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2025.11.02

冬のアイスランド旅行ではぜひここへ! 青く光る氷の洞窟&氷河トレッキング

冬のアイスランド旅行ではぜひここへ! 青く光る氷の洞窟&氷河トレッキング
みなさま、こんにちは。ポルトガル在住の東リカです。3月末にアイスランドへ出かけてきました。その目的のひとつが、青く輝いていると噂の氷の洞窟探検です。今回はその模様をお届けします。

アイスランド最大の氷河へ

ブルーアイスケーブとガイドさん
アイス・ウォーカーズのツアーガイド、マルチンさん。

氷の洞窟は、安全面から個人での訪問は禁止されており、プロのガイドが率いるツアーに参加する必要があります。いろいろなツアーを比較する中で見つけたのが、地元のツアー会社「アイス・ウォーカーズ」が主催する「人里離れた氷の洞窟への氷河トレッキング(Glacier Hike to a Remote Ice Cave from Jökulsárlón)」ツアー。アイスランド最大の氷河を歩き、いくつもの氷の洞窟を訪ねてきました!

まずは、「ブルー・アイスケーブ」へ

当日は幸運なことに、快晴!

ツアーの集合場所は、氷河湖、ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)の駐車場です。ここからスーパージープ(改造四駆車)に乗り込んで、氷河湖の源流でもある欧州最大の氷河、ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)へ向かいます。

ちなみにこの氷河や氷河湖のあるヴァトナヨークトル国立公園一帯は、ユネスコの世界自然遺産に指定されています。

氷河湖
人気観光地のヨークルスアゥルロゥン。

氷の洞窟は自然が生み出すものなので、風や気温の変化によって、新しい洞窟ができたり、消えたり、また構造が変化したりするそうです。「人里離れた氷の洞窟への氷河トレッキング」ツアーでは、変化する氷の洞窟の中でベストなスポットを、混雑しない時間を狙って訪問できるよう計画されています。

ここ数年、アイスランドで最も人気のある氷の洞窟が「ブルー・アイスケーブ」とのことで、我々もまずはそこへ向かいました。

ブルー・アイスケーブには、車で40分ほどかけて到着しました。人気のスポットだけあって、駐車場には、ツアーのヴァンなどが何台も停まっています。

ブルーアイスケーブの入り口
ブルー・アイスケーブの入り口。

ガイドさんの後について、これが写真で見た美しいアイスケーブへの入り口? と思うようなそっけない小さな穴へと入っていくと……。

中にはブルー・アイスケーブの名に恥じない、驚くような碧い氷の世界が広がっています!

ブルーアイスケーブ
長い時間をかけて完成した神秘的なアイスケーブ。

濁りないブルーの氷は本当に信じられないほど美しいです!

実際の氷はほぼ透明ですが、光が内部を通るときに波長の長い赤色や黄色は氷に吸収され、波長の短い青い光は氷の中で拡散するため青く見えるそうです。しかも氷河の氷は、空気の泡が長い時間をかけて押し出されているため、光が乱反射せずに奥まで透過し、青い光がより強調されるそうです。つまり、このアイスケーブは氷が古くて圧縮度が高いため、より鮮やかなブルーに見えるというわけです。

ブルーアイスケーブ
見飽きないアートのような透き通った氷。

中はかなり広くて、他のツアーグループがいるものの、それぞれのグループを引率するガイドさんたちがうまくタイミングを合わせて移動することで、快適に過ごせました。混雑を感じたり、待たされたりすることもなかったです。

ブルーアイスケーブ
洞窟の奥の方まで探検しました。

約1時間ほどかけて、じっくりと洞窟の隅々まで堪能でき、大満足です!

