポス」と天空の修道院「メテオラ」。アルバニアでは手付かずの自然に圧倒。

旅の折り返し地点でもあるギリシャに到着。美しいビーチと透明度の高い海で有名ですが、この時点ではすでに10月で、山間部では雪がちらつき始めていました。私たちは「各国の最高峰に登る」という目標があったため、訪れたい場所は他にもたくさんありましたが、ここは山を最優先し、最高峰のオリンポス山へ。

ギリシャを抜け、北マケドニアとアルバニアを巡りました。どちらの国も、これまで訪れたヨーロッパの国々とは異なる文化や習慣に触れることができ、新しい発見の連続でした。特にアルバニアでは人々の温かさと優しさに触れ、心からほっとする瞬間がありました。

モンテネグロのワイルドな自然に魅せられ、必ずもう一度戻りたいと思った場所です。

モンテネグロはまさに“ワイルド”な自然の宝庫。最高峰のズラ・コラタでは、山全体を貸し切りにしたかのような秘境感を味わえて、壮大な自然を独り占めしているような気分に浸れました。ただ、あまりのワイルドさに少しヒヤヒヤする瞬間もありました…。

【11月・12月】

ボスニア→クロアチア→スロベニア→イタリア

ボスニアの神聖な空気に包まれ、クロアチアでは今年の締めくくりの山、ディナラに登頂。

ボスニアでは、異文化に触れる日々の連続でした。モスクから毎朝響く「アザーン」という礼拝の声で目覚め、その神聖な雰囲気に包まれるひとときは特別な体験でした。

クロアチアでは2025年最後の山となる、最高峰ディナラ山に登頂。今年最後の山ということもあり、一歩一歩踏みしめながら頂上へ。美しく広がるクロアチアの景色を前に、旅の締めくくりとして心に深く刻まれる登山となりました。

クロアチアの後はスロベニアを経由してイタリアへ戻り、こうして2025年のキャンピングカー旅は幕を閉じました。

2025年のヨーロッパ旅を振り返って

2026年も、さらに冒険に満ちた1年になりますように。

後半は、冬本番を迎える前にイタリアへ戻りたかったことと、バルカン半島には無料のキャンピングカー施設がほとんどなく、同じように車中泊旅をしている人が少なかったことが、少し急ぎ足になった理由です。

今回は特に「各国の最高峰に登る」ことに集中していたため、山が雪に覆われる前に登頂を終えたく、普段のゆったりペースとは少し違った早めの旅になりました。それでも、目標としていた各国の最高峰15座への登頂に無事成功し、想像以上に濃密な体験や、そこでしか味わえない出会いをたくさん楽しむことができました。

私たちは休暇で旅をしているのではなく、「旅をしながら仕事をする」生活を送っています。そのため、時には仕事を優先して行きたい場所を断念したり、ルートを変更したりと思い通りにいかないことも少なくありません。しかし、それも私たちが選んだ「暮らすように旅するスタイル」の一部です。楽しさがある分、苦労や大変さもありますが、この生活だからこそ味わえる喜びや学びがあり、やめられない理由となっています。

振り返れば、2025年は自然の美しさ、人々の温かさ、そして未知の体験であふれた、濃密で特別な1年でした。

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