氷河を歩いて、「サファイヤ・アイスケーブ」へ。

続いては、小一時間歩いて、氷河へ。

サファイアアイスケーブへ
ブルー・アイスケーブを出て、氷上へと向かいます。

ここからは、アイゼンを装着し、氷の上を歩いていきます。以前、ご紹介したカトラケーブへ出かけた時よりも本格的なアイゼンです。

アイゼン装着
このアイゼンがあれば、氷河上を難なく歩けます。

とはいえ、天候にも恵まれ、特に苦労することもなく、氷河の上を歩くことができました。

アイゼンをつけて氷河を歩き始めてすぐの最初のストップは「サファイヤ・アイスケーブ」。ブルーアイスケーブと同様、知らなければ見過ごしてしまうようなそっけない穴が入り口です。

サファイアケーブ入り口
サファイヤ・アイスケーブの入り口。

こちらは、ひもをつたって、氷の階段を下りていきます。

ブルー・アイスケーブに比べると小さいですが、洞窟の奥にも大きな穴があり、そこから入る光で氷の部屋がきれいなブルーに輝いていました。

サファイヤアイスケーブ
名前通り、氷の天井や壁がサファイヤのように輝いています。

しかも私たち以外に誰もおらず、静かにブルーの氷の世界を満喫することができました。特に本当に贅沢な時間です。

山々を眺めながら氷河上をトレッキング。

その後も、アイスランドの最高峰、クバンナダールス山(Hvannadalshnúkur)に向かって氷河の上をどんどん歩いていきます。こちらの山は標高2,019mで、大部分が氷河に覆われているそうです。

足元から流れ落ちる氷河の滝。

道中は、氷河の下を流れる氷河底河川や滝を覗き込むこともできました。氷河は分厚く、自分たちの足元から滝が落ちている、地底の氷の世界があるなんて不思議です。

隠れた「氷の部屋」を探検

そして最後に、氷河の窪みにある洞窟というほど大きくはない「アイス・チャンバー(氷の部屋)」も訪れました。

アイスチャンバーへのロープ
慣れた手つきでロープを設置するガイドさん。

ガイドのマルチンさんに「少したどり着くのが難しい場所があるけど、行きたい?」と聞かれ、グループのみんなで「イエス!」とお返事。それではと、みんなが氷河の上で日向ぼっこや写真撮影をしている間に、バックパックから取り出したロープを氷河の窪みの底へと取り付けてくれました。

チャンバーへ
ロープをつたって、アイス・チャンバーを目指します。

「できたよー」と呼んでもらい、みんなで順にロープを伝って下りていきます。アイゼンのおかげで滑ることもなく、窪みの底に到着。

氷の部屋
氷の間の細い道を歩いて、中心地を目指します。

そして、氷の壁の奥にある、アイス・チャンバーを訪れました。洞窟とは違い、3人ほどでいっぱいになってしまうため、交代に「部屋」へと入ります。

中心地を目指すのですが、頭上から水が滴り、足場には川のように水が流れています。

氷のチャンバー
チャンバーの中心。頭上から流れる水も美しい。

屋根がないため、光が上から差し込んで氷の壁が眩しく輝き、とても幻想的でした。

6時間に及ぶツアーです。前夜はオーロラ鑑賞で睡眠時間が短かったものの、絶景の連続で興奮しまくり、疲れを感じる暇もありませんでした。知識豊富で氷河を愛するガイドのマルチンさんに感謝です!

ヴァトナヨークトルの氷の洞窟は、通常11月から3月まで見学することができるそうです。冬場にアイスランドを訪れるならば、ぜひご検討ください!なお、天候が悪いとキャンセルになってしまうので、できれば余裕をもってスケジューリングしてくださいね。

Ice Walkers https://www.icewalkers.tours/

東 リカさん

フリーライター

アウトドアが盛んなオレゴン州ポートランドからポルトガル・リスボン近郊へ移住したフリーライター。著書に「好きなことして、いい顔で生きていく ~風変わりな街ポートランドで、自分らしさを貫く15の物語~ 」(イカロス出版)など。旅行、お酒、食事、キノコ狩り、カヌーなどが大好きです。

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